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【白糸台駅前】 京太郎「ここが東京かー!」 咏「って言ってもこっちは西東京だから三箇牧とはそんな変わらねぃよ」 エイスリン「トーキョー、イキタイ!」カキカキ バッ |スカイツリーの絵| 憩「それはインハイのときに行こうなー」 エイスリン「ウン!」 郁乃「ぐへへ」 霞「んー、そろそろ誰かが迎えに来るはずだけど……まだかしら」 誠子「あのー、三箇牧高校の方でしょうか?」 良子「いかにも」 誠子「か、戒能プロ!?」 霞「あなたは違うでしょ」 霞「私は麻雀部の顧問、石戸霞よ」 誠子「私は白糸台2年亦野誠子と申します、今回は遠路はるばるよくいらっしゃいました」 霞「あら、ご丁寧にどうも」 誠子「それではこちらです」 京太郎(なんかあの人から川の匂いがするな) ―――――――――――――――――――― 誠子「ここが白糸台の麻雀部です」 バタム 誠子「三箇牧の方々がいらっしゃいましたー」 「「「いらっしゃいませ!」」」 京太郎「うおっ…って」 咏「あれ、案外少ないんだねぃ。見たところ全員で20人くらいってところだけど」 誠子「っ!」 菫「落ち着け、誠子」 誠子「ですが、どこのせいでこうなったと!」 京太郎「あ、あなたは雀荘にいたマシュマロの人!」 菫「弘世だ!弘世菫だ!」 誠子「私はお前らを許さない!」 京太郎「あ、そうですか」 白糸監督「よし、お互い揃ったことだし、まずは適当に打ってみようか」 「「「はい!!!」」」 京太郎「対局か……どの卓に入ろうかな」 京太郎「どこか空いてるかなー」 誠子「おい、そこのお前」 京太郎「俺ですか?」 誠子「そうだ、お前、私と打て」 京太郎「別にいいですけど」 憩「お、京太郎君ここで打つん?」 京太郎「はい」 憩「じゃあ私も打つわー」 誠子「これで3人か…あと1人は……」 ??「おまたせ!」 ??「ん?どうした?」 誠子「ちょうどよかった、私たちと打ちましょう」 ??「そうか、いいだろう」 ??「お見せしよう!王者の打ち筋を!」 やえ「よろしく!」 誠子「……」 憩「よろしくやで」 京太郎「よろしくお願いします」 開局 憩(テンパイ……親やし、東風やし、初っ端から仕掛けてくでー!)カッ 【孔穿つ閃光】発動! やえ「王者リーチ!」 憩「通らんです、ロン、12000」 やえ「えっ」 東1局1本場 親 憩 37000 京太郎 25000 誠子 25000 やえ 13000 ※【王者の打ち筋】の効果はBです 憩とやえが同コンマのため、流局 東2局 流れ1本場 憩 36000 親 京太郎 28000 誠子 24000 やえ 12000 ※【王者の打ち筋】の効果はBです 京太郎「ロン、1800です」 やえ「ふっ、その程度ならいくらでもくれてやる!さあ次だ!」 東2局 2本場 憩 36000 親 京太郎 29800 誠子 24000 やえ 10200 ※【王者の打ち筋】の効果はBです 京太郎「ツモ、1200オールです!」 誠子(まだだ、まだ待つんだ……) やえ(調子悪いよぉ) 東2局 3本場 憩 34800 親 京太郎 33400 誠子 22800 やえ 9000 ※【王者の打ち筋】の効果はBです 京太郎「ロン、6700です」 やえ「……はい」 やえ(誠子に良い所見せようって思ったのに……) やえ(やっぱりダメなのかな) 東2局 4本場 憩 34800 親 京太郎 40100 誠子 22800 やえ 2300 ※【王者の打ち筋】の効果はBです 憩(ようやくテンパイか……ほなもう1発!) 【孔穿つ閃光】発動! 京太郎「……よし」ギュルギュル 誠子(こいつ、どこか宮永先輩に似ている……) やえ(それでも、最後まで誠子に見せるんだ!私の雄姿を!) やえ「いけっ!」トン 憩「あ、それロンや、6400の4本場は7600ですね」 やえ「これで私のトビ、だな」 誠子(あれ、私なんかやったっけ?) 終局 憩 42400 京太郎 40100 誠子 22800 やえ -5600 やえ「おつかれ、楽しい卓だった」 憩「そうですか、また打ちましょうねー」 やえ「ああ、よろしく頼む」 京太郎「ありがとうございました」 やえ「誠子、お前ももう十分わかっただろう、なぜ照が三箇牧に行ったのかを」 誠子「それでも、私は!」 やえ「誠子」 やえ「頭を冷やせ、いいな?」 誠子「……はい」 京太郎「何の話だったんでしょうね」 憩「わからんなー」 京太郎「昼だー!さて、どこに食いに行くか」 誠子「おつかれさまでした」 やえ「ああ、お疲れ」 やえ「はぁ……結局負けか…」 やえ「周りは全員下級生、特に1位の子は1年生…」 やえ「トぶのは避けたかったな」グスッ やえ「あれ、どうして涙が出てるんだ」ポロポロ やえ「悔しくない、悔しくないはず、なのに」ポロポロ 白糸台A「小走せんぱーい!」 やえ「な、なんだ?」ゴシゴシ 白糸台A「小走先輩!私たちと打ちませんか?」 やえ「わ、わかったすぐ行くから待っててくれ」 白糸台A「はい!」タッタッ やえ「こら、部室で走るんじゃない、せめて小走りにしろ」 白糸台A「はーい」 やえ「そうだ、こうして後輩も慕ってくれているんだ」ゴシゴシ やえ「もっと頑張らないとな!」キッ 京太郎「ここが白糸台の学食か」 京太郎「白糸こんにゃく定食とかあるのかな?」 尭深(何言ってるんだろうこの子) メニュー アカマムシラーメン 激辛うどん 白糸こんにゃく定食 三箇牧たこ焼き 関東ステーキ定食 桜そば 全て500円均一 京太郎「どれにしようかなー」 京太郎「白糸こんにゃく定食ないかなー」 尭深(あるわけないでしょ) 京太郎「あ、あった」 尭深「」ガタッ 京太郎「あれ、どうかしました?」 尭深(い、いえ何でもありませんよ) 京太郎「?」 尭深(喋ってなかった!?) 尭深(ここはちゃんとした対応をして2年生の威厳を見せよう) 尭深「いえ、なんでもにゃいわよ」 京太郎「?」 尭深(そこで噛みます!?) 京太郎(なんかよくわからない人だな……でもこんな人麻雀部にいたような) 京太郎「あ、渋谷さんだ」 尭深(どうして私の苗字をっ!?て思ったけどこの子麻雀部か) 尭深(よし、今度こそ) 尭深「いかにも、私こそが渋谷尭深でアリゾナ」 京太郎「?」 尭深(またやっちまったよ~ぃ) 尭深(大体アリゾナって何!?) 京太郎(そうか、これは渋谷さんのネタなんだな、よし) 京太郎「俺は須賀京太郎でス、スペイン?」 尭深(なんか変なゲーム始まっちゃたよおおお!) 京太郎「あの後、渋谷さんとお茶について語りあっていた」 京太郎「おかしな人だったな」 京太郎「雑用でもするか」 京太郎「牌譜の整理でもするか」 京太郎「資料室は、ここか」 京太郎「なんか血の臭いがするけど、まあいいか」 京太郎「あ」 やえ「あ」 京太郎「小走さんはいつもこんなふうに雑用をしているんですか?」 やえ「ああ、後輩たちが菫たちレギュラー陣と打ってる間にな」 京太郎「へぇ、いい先輩ですね」 やえ「そ、そうか?」 京太郎「はい、小走さんを先輩に持てて幸せですよ、皆さん」 やえ「そんなに言われると……その…」カミクルクル 京太郎「どうかしました?」 やえ「い、いやなんでもないぞ!ささ、整理整理!」 京太郎「次は何をしよう」 やえ「じゃあそろそろ私は行くな」 京太郎「はい、ありがとうございました」 ガチャ 京太郎「ふっふっふ、ついに潜入に成功したぞ!これで白糸台の牌譜見放題だ!」 郁乃「いぇい~♪」 京太郎「なんでいるんですか……」 郁乃「いつかは当たる相手のことを研究するのは悪いことやないからな~」 郁乃「じゃあ私がこっち見るから京太郎くんはあっち見といてや~」 京太郎「はい」 京太郎「……これ、さっきの対局の牌譜か」 京太郎「ふむふむ」 京太郎「もう夕方か……」 京太郎「誰かと特訓するかー」 「「「おつかれさまでしたー」」」 やえ「ああ、おつかれ」 京太郎「小走さん、今終わったところなんですか?」 やえ「まあな、どうした?」 京太郎「じゃあ、俺と特訓しませんか?」 やえ「特訓か……うん、いいぞ」 京太郎「ありがとうございます」 やえ「こうして、こうだ!」クルクルー 京太郎「こうですか?」クルー やえ「回転が足りない!こうだ!」クルクルクルー 京太郎「えいっ!」クルー 咏「何やってんだあいつら」 憩「リーチの作法教練らしいで」 咏「なんだよそれ……」 京太郎「右手が痛い……」 京太郎「次は何をしよう」 京太郎「街に行こう」 京太郎「息抜きも必要だからな」 京太郎「浅草に来てみたぞ!」 京太郎「夜でも人はいっぱいいるんだな」 京太郎「賑やかだなー」ドンッ 絃「あ、すみません」 京太郎「こちらこそ…って霜崎さんじゃないですか」 絃「す、須賀さん!?どうしてここに」 京太郎「いま、白糸台で合宿してるんですよ」 絃「へ、へぇー」 京太郎「ところで絃さんはここで何を?」 絃「わ、私はお守りを買いに来たのですが……」 絃「買えたはいいものの失くしてしまいまして……」 絃「結局不幸のままです…」ショボン 京太郎「そうだ!絃さん麻雀部なんですよね?」 絃「はい…」 京太郎「じゃあ俺たちの合宿に来ませんか?」 絃「そ、そうですね……」 絃「すみません……」 絃「お誘いは嬉しいのですが、生憎都合が悪くて……」 京太郎「そうですか、すみません無理言って」 絃「いえいえ、本当にありがとうございました」 京太郎「俺もお守り買うか」 京太郎「次はどこに行こうかなー」 京太郎「今度は神田明神に来てみたぞ!」 京太郎「ここにもお守りはあるんだな、何を買おう」 京太郎「財布がだんだん薄くなってきたな」ドンッ 京太郎「あ、すみません」 ??「ああ、大丈夫だ、気にしないでくれ」 京太郎「い、郁乃さん!?」 ??「は?」 京太郎「なんで郁乃さんがここに?」 ??「さっきから何を言ってるんだ?私は辻垣内智葉というのだが」 京太郎「辻垣内さん……?」 京太郎「なんだ、気のせいか」 ????「どうかしましタカ?」 智葉「この男が少しわけがわからないんでな」 ????「お、男の人でスカ?」 ????「これでボーイズラーメンが食べられマス!行きまショウ!」 京太郎「え?ちょ、えええええええ」ズルズル 京太郎「ここは?」 ????「ラーメン屋デス」 京太郎「それはわかります」 智葉「ここにはボーイズラーメンという絶品ラーメンがあるらしくてな」 ????「ただ、男の人しか頼めないというのが難点なのデス」 ????「ソウダ、自己紹介わすれてまシタ、私はメガン・ダヴァンデス」 京太郎「あ、俺は須賀京太郎です」 ダヴァン「そうでスカ、お、来たようデスネ」 ダヴァン「ボーイズラーメンおいしかったデス」 智葉「それはよかったな」 ダヴァン「須賀クン、これ、私の連絡先デス」 京太郎「あ、はい」 智葉「おい、いいのか?」 ダヴァン「またボーイズラーメンを食べたくなったときに呼び出すだけデス」 京太郎「すみません、実は俺大阪に住んでるんですよ」 ダヴァン「なんですッテ!?」 ダヴァン「まあいいデス、あとこれ智葉の連絡先デス」 智葉「待てこら」 京太郎「風呂の時間だっだだっだだだだ!」 京太郎「だがしかし相変わらずの一人風呂なう」 京太郎「あの後2時間くらい入ってたけど誰も来なかった……」 京太郎「次はなにをしよう」 深夜 京太郎「小走さんと話そう!」 京太郎「小走さーん」コンコン やえ「はーいって須賀か」 やえ「なにをしてるんだ?」 京太郎「小走さんと話そうと思ったんですけどいいですか?」 やえ「別にかまわないぞ」 京太郎「小走さんってどこの出身なんですか?」 やえ「私は、奈良出身なんだ」 京太郎「奈良、ですか」 やえ「白糸台で麻雀をするために上京してきたんだ」 京太郎「麻雀のために?」 やえ「ああ、でも同学年に格の違うやつがいてな、本当に手強かった」 京太郎「それって照のことですか?」 やえ「照は凄かった、ここ2年の部員はあいつに憧れて麻雀部に入った者がほとんどだった」 やえ「だが、今年の3月に転校してしまった」 やえ「新入部員はあまりいない、2年生や3年生も退部していった」 京太郎「だから亦野さんがあんなに……」 やえ「そうだ、だが私はあいつが私たちに愛想を尽かしたんじゃないかって思ってる」 やえ「だから私はあいつを見返すために頑張る」 やえ「なあ、須賀、あいつは…照は、三箇牧で元気にやってるか?」 京太郎「はい、ピンピンしてますよ」 やえ「そうか、なら良かった」 【遠征初日】 終 【遠征2日目】 京太郎「朝だ!」 京太郎「何をしよう!」 京太郎「掃除をしよう!」 京太郎「どこを掃除しようかな」 京太郎「部室を掃除するか」 京太郎「案外早く終わったな」 郁乃「あれ~京太郎くん何しとるん~?」 京太郎「朝の掃除を、と思いまして」 郁乃「へぇ~偉いな~お姉ちゃん褒めたるわ~」ナデナデ 京太郎「や、やめてくださいよ」 京太郎「次はどうしよう」 京太郎「咏と特訓しよう!」 咏「朝からうっせーなー」 京太郎「特訓しようぜ!な、な?」 咏「はぁ…わかったよ」 咏「資料室からプロの対局の映像借りてきたから見ようぜぃ」 京太郎「おー!」 京太郎「なあ、ここってさ」 咏「なるほどねぃ~」 京太郎「あ、今のって」 咏「へ~おっもしろいね~」 京太郎「あの、咏さん?」 咏「おおおおお!」 京太郎「……」 京太郎「昼食はどこで食べるかな」 京太郎「昼飯は…近くにあったファミレスで食べるか」 霞「あら、京太郎君、どこに行くの?」 京太郎「昼食にファミレスに行こうかと」 霞「あら、それじゃあご一緒させてもらっていいかしら?」 京太郎「はい、いいですよ」 メニュー アカマムシラーメン 激辛うどん 白糸こんにゃく定食 三箇牧たこ焼き 関東ステーキ定食 桜そば 当たり付きランチ 500円 激安ランチ 300円 ランチ系以外1000円均一 霞「私は桜そばにしようかしら、京太郎君は?」 京太郎「俺は…この当たり付きランチにしましょうかね」 霞「何それ?」 京太郎「商品券や現金、商品とかが当たるらしいですよ」 霞「ふんふむ、面白そうね」 京太郎「そういえば、霞さんってどんな人がタイプなんですか?」 霞「ゲホッ」 京太郎「大丈夫ですか?」 霞「だ、大丈夫よ」 京太郎「鼻からそば出てますけど」 霞「えっ」 京太郎「嘘ですけど」 霞「……このぉぉぉぉおおおお!」 京太郎「ちょ、ちょいタンマ!」 霞「で、私の好みのタイプだったかしら?」 京太郎「はい……」ギッタンギッタン 霞「まずはデリカシーのある子」 京太郎「はい……」グサッ 霞「後は……私を大切にしてくれる人、守ってくれる人かしら」 京太郎「守らなくても大丈夫なんじゃ……」 霞「何か言ったかしら?」ニッコリ 京太郎「いえ、なんでもございません」 京太郎「午後は特訓するか」 エイスリン「~♪」 京太郎「あれ、エイスリンさん、何してるんですか?」 エイスリン「コレ!」バッ 京太郎「部室を描いてたんですか?」 エイスリン「ウン!」 京太郎「そうだ、一緒に特訓しませんか?」 エイスリン「umm...ウン!イイヨ!」 京太郎「最近聴牌できないなぁ……」 エイスリン「タカイノアガレナイ……」 京エイ「ビミョー……」 京太郎「次は何をしようかな……」 京太郎「また街に行くか」 京太郎「ま、まあ麻雀頑張ってるしな……」 京太郎「神田の古書店街に来てみたぞ!」 京太郎「しかし、こんなに遠出をしていて交通費は大丈夫なんだろうか…」 ?「うぅ…寒いよぉ……」カタカタ ??「ダ…ダイショーブでスカ?」 京太郎「雨でもないのに傘をさしてる人と、もうすぐ夏なのに厚着してる人……」 京太郎「あまり関わりたくないな」 ?「あ、あのぉ…」 京太郎(話しかけられた!?) 京太郎「俺ですか?」 ?「は、はいぃ……すみませんが、このあたりであったか~い場所、ありませんか?」 京太郎「あったかい場所……ですか」 ??「ア、アンニュイなら、オマカシ!」 ?「アンニュイ?」 京太郎「案内ならお任せ、ということですか?」 ??「That s right!」 ?「じゃ、じゃあお願いするね」 ??「Yes!」 京太郎「心配だな……付いていくか」 ?「えーっと、あ、あなたのお名前は?」 ??「ワタシィは、雀明華です」 京太郎「俺は須賀京太郎っていいます」 ?「私は松実宥っていうんだぁ~、よろしくね~」 明華「トーチャキ、ココだよ」 京太郎「ここは……古書店ですか?」 宥「あ、でも中にカレー食べたりしてる人がいるよ」 京太郎「つまり喫茶店兼古書店ってことですか」 宥「あったかそうだね~」 明華「ワタシィ、ココ、スキ!」 京太郎「へぇ、お2人は麻雀をしてるんですか」 宥「みんなでインターハイにいくんだぁ~」 明華「ワタシィもイクヨ!」 京太郎(この2人も合宿に誘ってみようかな) 京太郎「そうだ!2人とも、俺たちの合宿に参加しませんか?」 宥「合宿?」 宥「私は……あったかければ」 明華「麻雀、ヤル!」 京太郎「じゃあ、この紙に書いてあるところでやってるので、来てください」 宥「須賀くんは、来ないの?」 京太郎「俺はまだ用事があるので、その代わり誰かを迎えに来るので、ついて行ってください」 明華「アカッタ!」 京太郎「次はどこに行こうかな」 京太郎「松実さんたちも見送ったし、ゲーセンにでも行く……か」 咏菫霞「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 京太郎「あ、あのー」 咏「部室にいねーと思ってたら」ボキボキ 菫「他校の生徒を2人も部室に送って」メキメキ 霞「こんなところで遊んでるなんて」ゴキゴキ 咏菫霞「どういうことだよ」ゴッ 京太郎「ひっ」 咏「ってことで、ちょっと付き合ってもらおうかねぃ」 京太郎「ま、待って」 菫「早く行くぞ、立て」 霞「立たないと、勃てなくするわよ」ニッコリ 京太郎「それ、誤字ですよね……」 咏「まずはUFOキャッチャーだよな」 菫「なにを言っている、シューティングゲームだ」 霞「プリクラ行きましょうよ!プリクラ!」 咏菫「合わないだろ……」 霞「何か言った?」ニッコリ 咏菫「なんでもないです」 京太郎「結局あの3人とゲーセンで遊んだだけだった」 京太郎「良かったよかった」 京太郎「夜はなにをしようかな」 京太郎「あ、小走さん、部室に行かないんですか?」 やえ「お前はあんな灼熱地獄にいろというのか……」 【部室】 ブオーン 宥「あったか~い」トン 尭深(暑い、暑いけどキャラ的に耐えなきゃ)ズズー トン 郁乃「~♪」トン 良子(私はクール!クール……暑いよ……)トン エイスリン「…」カキカキ バッ 明華「エイ!スゲイ!」 エイスリン「エヘヘ」 誠子「なんで梅雨なのに暖房……」 憩「あ、暑い……」 京太郎「じゃあ、なにか雑談でもしましょうか」 やえ「ああ、頼む…」 京太郎「そういえば、小走さんの髪型ってどうなってるんですか?」 やえ「これは…寝癖だ」 京太郎「寝癖!?」 京太郎「寝癖ってあの寝癖ですか!?」 やえ「わ、悪いか!しょうがないじゃない……」 京太郎「そんな寝癖もあるんですね」 やえ「そうジロジロ見るな」 京太郎「触ってみてもいいですか?」 やえ「なっ」 京太郎「おお」クルクル やえ「や、やめてくれ」 京太郎「面白いなぁー」 京太郎「今度俺も真似してみましょうかね」 やえ「それはやめろ」 京太郎「んー、前のは運が良かったからなのかなー」 京太郎「次はなにをしよう」 菫「はぁ……」 京太郎「どうしたんですか、ため息なんて吐いて」 菫「誰って、主にお前のせいだがな……」 菫「なぜ私の部屋にいる」 京太郎「ドアが開いていたので」 菫「開いていたので、じゃないだろ!どうして人の部屋に勝手に入るんだ!」 京太郎「ノックしたじゃないですかー」 菫「須賀ァ……」 京太郎「ま、まあ落ち着いて、なんか話しましょうよ」 京太郎「そんなに怒ってると体に悪いですよ」 菫「誰のせいだと!」 京太郎「弘世さんが好きな食べ物ってなんですか?」 京太郎「俺が好きなのはカレーうどんですね」 京太郎「家庭料理として広く親しまれているカレー、それと日本が生んだ伝統の麺、うどんが合わさった完全無欠の料理、それがカレーうどんだと思うんですよ」 菫「なにを急に」 京太郎「あの純白の麺に茶色の液体がねっとりとついているあの姿だけでも実に芸術的」 京太郎「味も、まさにインドと日本の修好通商条約」 京太郎「決してどちらか一方にのみ偏る、ということはなくバランスのいいあの味!」 菫(それ違くないか…) 京太郎「それに肉、野菜などの具材も、普通の汁などで煮込んだ時とは段違いのうまさを発揮します」 京太郎「『あーあ、カレー余っちゃったけど明日も食べたくないなー』ってときには最高の一品!」 京太郎「出汁を入れて、少し煮込むだけ、はい完成」 京太郎「もし汁が残っていても、その中にご飯を入れればあら不思議」 京太郎「昨日のカレーとは全く別物のカレー雑炊の出来上がり」 京太郎「どうです?あなたも食べたくなったでしょう?」 菫「……うん」 菫「出てけ」ニッコリ 京太郎「えっ」 バタム 【遠征2日目】終 【遠征3日目】 京太郎「カレーうどんのことばかり考えて眠れなかった」 京太郎「どうしよう」 京太郎「朝食に行こう!」 京太郎「朝は学食で食べれるんだったな」 京太郎「すみません、前いいですか?」 淡「は?誰?」 京太郎「三箇牧の須賀京太郎です、あなたは…大星さんでしたっけ?」 淡「淡でいいよ、それと敬語使うな気持ち悪い」 淡「あと、こっち見るな」 京太郎「じゃあどう食えと!?」 淡「おばちゃんの方見て食べればいいんじゃない?」 京太郎「明らかに変な人だろ!」 淡「金髪っていう時点ですでに変な人だけど」 京太郎「淡も金髪じゃないか」 淡「女の子はいいのよ!」 淡「ほら早く食べていなくなってよ、私の世界から」 京太郎「世界!?せめて視界にしてくれよ!」 淡「あーもう!朝からうるさいわね!死海に沈めるわよ!」 京太郎「残念でしたー、死海に人間は沈めませんー」 淡「むかっ!」 淡「もう許さない!」 京太郎「そういえば、淡はどう思ってるんだ、白糸台のこと」 淡「急に話題を変えるな!」 京太郎「で、どうなんだ?」 淡「退屈かな、去年は宮永照って人がいたらしいけど今はいないし」 淡「あーつまんないー」 京太郎「じゃあ、こっちに来ないか?」 淡「それも考えたんだけどさー、私があんたらと一緒に打つより、私があんたらを潰した方がいいんじゃないかーって思ったんだよね」 京太郎「ふーん、そうか、まぁ冗談なんだけどな」 淡「なんなのよアンタはさっきからー!」 京太郎「やめろ!胡椒をかけるんじゃない!」 京太郎「さて、朝は何をしよう」 京太郎「あー疲れた、何か飲み物でも……」 京太郎「何してるんですか、松実さん」 宥「隠れてるの見つかっちゃった」 京太郎「何してるんですか」 宥「自販機の隣ってね、すっごくあったかいんだぁ~」 京太郎「なんで部室に行かないんですか」 宥「みんなが暑そうにしてるから、私が行ったら悪いかなぁ~って」 宥「せっかく須賀くんに呼んでもらったのに、ごめんね」 京太郎「そうですか……」 京太郎(部室、行ってないんだよなぁ…) 京太郎「じゃあ話して時間潰しましょうか」 宥「うん」 京太郎「そしたらそんなところにいないで、俺の隣に来てくださいよ」 宥「え、それは……あったかくないよぉ」 京太郎「大丈夫ですよ」ニギッ 京太郎「こうすれば、手だけでもあったかいでしょう?」 宥「うぅ…確かに、あったかいけど…恥ずかしい、よぉ///」 京太郎(きっかけ作ったの俺だけど、何この可愛い人……) 京太郎「…そういえば、松実さんのその服装は何なんですか?」 京太郎「マフラーにマスク、眼鏡って」 宥「やっぱり…変だよね」 京太郎「初見だと少し……」 宥「私、ちっちゃいころから寒がりなんだ、それが原因でよく男の子にいじめられたりもして」 宥「でもお母さんも玄ちゃんも私はそのままでいいって言ってくれて、だからずっとこんな服装でいるんだ」 京太郎「ふーん……あれ」 京太郎「玄…って、松実さんって松実玄さんのお姉さんなんですか?」 宥「玄ちゃんのこと、知ってるの?」 京太郎「少しありましてね」 京太郎(あれ、そういえば、俺があのとき推したおもちって) 宥「そうなんだぁ~」 京太郎(いま、すぐそばにあるのか……) 京太郎「昼飯はどこに行こうかな」 京太郎「昼飯だああああ!」 淡「うるさい!なんでいつも黙っていられないの!」ゲシッ 京太郎「痛っ!」 京太郎「どっかおすすめとかないのか」 淡「あんたなんてす○家で十分!」 京太郎「じゃあ行くか!」 淡「なんで私までー!」 メニュー 白糸こんにゃく定食 500円 関東ステーキ定食 500円 桜そば 600円 当たり付き定食 300円 激安定食 200円 京太郎「淡って、弘世さんのことどう思ってるんだ?」 淡「まあ、頑張ってるんじゃない?部長としては」 京太郎「麻雀は?」 淡「頑張ってるとは思うけど、いまいち……ね」 淡「本当いつもうっさいのよ、グチグチグチグチ」 淡「やれサボるな真面目にやれあーしろこーしろって」 淡「あんなやつ大嫌い!」 京太郎「ふーん」 京太郎「そうか…じゃあ俺たちが持って行ってもいいんだな」 淡「な!」 淡「ダメ!ダメだよ、そんなこと!」 淡「そんなことしたらつまらなくなるじゃない!」 淡「そんなこと許さない!」 京太郎「……ふふっ」 京太郎「なーんだ、結局好きなんじゃん」 京太郎「まあ冗談なんだけどな」 淡「むかっ!」 京太郎「やめろ!七味をかけるんじゃない!」 京太郎「頭がヒリヒリする……」 京太郎「久々に誰かと打つか」 淡「なら、私と打ちなさいよ」 京太郎「別にいいけど、あと2人はどうする?」 淡「そうね……」 良子「相手がいないのか?」 京太郎「なんでそんなに嬉しそうなんですか」 菫「そういうことなら、私も入らせてもらおう」 良子(これは須賀くんに私の凄さを見せる絶好のチャンス!) 菫(こいつは一度ばかし射抜いておかないとな) 開局 良子(尭深とかいう子のは…面白いな) 淡(楽しみだなぁ) 京太郎(なんだよこの卓) 菫「それじゃあ、始めだ」 淡(うわ、ツモっちゃったよ……) 淡(しかもメンゼンで白中とかさ) 淡(ま、いっか) 淡「ツモ、1300・2600」 東2局 弘世菫 22400 親 大星淡 30200 戒能良子 23700 須賀京太郎 23700 菫(こいつが入るといつも狙えないんだよなぁ)ジロッ 淡「~♪」 菫(うーん)トン 淡「あ、カン」 良子(こんな感じでいいのか?)トン 京太郎(調子悪いなぁ)トン 菫(うむむ……)トン 淡(うわぁ…) 淡「はぁ…ロン、トイトイ、5800」 東2局1本場 弘世菫 16600 親 大星淡 36000 戒能良子 23700 須賀京太郎 23700 菫(あぅぅ……)トン 淡(まただよ……はぁ) 京太郎「それ、ロンです、1000の1本場は1300です」 菫「おお、もう……」 東3局 弘世菫 15300 大星淡 36000 戒能良子 23700 須賀京太郎 25000 京太郎「ロン、2000です」 良子(そろそろ…いや、まだいいか) 淡(結局ノーテンかぁ) 東4局 弘世菫 13300 大星淡 36000 戒能良子 23700 親 須賀京太郎 27000 良子(いまいち使い慣れないな……)トン 京太郎「それです、ロン、5800」 良子「えっ」 やえ「なあ、あの打ち筋…」ボソボソ 尭深「気のせいかもしれないですけど、似てますよね…」ボソボソ 東4局1本場 弘世菫 13300 大星淡 36000 戒能良子 17900 親 須賀京太郎 32800 京太郎「リーチ!」 菫淡良(ダブリー!?) 菫(これなら、なんとか)トン 淡(全然聴牌できてない)トン 良子(当たったらアクシデントだ!)トン 京太郎「それです、ロン、7800の1本場は8100」 良子「うぇぇ……」 良子(こうなったら……) 東4局2本場 弘世菫 13300 大星淡 36000 戒能良子 9800 ※[攻撃モード]に移行しました 親 須賀京太郎 40900 京太郎(急に牌が…) 菫(来なくなった…) 菫(どうすればいいんだ…)トン 良子「ロン、面清、12000の2本場は12600」 南1局 親 弘世菫 700 大星淡 36000 戒能良子 22400 ※[攻撃モード] 須賀京太郎 40900 良子(今度は面混、七対子、ドラ2、リーチをかければ倍満か…) 良子(まくるには…ツモしかないが) 良子(どうしたものか…とりあえず、) 良子「リーチだ」 菫(射抜きたい……絶対に)トン 良子(…早速……妥協するか) 良子「ソーリー、ロンだ、16000」 菫「」 終局 須賀京太郎 40900 戒能良子 38400 大星淡 36000 弘世菫 -15300 京太郎「お疲れ様でした」 淡「うあー抜かれたー」 良子「ソーリーソーリー」 淡「悔しいからもう一回!わかった?」 良子「うむ、受けてたとう!」 菫「とんだまたとんだ、やえと打っても淡と打っても尭深と打ってもとばされるのはいつも私……」 京太郎「なんだか居づらい雰囲気だな…少し外に出てくるか」 京太郎「そして来ました休憩室!」 やえ「うるさいな……」 京太郎「あれ、寝てました?」 やえ「少しだけ、もう行くが」 京太郎「じゃあお休みついでに俺と話しませんか?」 やえ「ん、わかった」 京太郎「小走さんの趣味って何なんですか?」 やえ「麻雀…は趣味じゃないか」 やえ「趣味……か、よくよく考えてみると…ないな」 京太郎「無い、ですか」 やえ「ああ、私は小さなころから麻雀を打っていてな、小3のころにはもうマメすらできなかった」 やえ「ほら、見てみろこの指を!」ピカーン 京太郎「おおっ、綺麗ですね!」 やえ「だろ!これが王者の指―――ロイヤル・フィンガーだ!」ドヤァ 京太郎「……」 やえ「……」 やえ「すまない、忘れてくれ」 やえ「この通りだから!」 京太郎「ん?いま、なんでもするっていったよね?」 やえ「それは言ってない!」 京太郎「それじゃあ……」 やえ「人の言葉を聞け!」 京太郎「膝枕でもしてもらいましょうかね」 やえ「ひ、膝枕!?膝枕ってあのラブラブな2人がよくやるあ、あ、あれのこと?」カァァ 京太郎(いい反応だ……) やえ「う…わ、わかった」 やえ「た、ただし!5分だけだからな!」 京太郎「それだけで十分ですよ」 やえ「~~///」モゾモゾ 京太郎(なんだか落ち着いてないな) やえ「も、もうそろそろ5分経ったんじゃないかなっ!」 京太郎「いいえ、まだ1分も経っていませんよ」 やえ「うぅぅ///」 京太郎(ここに時計が無くて良かったなぁ) その後、2時間くらい膝枕を堪能しました 夜 京太郎「うーん、良く寝たぁ」 淡「あ、京太郎!もう一回打つわよ!」 京太郎「別にいいが、他の2人は?」 淡「あ」 開局 淡「じゃあ京太郎が捜してなさいよね」 京太郎「なんでだよ、淡が言い出したんだから淡が捜して来いよ」 淡「あー!もう、なんなのよ!」 咏「おー、盛り上がってるねぃ」 咏「それじゃあ私も混ぜてもらおうかねぃ」 淡「まず1人確保ね、私が確保したんだから早くもう一人捜してきなさいよ!」ゲシッ 京太郎「横暴すぎるだろ!」 霞「あらあら、仲がいいのね~」 京太郎「良くないです!」 淡「そうよ、このとしm……」 霞「仲がいいのね~」ニッコリ 京淡「はい!仲良しです!」 咏「かすみんも打っていかねー?」 霞「あら、いいの?」 京太郎「は、はいぃ」 淡「断る理由もないですしねー」 霞「うふふ、よろしくね」 咏(聴牌か……ま、どうにでもなればいいんじゃね、しらんけど) 【てきとー】発動! 咏(親じゃないんだから気楽にね~) 淡(霞…怖い) 京太郎(今回も牌の回りが悪いなあ、でも) 京太郎「ツモ、300・500」 京太郎(和了る!) やえ(始まったか……) 尭深(……)ズズッ 東2局 大星淡 24500 親 三尋木咏 24700 石戸霞 24700 須賀京太郎 26100 京太郎「ロン!2000だ!」 咏「はいよ」 淡(何これ…誰かに後ろから髪を引っ張られてるみたいな…) 東3局 大星淡 24500 三尋木咏 22700 親 石戸霞 24700 須賀京太郎 28100 京太郎「よし!ロン、3900!」 咏「えっ、また私からかよ」 京太郎「しょうがないだろ、ほら早く」 咏「わかったよ」 やえ(やはり止まらない、か) 東4局 大星淡 24500 三尋木咏 18800 石戸霞 24700 親 須賀京太郎 32000 京太郎「まだまだ行くぜ!」 淡(本当に手が進まないわね…) 咏(とりあえず北から捨てるか)トン 霞「あ、それよ、ロン、面混東北ドラ3で16000よ」 咏「うげっ」 やえ「あれ、止まった?」 尭深「みたいですね」 南1局 親 大星淡 24500 三尋木咏 2800 石戸霞 40700 須賀京太郎 32000 淡(あ、なんか調子が戻ってきたみたいね) 淡(来るわよ!私の時代が!) 京太郎(聴牌ができない…) 咏(とばなけりゃいいよな…) 淡「はい、ツモー!2600オールー!」 京太郎(や、やばい…) 咏(ギリギリじゃねえかよ…) 南1局1本場 親 大星淡 32300 三尋木咏 200 石戸霞 38100 須賀京太郎 29400 淡「私の時代よ!」 霞「若い子は元気ね~」 京太郎「なんとしてでも逆転してやる!」 咏「もうこっからは真剣勝負だぜぃ!」トン 淡「ロン、12300」 咏「」 終局 大星淡 44600 石戸霞 38100 須賀京太郎 29400 三尋木咏 -12100
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雅枝「はい、しゅーごー」 雅枝「合宿の締めくくりとして、みんなには最初と同じ千里山2VS三箇牧2の試合をしてもらうで」 雅枝「それじゃあ卓につけ―」 霞「京太郎君!私と打ちましょう!」 京太郎「べつにいいですけど、空いてる卓は…」 泉「あ、須賀君、この卓空いてますよ!」 京太郎「お、泉も打つか」 竜華「怜に逃げられた…」 京太郎「あ、清水谷さん、俺たちと打ちません」 竜華「ええの!」キラキラ 京太郎「これで4人揃いましたね」 京太郎「見せてあげましょう!王者の打ち筋を!」 開局 京太郎「ロン、1500だ」 泉「わ、ホンマですか」 東1局 1本場 親 京太郎 26500 霞 25000 泉 23500 竜華 25000 ※最高潮モード 京太郎「ツモ、1100オール」 霞(この雰囲気、照ちゃんに似てるわね) 東1局 2本場 親 京太郎 29800 霞 23900 泉 22400 竜華 23900 ※最高潮モード 泉(どうして…せっかく同学年の須賀君と打ってるのに…) 京太郎「ロン、6400だ」 泉(どうして、張ることすらできないんでしょうか…)ジワッ 東1局 3本場 親 京太郎 36200 霞 23900 泉 16000 竜華 23900 ※最高潮モード 霞と竜華が同コンマのため、流局 東2局 親流れ3本場 京太郎 39200 親 霞 22900 泉 15000 竜華 22900 京太郎「ロン、1900だ」 泉「はい」 泉(また、張れなかった…) 東3局 京太郎 41100 霞 22900 親 泉 13100 竜華 22900 京太郎「ツモ、500・1000です」 竜華(面白いなぁ) 東4局 京太郎 43100 霞 22400 親 泉 12100 竜華 22400 京太郎「ロン、3900だ」 泉「はい…」 泉(結局一度も張れずに南入…) 南1局 1本場 親 京太郎 54800 霞 22400 ※攻撃モード 泉 400 竜華 22400 6400から3段階下降で2000 泉(また…張れなかった) 京太郎「ロン、2300です」 竜華「うわーやられたわー」 泉(避けられたんですか…私…)ギュッ 南1局 2本場 親 京太郎 57100 霞 22400 ※攻撃モード 泉 400 竜華 20100 京太郎(牌が悪くなってきたぞ…) 泉(有効牌が来ない…でも……) 竜華(相変わらずやなぁ、石戸さんは…) 泉(張るのを、あきらめない) 霞「ロン、24600よ」 泉(は……!?) 終局 1位 京太郎 57100 2位 霞 47000 3位 竜華 20100 4位 泉 -24200 京太郎「お疲れ様でした」 霞「おつかれさま~」 竜華「お疲れ様やで」 泉「ありがとう……ございました」グスッ 泉「…すいません、トイレにいってきます……」ダッ 京太郎「二条!」 竜華「追いかけない方がええ」 京太郎「でも…」 竜華「人にはな、誰にも知られたくないものってのがあんねん」 霞「いいから、座ってなさい」 京太郎「はい……」 雅枝「しゅーごー!」 雅枝「それじゃあこれから、合宿の打ち上げにバーベキューをしに行くで!」 京太郎「バーベキュー…?」 霞「千里山の合宿の打ち上げはバーベキューって伝統なのよ」 京太郎「なんですかその伝統……」 京太郎「よお、咏」 咏「あっれ~、どうしたん京太郎、元気無いじゃん」 京太郎「ん、少し…な」 咏「じゃあ黙ってとうもころしでも食べな!」つ 京太郎「あっつ!」 京太郎「なんで焼きたてを寄越すんだよ!」 京太郎「しかもとうもころしって、トトロかよ!」 咏「うん、やっぱり京太郎はそうしてるのが1番いいよ、しらんけど」 咏「悩んでるよりそうやって怒ったりしてる方が私は好きだねぃ~」 京太郎「そうか、ありがとな。咏」 咏「どうってことねえよ~」 京太郎「ところでさ、咏の目標って何なんだ?」 咏「急にどうした?」 京太郎「いや、千里山の人たちは全国制覇目指して頑張ってたけど、俺たちの目標ってなんなのかなって」 咏「そりゃあ、全国制覇しか無いんじゃね、しらんけど」 京太郎「やっぱりそうだよな。……よし、これからも頑張っていくぞ!」 京太郎「お、ホタテもあるのか。しかも最後の1切れじゃないか!」 京太郎「よっと、さて食べよ……」 ヒョイパク 京太郎「おい、照」 照「どうしたの?」モグモグ 京太郎「それが最後の1切れだったんだぞ!返せー!」 照「いやだねー!」 京太郎「ぜぇぜぇ」 照「はぁはぁ」 京太郎「なあ照」 照「なに?」 京太郎「この合宿、どうだった?」 照「楽しかったよ、みんな面白い人たちばっかりだったし、特に愛宕監督は面白かったなあ……」 京太郎「そうか、なら良かった」 照「ふふっ、心配しなくても前みたいなことはもう考えないよ、京だってようやく私たちに追いついてきたんだし、これからが楽しみだよ」 京太郎「そう……か、ありがとな、照」 雅枝「チキチキ!タン塩大食い対決、始めるでー!」 千里山ズ「イェー!」 雅枝「それでは選手の紹介や!」 雅枝「青コーナー、千里山のミス病弱!トキィィィ園城寺ィィィ」ジョインジョイントキィ 雅枝「続いて赤コーナー、三箇牧の雑用系男子、京太郎ゥゥゥ須賀ァァァ」ジョインジョインスガァ 雅枝「最後の緑コーナー、三箇牧のプリンセス、憩ィィィ荒川ァァァ」ジョインジョインケイィ 雅枝「それでは、スタートや!」 ワァァァァァ 京太郎「うっぷ、もう食えねえや」 憩「いい食べっぷりやったで、京太郎君」 京太郎「優勝者が何を言ってるんですかねぇ…」 憩「あはは、まあ気にしない気にしない」 京太郎「そういえば、憩さんはこの麻雀部で全国を目指したいんですか?」 憩「もちろんやないの、京太郎君何言っとるん?」 京太郎「でも、あと1人足りないんですよね、部員」 憩「あ!忘れとった!」 京太郎「でしょうね。それで、どうするんです?」 憩「うーん、京太郎君に任せるわ、今の部員集めたの京太郎君やしね」 京太郎「えええ、マジですか……」 憩「マジもマジ、大マジやで!」 京太郎「そんな元気に言わなくても……はぁ…」 雅枝「これでバーベキューは終わりや、お疲れぃ!」 オツカレサマデシター 京太郎「よし、帰るか」 浩子「なあなあ須賀君」 京太郎「なんですか船久保さん」 浩子「ウチと連絡先交換せえへん?」 京太郎「別にいいですよ」 ピッ 京太郎「これで完了ですね」 浩子「ふふふ、これでヒロやキヌ以外の同年代の子の連絡先が入ったで、ふふふ」 京太郎「触れないでおこう」 雅枝「お、須賀っちやん」 京太郎「今度は愛宕監督ですか…」 雅枝「うーん、せやなー須賀っちでええか」 雅枝「ほれ須賀っち、これ私の連絡先や、須賀っちにやるわ」 京太郎「え、いいんですか?」 雅枝「石戸じゃ、お前らを上手く教えられるかどうか不安やからな」 雅枝「教え子は大事にしたいもんなんや、困ったことがあれば連絡してくれや」 京太郎「はい、今後ともよろしくお願いします」 京太郎「これで、合宿も終わりか……楽しかったな」 京太郎「特訓したり、ドッキリしかけたり、雑用したり、ドッキリしかけたり」 タッタッタッ 泉「須賀君!」 京太郎「ん、二条か?」 泉「これ私の連絡先です!」 泉「私、まだまだ強くなりたいです!だから、どうせなら須賀君と一緒に上手くなりたいなあ、って思いまして!」 泉「あ、けっ、決して同学年の人と話がしたいって訳じゃないですからね!」 京太郎「おう、わかったよたまにはメールするよ」 泉「あ、ありがとう!須賀君」パァァ 【合宿3日目】終 【5月第1週 休日】 京太郎「朝が来たぞー」 京太郎「今朝はナニをしよう」 京太郎「麻雀の勉強をしよう!」 京太郎「今日は誰かと一緒にやろうかな」 ―――――――――――― 京太郎「こうして外に出てきた訳だけど、どうしよう」 霞「あら、京太郎君、どうしたのかしら?」 京太郎「あ、霞さん、実は誰かと麻雀の勉強をしようと思いまして」 霞「そういうことなら私におまかせあれ!」 霞「それじゃあ私の家でやりましょうか」 京太郎「いいんですか?」 霞「麻雀部の顧問ですしね、さあ行きましょうか」 京太郎「はい!」 京太郎(霞さん……なんか忘れてる気がするな…) 霞「ちょっとここで待っててね」 京太郎「あ、はい」 ガララ 京太郎「あ!郁乃さん!」 京太郎「っべー、合宿ですっかり忘れてたよ、マジっべーよ」 京太郎「んー、どうしよう」 京太郎「うん、やっぱりまた頼んでみよう」 ガララ 霞「お待たせ、どうぞ上がって」 京太郎「はい、お邪魔しまーす」 霞「ここが、京太郎君に見せたかったものよ」 京太郎「これは、全自動卓ですか?」 霞「ええ、お父様がよく知り合いを呼んでここで打っていたのよ」 霞「麻雀部の顧問になったし、せっかく卓があるんだから、使わない手は無いでしょ?」 霞「だから特訓したくなったらここに来るといいわ、憩ちゃん達もここのことは知ってるから、度々来てくれるわよ」 京太郎「そうなんですか…」 霞「どうしたの?そんな思い詰めたような顔をして」 京太郎「…霞さんに、したい話があります」 京太郎「話が、あるんです(真剣)」 霞「な、何かしら?」 霞(何これ、え、告白?いくらファーストキスの相手だからって、そ、そんなことあ、あるわけないわよ!う、うん、きっと!) 京太郎「こ……」 霞(こ?) 京太郎『恋をしているんです!霞さんに!』 霞『もう、京太郎君ったら!い、いいわよ』 京太郎『霞さん!』ガバッ 霞(なんでことになるのかしら!なっちゃうのかしら!) 京太郎「…ここに、郁乃さんを住まわせてあげてください!」ドゲザー 霞「」 京太郎「どう、ですか?」 霞(やっぱり…そうよね……) 霞「はあ…いいわよ」 京太郎「え、本当ですか!?」 霞「この前、お父様にそのことを言ったらね」 霞父『たとえ悪霊であろうとも、来るもの拒まず。それが、霧島神境に住まうものの心得だ』 霞父『それよりも霞、その新しく入ったとかいう男は……』 霞「ってね、だから考え直したの。赤阪さんは確かに得体は知れないけど、困ってるんだなって」 霞「だから、いいわよ」 京太郎「ありがとうございます!」 京太郎「そうと決まれば早速郁乃さんに電話だ!」 ―――――――――――― 郁乃「本当にええんですか~?」 霞「はい、但し住むのはこの、私の家にです」 郁乃「ええ~!せっかく京太郎くんと住めると思ったのに~」 霞「この清々荘では、そんなこと認めません」 郁乃「え~、いややそんなん~」 郁乃「ねえ、どう思う~?京太郎くん」 京太郎「そうですね…」 京太郎「霞さん!お願いします!」 京太郎「郁乃さんと俺を同居させてください!」 霞「ダ・メ・よ」 霞「甘やかすのはここまで、それに大会前に過ちを犯して…」 『北大阪代表三箇牧高校、男子部員が女子部員に種付け!』 『女子部員は妊娠中!』 霞「とかなったらどうするのよ」 霞「憩ちゃんたちや、千里山の子たちの気持ちまで踏みにじることになるのよ」 霞「だから、それはダメよ」 京太郎「わかりました…すみません、郁乃さん」 郁乃「ええよ~、冗談やったし~」 霞京(この人はもう……!) 京太郎「さて、昼は何をしようか」 京太郎「麻雀の勉強をしよう!」 京太郎「今日はどうしよう」 京太郎「霞さんの家で特訓をしよう!」 京太郎「あわよくばあのおもちを…(ゲス顔)」 京太郎「霞さんいますかー?」 霞「あら、また来たの」 京太郎「はい!上手くなりたいんで!」 京太郎「そういえば、昨日の対局のとき、霞さんが急に変になった感じがしたんですけど、あれは一体……?」 霞「あれは、神様を降ろしてたのよ」 京太郎「神様…ですか?」 霞「すぐ近くにいるわよ、ほら……」 霞「あなたの後ろに」 京太郎「ひぃっ!って、それじゃあ悪霊じゃないですか!」 霞「ふふっ、ごめんね」 京太郎「相変わらずすばらなおもちだったなあ……」 京太郎「夕方は何をしようかな」 京太郎「勉強をしよう!」 京太郎「おーい咏ー勉強しようぜー」 咏「なんだよ須賀島ぁ」 京太郎「ふふん、こんなものか!」 咏「勉強なんて知らんし…」グデー 京太郎「これやるから元気出せ」つオロナミンC 咏「ファイトー」 京太郎「いっぱーつ!」 京太郎「夜は何をしよう」 京太郎「ハッスルする!」 京太郎「なんだこれ」 京太郎「憩さんでヤるか……」 京太郎「憩さんか……あのとき咥えた感触はやっぱり…」シュッシュッ 京太郎「エロかったな、あの声」 京太郎「うっ」ドピュッドピュッ 京太郎「ふう……」 京太郎「すごい罪悪感がする…」 【5月第3週 休日】まで憩と必ず遭遇できるようになりました! 【5月第1週 休日】終 【5月第1週 平日】開始 京太郎「ぼっち登校はもうしない!」 京太郎「とか言ってるとまたなるんだよな…」 京太郎「朝だ!学校だ!!ぼっちだ!!!」 京太郎「……」 京太郎「メゲるわ……」 京太郎「早く学校に行くか…」トボトボ 信号「赤!I am redだよ!」 京太郎「これで今のところ全部赤か…」 照「朝からそんな辛気臭い顔してどうしたんだ、京」 京太郎「ああ、照か……」 京太郎「て、って、て、照ぅぅぅううう!?」 照「なぜそこまで驚く」 京太郎「生きててよかったよぉ…」グスッ 照「なんだかよくわからないが、行くぞ」 京太郎「あ、ちょっと待って!」 京太郎「ちょっと待て!照!」 照「な、なに?」 京太郎「お前に、頼みがあるんだ……!」 照「はぁ……言ってみな」 京太郎「俺と!」 照「お、俺と…?」ゴクリ 京太郎「と…」 照「と……?」ドキッ 京太郎「友達になってよー」 照「あのさぁ……私と京は友達っていうか、幼馴染でしょ?」 京太郎「だ、だよな!そうだよな!」キラキラ 照「何をいまさら……ほら、バカなことしてないで早く行くよ」 京太郎「おう!」 ―――――――――――― 京太郎「祝!脱ぼっち登校!」イェイー! 京太郎「さて、どこで昼を食べようか」 京太郎「食堂に行こう!」 【食堂】 京太郎「今日は少し空いてるみたいだな」 憩「お、京太郎君」 京太郎「こんにちは、憩さん」 憩「京太郎君はいつも食堂なん?」 京太郎「いや、気まぐれですね、弁当を作ってくることもあれば、購買に行くこともありますし、ここに来ることもありますし」 憩「え、自分で弁当作れるん!?」 京太郎「あまり大したものではないですけどね」 憩「それでも凄いことやで!ウチはあんまし料理できへんから尊敬するわー」 京太郎「じゃあこんど作ってきましょうか?」 憩「ええの!?」 京太郎「はい、もちろんです!」グッ 憩「はわぁ…楽しみやぁ…」 ―――――――――――― 京太郎「もう放課後か、早いな」 京太郎「今日はどうしようかな」 京太郎「部活にいっきまーーす!」ドヒューーン 咏「元気だねぃ」ヤレヤレ 【部室】 京太郎「部室に来たぞおおおおおお!」 霞「ふふふ、元気ね」 京太郎「今日は最っっ高に調子がいいんですよ!」 京太郎「部活は何をしよう」 京太郎「照と特訓をしようじゃないか!」 照「私も今そう言おうと思っていたところだよ」 京照「ワオ!これってディステニ!?」 憩霞咏エイ「「「「なんだあいつら」」」」 照「見ろ、この回転!ギュッルギュルやぞ!ゾックゾクするやろー!」 京太郎「スガちゃんこの前、エアコン買ったのにリモコンなくしちゃったぜ、もう使えないんだぜ~、ワイルドだろぉ~」 憩「こ、これが…」 霞「回転を極めし者の…」 エイスリン「チカラ、トイウモノナノカ…!」ガクッ 咏「いや、しらんし」 京太郎「部活は終わったけど、どうしよう」 京太郎「街に行くか」 京太郎「スーパーに行くか」 商品リスト 1.プリン 70円 2.マシュマロ 70円 3.かりんとう 70円 4.ポッキー 70円 5.プロ麻雀せんべい 70円 6.WEEKLY 麻雀 TODAY 650円 7.ティッシュ 400円 8.ノート 200円 9.シャーペン 300円 10.赤のマーカーペン 300円 11.自由 京太郎「これと、これとこれでいいか」 怜「はい、お客様、その手に持っている物はなんでしょうか」ウシロカラ 京太郎「あ、あなたは…?」 怜「私か?私は千里山の万引きGメン、人呼んで目利きのトキや!」ババーン! 京太郎「なんだ、怜さんですか」 怜「なんだとはなんや、せっかく病弱美少女が構ってあげてるっちゅうんに」コホッコホッ 京太郎「段々怜さんの病弱アピールが信じられなくなってきましたよ…」 怜「そうか、もう私は京くんには信じられない女なんやな…」ヨヨヨ 【5月第2週 平日】終 【5月第2週 休日】始 京太郎「あっさだーぃ!」 京太郎「何をしようかな」 京太郎「実家に帰ろうっと」 ――移動は省きます―― 京太郎「やっと来たぜ!我が故郷長野!」 京母「あれ、本当に帰ってきたのかい」 京太郎「おう!」 京母「帰ってこなくていいのに…」 京太郎「Oh...」 京太郎「何をしようかな」 京太郎「散歩をしてこよう」 京太郎「へー、ここってこんな風に変わっちゃったんだな」 京太郎「街並みが変わってるとなんだか寂しい気がするな…」 桃子「お!その金髪は京太郎じゃないっすか!」 京太郎「モモ?モモなのか?」 桃子「そうっす!モモっすよ!」 京太郎「そうか…モモか…大きくなったなぁ」 桃子「そうっすか?あまり身長は変わってない気がするっすけど」 京太郎「いや、そういう意味じゃ……げふんげふん」 桃子「京太郎は里帰りっすか?」 京太郎「そうだけど…」 桃子「それじゃあ私とどっか行くっす!」 京太郎「拒否権は…」 桃子「もちろん無いっす!」 京太郎「ここは…高校?」 桃子「そうっす、ここが私が通ってる清澄高校っす」 京太郎「そうか、モモはここで麻雀をやっているのか」 桃子「それじゃあ部室に行くっすよ!」 【部室】 桃子「とうちゃーくっす!」 京太郎「こんなところに部室があるのか?」 桃子「自慢の部室っすよ、それじゃあ、こんにちはーっす」ガチャ 京太郎「失礼しまーす」 ?「こんにちは、モモ。その人は?」 桃子「こちらは私の幼馴染の須賀京太郎っす」 京太郎「どうも」 ?「ふーん、私は竹井久、清澄の部長よ。よろしく」 桃子「ところで、咲と優希と和はどこっすか?」 久「あの3人なら今買い出しに行ってるわ、そろそろ帰ってくる頃よ」 久「そうだ、須賀君、私たちと打っていかない?」 久「モモや咲の幼馴染なら強そうだし」 京太郎(さて、どうしよう) 京太郎「受けて立ちましょう!」 久「そう、なら…」 ??「ただいまだじぇー」 ?「ただいま戻りました」 咲「ただいまーって、京ちゃん!?」 ??「む、なんで男がここにいるんだじぇ」 ?「金髪ですか…怪しいですね」 桃子「それ、ピンク色の髪の和には言えないと思うっす」 桃子「この金髪は須賀京太郎、私と咲の幼馴染っす」 ?「なるほど、そういうことですか私は原村和です、よろしくお願いします」 ??「わたしは片岡優希だじぇー」 久「さて、みんなの自己紹介が終わったところで、早速はじめましょうか」 開局 桃子「私が打つっす!」 咲「なら私も!」 優希「じゃあ私も特別に打ってやるとするじぇい」 京太郎「よし、始めるか」 優希「ツモ!6000オールだじぇー!」 京太郎「いきなりでかいなぁ、おい」 桃子「っていっても東場だけっすよ」 東1局1本場 親 優希 43000 京太郎 19000 モモ 19000 咲 19000 京太郎「ツモ、400・600」 咲「東場のゆーきちゃんを…」 久「止めた…?」 東2局 優希 42400 親 京太郎 20400 モモ 18600 咲 18600 京太郎「ロン、2000」 咲「あれれーとられちゃったかー」 優希「東場なのに聴牌できないじぇ…」 モモ(さてと…) 東2局1本場 優希 42400 親 京太郎 22400 モモ 18600 ※ステルスモード 咲 16600 京太郎「ロン!4200!」 優希「やばいんだじぇ…」 東2局2本場 優希 38200 親 京太郎 26600 モモ 18600 ※ステルスモード 咲 16600 優希「うぅう」トン 咲「ロン!2600だよ」 桃子(最下位っすか…) 東3局 優希 35600 親 京太郎 26600 モモ 18600 ※ステルスモード 咲 19200 優希と咲が同コンマのため、流局 東4局 優希 34600 親 京太郎 29600 モモ 17600 ※ステルスモード 咲 18200 京太郎「ツモ、300・500」 優希「タコス力がもうないじぇ…」 【タコスパワー】解除! 南1局 親 優希 34300 京太郎 30700 モモ 17300 ※ステルスモード 咲 17700 京太郎「ロン、2000だ」 咲(…やっぱり、お姉ちゃんの打ち方と似てる…) 南2局 優希 32300 京太郎 32700 モモ 17300 ※ステルスモード 咲 17700 京太郎「ロン、5800」 優希「うぅぅ…」 南2局1本場 優希 26500 親 京太郎 38500 モモ 17300 ※ステルスモード 咲 17700 京太郎「ロン、3900!」 京太郎(よし、引き離した!)ギュルギュル 優希「……」 南2局1本場 優希 28400 京太郎 36600 モモ 17300 ※ステルスモード 咲 17700 咲「ゆーきちゃんそれロン!2300」 優希「…」 南3局 優希 26100 京太郎 36600 親 モモ 17300 ※ステルスモード 咲 20000 京太郎「ロン、1000だ!」 京太郎「へっへー」 咲(ふぅん…) オーラス 優希 26100 京太郎 36600 モモ 17300 ※ステルスモード 親 咲 20000 咲(もう、いいよね……) 咲「…カン!」ゴッ 咲「嶺上ツモ!3200オール!」 京太郎(咲の嶺上…久しぶりだな) オーラス1本場 優希 22900 京太郎 33400 モモ 14100 ※ステルスモード 親 咲 29600 咲「それロンだよ!8100!」 モモ「マジっすか…」 オーラス2本場 優希 22900 京太郎 33400 モモ 6100 ※ステルスモード 親 咲 37700 京太郎(咲に、追いつく!)ギュル 咲「カン」 京太郎「それだ!槍槓のみ!1000の2本場は1600!」 咲「へ?」 優希「何をしてるんだじぇ?」 京太郎「あれ?」 終局 1位 咲 36100 2位 京太郎 35000 3位 優希 22900 4位 モモ 6100 咲「お疲れさま!」 優希「おつかれ…だじぇ……」グスッ 京太郎「俺は…なぜ……」 久「槍槓を和了るなんて、すごいわね、須賀君!」 和「あんなのはただの偶然です」 京太郎「そうですよ、まぐれですよ…」ハハハ 桃子「お疲れさまでしたっす」 一同「いたの!?」 桃子「ちゃんとここにいたっすよ!」プンプン 京太郎「あー、疲れたー」ノビー 咲「京ちゃん、これからどうするの?」 京太郎「そうだな……何をしよう」 京太郎「街へ行こうかな」 咲「そっか、じゃあね京ちゃん」 桃子「いつでも来ていいっすからねー」 久「今度は私と打ちましょうね」 京太郎「はい、さようならー」 京太郎「地元のゲーセンに入ったのは今日が初めてだな」 京太郎「よし、遊ぼう!」 ゲーセンで楽しく遊んだ! …1人で 京太郎「……」 京太郎「次は何をしよう…」 京太郎「雀荘に行こう!」 カランコロン おっさん「いらっしゃーいって」 京太郎「え」 おっさん「須賀んとこのガキじゃねえか!」 京太郎「なんであなたがここに!?」 おっさん「なんでも何も、ここは俺の雀荘だぞ」 おっさん「あのニヤニヤした奴と同じような感じだ、休日はここで雀荘やってんだ」 ??「すまない店長、空いてる卓は無いか?」 おっさん「おお、加治木の!丁度いい、俺らと打とうじゃあねえか」 ??「別にいいが、その青年は?」 おっさん「こいつは須賀っつうんだ」 京太郎「須賀京太郎です」 ??「ふむ、この辺ではあまり見かけない顔だな、大阪の高校生か」 京太郎「はい、三箇牧の麻雀部に入っています」 ??「そうか、私は加治木ゆみだ、よろしく」 京太郎「よろしくお願いします」 おっさん「あと1人は…お」 おっさん「おい、福路んとこの!俺らと打とうぜ!」 ???「はい、わかりました」 おっさん「こいつは福路、中々面白いやつだ」 京太郎「須賀京太郎です、よろしくお願いします」 ゆみ「加治木ゆみだ、よろしく」 美穂子「福路美穂子です、よろしくお願いします」ペコッ おっさん「じゃ、始めるか」 開局 ゆみ「お、私が親か」 京太郎「落ち着いていこう」 美穂子(温存していきましょう) おっさん「…」グググ ゆみ「よし、それでは始めようか」 京太郎「ツモ、300・500です」 ゆみ(親が流れたか…まあいい) 東2局 ゆみ 24500 親 京太郎 26100 美穂子 24700 おっさん 24700 京太郎「ロン、2000です」 ゆみ「ああ」 ゆみ(確かにこの青年…面白い) 東2局1本場 ゆみ 21500 親 京太郎 29100 美穂子 24700 おっさん 24700 京太郎「ロン、6100です」 おっさん「げっげっ、いいぞいいぞ!」 東2局2本場 ゆみ 22500 親 京太郎 35200 美穂子 24700 おっさん 18600 京太郎「ツモ、2800オール」 美穂子(なかなか手強いわね…) 東2局3本場 ゆみ 19700 親 京太郎 43600 美穂子 21900 おっさん 15800 ゆみ「ツモ、600・800だ」 ゆみ(なんとか連荘を阻止できたが…) 美穂子(この点差、どうしましょう) 東3局 ゆみ 21700 京太郎 42800 親 美穂子 21300 おっさん 15200 京太郎「ツモ、300・500」 ゆみ(またか…) オーラス ゆみ 21400 京太郎 43900 美穂子 20800 親 おっさん 14900 京太郎「ロン、1000で終わりです」 おっさん「そうか…ほいよ」 終局 1位 京太郎 44900 2位 ゆみ 21400 3位 美穂子 20800 4位 おっさん 13900 京太郎「お疲れさまでした」 ゆみ「お疲れ、凄まじい勢いだったな」 京太郎「知り合いから教わった技術ですけどね」 美穂子「でも凄かったですよ!また打ちましょうね!」 京太郎「はい、いつかまた」 京太郎「そろそろ帰らなきゃだけど、どうしよう」 京太郎「清澄に行くか」 京太郎「ちはーっす」 久「あら、また来たの」 京太郎「ええ、まだ打ち足りないんで」 久「それじゃあ誰と打っていく?」 咲桃「「私が!」」 久「そうね、それじゃあもう一人は和でいいかしら?」 和「はい、上等です」 咲「今回も勝つよ!」 京太郎「今度こそ勝つ!」 開局 和「よろしくお願いします」 桃子「よろしくお願いするっす!」 京太郎「よろしく!」 咲「じゃあ始めるよ!」ゴッ 京太郎「ロン、1000だ」 京太郎(さっさと逃げ切る!) 咲(やっぱり、使うんだね……) 桃子(打点が低いと消えにくいっす) 和(……) 東2局 咲 24000 親 京太郎 26000 モモ 25000 和 25000 モモと咲が同コンマのため、流局 東2局1本場 咲 25500 親 京太郎 27500 モモ 23500 和 23500 京太郎「ロン!9900だ!」 咲「うっ…」 咲(そう…それでいいんだよ…) 東2局2本場 咲 15600 親 京太郎 37400 モモ 23500 和 23500 咲「あ、ロン、8600」 桃子「うげっ」 桃子(まあいいっす…)スゥ モモが[ステルスモード]に移行しました 咲(それじゃあ、私も)スゥ 【魔王の姿】発動! 咲が[ステルスモード]に移行しました 東3局 咲 24200 ※ステルスモード 京太郎 37400 親 モモ 14900 ※ステルスモード 和 23500 桃子「ツモ、6000オールっす」 咲(急に牌が回らなくなった…) 咲が[ステルスモード]を解除しました 東3局1本場 咲 18200 ※ステルスモード 京太郎 31400 親 モモ 32900 ※ステルスモード 和 17500 京太郎「ロン、1300」 和「はい」 オーラス 咲 18200 京太郎 32700 モモ 32900 ※ステルスモード 親 和 16200 京太郎「ツモ!500・1000!」 桃子「えぇ~」 和「賢明な判断ですね」 咲(また、使うんだ……まあ楽しいからいいか) 終局 1位 京太郎 34700 2位 モモ 32400 3位 咲 17700 4位 和 15200 京太郎「じゃあ、俺、大阪に帰るわ」 久「またいつでも来なさい、見てて楽しかったわよ」 和「またどこかの卓で会いましょう」 優希「今回の借りはいつか返すじぇ!」 桃子「大阪で頑張ってくださいっす!」 咲「また打とうね、京ちゃん!」 京太郎「おう、それじゃあな、あばよ!」 ―――移動はキンクリじゃ!――― 京太郎「帰ってきたぜ大阪!」 京太郎「今夜は何をしようかな」 京太郎「散歩してくるか」 京太郎「なんにもなかったぞ!」 【5月第2週 休日】 終 【5月第3週 平日】 京太郎「朝だ!清々しい朝だ!」 京太郎「須賀なだけに」 京太郎「寒い……」 京太郎「心が」 京太郎「今日も誰とも会えないのかなー」 憩「おー京太郎君やん!」 京太郎「あれ、憩さんって学校行くのこの時間でしたっけ?」 憩「今日は少し遅めに出てきたんや」 憩「少し夜更かししちゃってね」ハハハ 京太郎「そういえば、麻雀部ってこのままで大丈夫なんですか?」 憩「え?」 京太郎「確か部員6人と顧問の先生1人を集めて5月末までに創部申請を出さないと創部できないらしいですよ」 憩「それ……ホンマ?」 京太郎「はい」 憩「ええええ!?それヤバいやん!危ないやん!どうしよう、京太郎君!」 京太郎「それじゃあ、今日誰かを誘いに行きましょうか」 憩「せやな!よし頑張るでー!」 京太郎「昼飯、昼飯っと」 京太郎「今日は屋上に来たぞ!」 京太郎「やっぱり屋上ともなると清々しいな!」 華菜「寒いんだし……」 京太郎「わかってますよ…って池田さん!?」 華菜「そうだし!カナちゃんだし!」 京太郎「久しぶりですね!」 華菜「同じアパートに住んでるはずなんだけどな…」 華菜「そういえば、お前らまだ麻雀部頑張ってるのか?」 京太郎「そうなんですよ……あと1人入ってくれればいいんですけど…」チラッ 華菜「別に入ってもいいんだが、そうすると今度はこっちの部活が駄目になっちゃうんだよな」 京太郎「池田さんは何の部活に入ってるんですか?」 華菜「なんでも支援部っていうんだけど、ほらこの高校兼部駄目だろ?」 華菜「一応部長もやってるから、少し難しいんだよな…」 京太郎「そうですか…」 京太郎「それならもういいです」 京太郎「他の人にはあまり迷惑をかけたくないですしね」 華菜「ごめんな…入部の件、考えてみるよ……」 京太郎「大丈夫です、なんとかなるはずなので」 華菜「本当にごめんな……」 部員A「あ、部長こんなところにいた!」 部員B「どこ行ってたんですか?早く戻りますよ」 華菜「うん、じゃあな須賀」 京太郎「はい」 【放課後】 憩「さて、新人勧誘に行くで!」 京太郎「…おー」 憩「なんや、元気ないな、どうしたんや?」 京太郎「あ、いや何でもありませんよ!さあ張り切って行きましょう!」 京太郎「まずはどこに行こうかな」 京太郎「街に行きましょうか」 憩「帰宅部の子なら街にいるかもしれんしな」 京太郎「そうと決まればレッツゴーです!」 【街】 憩「んー、あんましいないなー」 京太郎「考えが甘かったですかね……」 郁乃「あれ~2人共何しとるん~?」 京太郎「うおっ!いつの間に!」 郁乃「そんなにびっくりせんでええやろ~、それで何しとるんや~?」 京太郎「実は部員集めをしているんですよ」 憩「せや!いくのんウチに入ってーや!」 郁乃「え~私~?別にええけど~せやな~」 郁乃「じゃあ~京太郎くんたちが私に勝てたら、ええで~」 郁乃「挑戦はいつでもええで~」 京太郎(さて、どうしよう) 京太郎「それじゃあ今から打ちましょう!」 憩「せやせや、いまさら怖気づいた~とかはなしやで!」 郁乃「よし、ほないこか~」 【雀荘】 店員「いらっしゃいませー、お、久しぶりやな須賀君」 京太郎「どうも」 憩「なあなあ、卓1つ貸してくれへん?」 店員「ああ、別にええで荒川の嬢ちゃんにはいつも来てもらってるからねー」 憩「よし、これで場は整ったで!」 京太郎「あと1人をどうするかな…」 泉「あれ、須賀君ですか?」 京太郎「おお二条か、久しぶりだな」 泉「もしかしてそこ空いてます?」 京太郎「丁度いいや!一緒に打とうぜ、二条!」 泉「別にいいですけど…」 開局 京太郎「さあ!張り切っていくぞ!」 泉(起家ですか、幸先いいですね) 憩(頑張るんや!) 郁乃(どうしようかな~) 京太郎「ロン、1000です」 憩「ほいほーい」 憩(じゃあそのついでに……) 【白衣の護り】発動! 京太郎「はっ……?」 東2局 泉 24000 親 京太郎 26000 憩 25000 郁乃 25000 京太郎「ロン、3000です」 憩「ほいほい」 郁乃「ふふっ」ニコニコ 東2局1本場 泉 24000 親 京太郎 29000 憩 22000 郁乃 25000 憩「ツモ!1100・2100や!」 京太郎「えっ……」 郁乃「憩ちゃんは私から和了れないでええの~?」 郁乃「このまんまやと逃げ切ってまうで~」 憩「あ」 東3局 泉 22900 京太郎 26900 親 憩 26300 郁乃 23900 泉と郁乃が同コンマのため、流局 東3局1本場 泉 19900 京太郎 27900 親 憩 27300 郁乃 24900 京太郎と憩が同コンマのため、流局 オーラス流れ1本場 泉 18400 京太郎 29400 憩 25800 親 郁乃 26400 京太郎「ツモ!400・600!」 京太郎「これでおわ…」 郁乃「り、と思った~?」 郁乃「残念!幻影やで~!」 【身代わりの幻影】発動! 聴牌判定まで戻ります 京太郎「はっ!」 京太郎(一体何が…) オーラス流れ1本場 泉 18400 京太郎 29400 憩 25800 親 郁乃 26400 郁乃「ロン、18300やで~」 憩「えっ」 京太郎「えっ」 終局 1位 郁乃 44700 2位 京太郎 29400 3位 泉 18400 4位 憩 7500 京太郎「駄目だったか…」 泉「ありがとうございました!」 泉(今日は最下位じゃなかった…)グッ 憩「ごめんな…京太郎君…」 郁乃「挑戦はいつでも受けるで~」 京太郎「はい…」 京太郎「次は何をしよう…」 京太郎「街に行って気分転換しよう…」 京太郎「駄菓子屋に行ってみよう!」 商品リスト うまい棒チーズ味 10円 ふがし 10円 10円玉チョコ 20円 ガム 30円 ビーフジャーキー 30円 京太郎「これくーださい」 婆「はいよ」 【5月第3週 平日】終
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前話 次話 朝 久「さて……私達の出番はまだ先だけど、気を抜かずに行くわよ」 まこ「そうじゃな。で、今日はどうする?」 久「基本自由よ。練習してもいいし、観光してもいい。本番で全力が出せるようにしておきなさい」 優希「分かったじぇ!よし京太郎タコスだ!!」 京太郎「ねえよ。というかなんでだよ」 優希「私の全力=タコスだろ?」 京太郎「まだ先だっつってんだろ。お前、ただ食いたいだけか?」 優希「な、なじぇそれが!?」 和「ゆーきですからね」 京太郎「ったく仕方ねえ。散歩がてら行って来てやるよ」 優希「3分だけ待ってやるじぇ!」 京太郎「無理だ!」 咲「あはは。麻雀しながら待ってるね」 煌「……これはすばらくないですね」 姫子「……花田」 煌「いやいや、諦めたらいけませんよ?姫子、まず歩きを止めないことが…」 姫子「お前が道間違えたけんやろが!!」 姫子「はぁ……花田の『こっちにいいお店があるんです』っちゅう言葉ば信じたんが間違いやった」 煌「い、いやぁ~。いいお店なんですよ?朝からやっててこれが…」 姫子「やからって勘で進むのは無いわ」 煌「ははは……面目ないです」 姫子「朝のちょっとした散歩んつもりやったから携帯もなか。どーすると?」 煌「じゃ、私が右行くんで姫子は左…」 姫子「左はさっき来た道やからね」 煌「じゃー……そこの通りすがりの人に聞きましょう。あ、すいません」 京太郎「……はい?俺ですか?」 煌「ええ。少し道を聞きたいんですけど」 姫子「……あ!Kちゃん!?」 京太郎「……へ?」 煌「……はい?」 姫子「あ……気にせんといて下さい」 京太郎「はあ……」 煌「ちょ、いきなり何言い出すんですか!」小声 姫子「だって……Kちゃんご本人がおったけん」小声 煌「だからっていきなりKちゃん!は無いでしょう!」小声 姫子「だってインハイの景品っちゅう噂まであるんよ!いきなりKちゃん!もあるやろ!」小声 京太郎「あー、道なら俺はあんまり詳しくないですね」 煌「あ、そうですか……」 京太郎「でも、これからタコス屋に行くんで、そこで道を聞きませんか?」 煌「タコス屋?そこです!すばらです!」 煌「遅くなりましたが、私は福岡の新道寺女子高校の2年生の花田煌といいます」 姫子「同じく新道寺女子高校の2年の鶴田姫子。よろしく」 京太郎「俺は長野の清澄高校1年の須賀京太郎です」 京太郎「それにしても目的地が同じタコス屋だったなんて」 煌「すばらですね」 姫子「案内ありがとうね。K、須賀くん」 京太郎「タコスなんて珍しいもん好んで食うのはウチのぐらいかと思ってましたよ」 煌「長野でタコスですか。ひょっとして片岡優希ですか?」 京太郎「え、知ってるんですか?」 煌「私は中学まで長野にいまして、優希や和と同じ中学でした」 煌「一緒に麻雀を打ったりとても楽しかったです」 煌「優希はその時からタコス好きでして。そのせいか私もたまに食べたくなるんですよ」 京太郎「なるほど……タコスおそるべし」 姫子「タコス……そがんおいしかと?」 煌「少なくともおススメできるくらいはおいしいですよ?」 京太郎「それにしても……九州の新道寺っていう強豪校の人に会えるなんて思ってませんでしたよ」 姫子「そこまで言わんでもよかとに」 京太郎「ははは。いや、俺、初心者なんで麻雀が強い人とか憧れるんですよ」 煌「清澄にも強い人はいるじゃないですか。和とか分かりやすい例でしょう」 京太郎「それもそうですけど……あいつらみたいになれる気はしないんですよね」 姫子「全中チャンプか……牌譜ば一度見たけど、あそこまでのデジタル打ちは簡単やなかやろね」 京太郎「あ、着きましたよ」 煌「すばらです。じゃ、頼みましょう」 姫子「そやね。そん後聞こうか」 煌「タコス小をひとつ」 姫子「うちも同じやつば」 京太郎「タコスの中と大を1つずつお願いします」 姫子「おっきか……男の子やね」 京太郎「いや、俺は中で大は優希の分です」 煌「相変わらずですね」 姫子「道も聞けたし、ここで一緒に食べていかん?」 京太郎「じゃ、そこに座りましょうか」 煌「では、いただきます……うん、おいしいです」 姫子「これは……なかなかいけるね」 京太郎「でも毎日何回も食うのは……」 煌「ほんっと変わってないですねー」 姫子「どんな子なんそん子は」 京太郎「あ、鶴田さん顔に付きましたよ?」 姫子「え?どこ?」 京太郎「じっとしてて下さい」 ティッシュで顔ふきふき 煌「!」 姫子「!?ちょ、ま、待って」 京太郎「動くと余計とりにくいですから」 姫子「~っ」顔真っ赤 京太郎「はい、綺麗になりましたよ?」 姫子「……酷か」 京太郎「え!ひょっとして化粧かなんかしてました?」 姫子「しとらん!けどね、君は…」 京太郎「ああ、化粧落ちた訳じゃないんですね。もっとも化粧の必要ないですけど」 姫子「は!?どがん意味!?」 京太郎「え?元から可愛いから化粧いらないって意味なんですけど」 姫子「ひゃっ!?」 煌「すばら……」 姫子「え、や。か、可愛かって……」 京太郎「アレ?変なこと言いました?」 姫子「……よか」プイッ 煌「京太郎くん……すばらですね」 京太郎「はい?」 姫子「えへへ……」 京太郎「あ、そろそろ行かないとどやされるんで、俺は行きますね」 姫子「あ、携帯持っとる!?」 煌「姫子が持ってないでしょう」 姫子「あ……」 京太郎「じゃ、連絡先を紙に書きましょうか?」 姫子「よかと!?」 京太郎「ええ。こんな可愛い人に聞かれて断る理由はないですよ」 姫子「か、かわいー……」顔真っ赤 煌「姫子ー。帰ってきてー」 京太郎「はい。連絡待ってますね?」 姫子「う、うん!ちゃんと返してね?」 煌「あー、私もしますからね?優希と和によろしく言っておいて下さい」 京太郎「はい。それじゃ、また」 煌「戻りましたー」 哩「お、帰ってきたか」 美子「やけに長かったけど、どがんかしたと?」 煌「いやー、道に迷ったのと……」 姫子「可愛い……えへへ……」 煌「ああなりまして」 仁美「一体なんがあったと」 哩「姫子?姫子ー?帰ってきー?」 姫子「はっ!あ、部長!!」 哩「お、おお。どがんした?」 姫子「優勝しましょうね!!」 哩「あ、ああ。当然優勝したかけど…」 姫子「優勝して……Kちゃんを!!」 美子「ほんと何があったとー?」 煌「ご本人に遭遇、口説かれる?、連絡先ゲット、の3本です」 哩「れ、連絡先!?姫子!教えて!!」 姫子「いや!その前に練習です!!優勝するためにも、もっと縛りましょう!!」 哩「姫子ーー!!ご本人に会ったって縛っ……」 仁美「……なんもかんもKちゃんが悪い」 昼 京太郎「さて、買い出し買い出しっと」 京太郎「俺は大会に出れないし、せめて皆が実力を出しきれるよう雑用でもやるか」 京太郎「えっと……これか」 桃子「あったっす!」 京太郎「アレ?消えた!?」 桃子「あ、すいませんっす」 京太郎「え?幽霊!?」 桃子「よく言われるっす……でも生きてるっすよ」 京太郎「この不透明だが大きなおもちは……東横さん!」 桃子「……そんな見つけ方されたのは初めてっすよ」 京太郎「これとこれと……」 桃子「これっすか?」 京太郎「それそれ。これで買い出し終了だ」 桃子「結構な量を……1人で?」 京太郎「1年で試合も出てないし、当然だろ」 桃子「私はあんまり買い出ししないっすから」 京太郎「え?1年だろ?麻雀が強いからとか?」 桃子「私が行くと店員が気付いてくれなくて買えないっす……」 京太郎「……苦労してんだな」 桃子「だから先輩が見つけてくれた時は嬉しかったっすよ!」 京太郎「ああ、大将の。あの人すげーよな。あのメンツ相手にあそこまで立ち回るんだから」 桃子「そうっす!それに先輩は他にもすごいんすよ!」 京太郎「例えば?」 桃子「実は脱いだら結構…」 ゆみ「何を言っているんだ!」ベシッ 桃子「……痛いっす。そして先輩も来てたの忘れてたっす」 ゆみ「余計なことを言おうとするからだ」 京太郎「くっ……続きが気になる……」 ゆみ「君も叩くべきか?」 桃子「すいませんっす……つい嬉しくて」 ゆみ「全く……褒められて悪い気はしないがな」 桃子「先輩……!!」 京太郎「苦労してるんですね」 ゆみ「このくらいどうってことないさ」 ゆみ「苦労といえば、君の方じゃないのか?」 京太郎「俺?俺は別に雑用は好きでやってることですから…」 ゆみ「そっちじゃない。ぬいぐるみの方だ」 桃子「あー、Kちゃんぬいぐるみっすね」 京太郎「……へ?」 ゆみ「今さらだが、アレ結構人気なんだぞ?主に女子高生の雀士に」 桃子「つまりこのインハイの場にはKちゃん持ってる子がいっぱいいるってことっすよ」 京太郎「そうですか?」 ゆみ「そうですかって……そんなとこにぬいぐるみそっくりどころかぬいぐるみのモデルがいるんだ。結構な騒ぎになると思うぞ?」 京太郎「今のとこそんなことないですけどね」 桃子(なんっすかね……すっごく突っ込まないといけない気がするっす) ゆみ「ま、気をつけておくに越したこと無いだろう」 京太郎「分かりました。一応気をつけておきます」 桃子「なんかあったら消えるといいっすよ」 ゆみ「それができるのはモモだけだ」 京太郎「あはは。女子高生の雀士に人気ってことはもしかして加治木さんと東横さんも持ってるんですか?」 ゆみ「え……」 桃子「あー……」 京太郎「アレ?どうかしました?」 ゆみ(本人にあなたのぬいぐるみ持ってますって言うのはどうなんだろうか) 桃子(なーんか地味に好意持ってますって言うみたいっすね) ゆみ(うーむ……合宿では結構雑用をしてくれたりで悪い印象はないからな) 桃子(見つけ方はアレっすけど私を見つけてくれるひとりでもあるっすからね) ゆみ「まあ……流行っているからな」 桃子「そうっすね。こう、話題にもなればって思って」 京太郎「そうなんですか。こんな身近な人も持ってるって思うと少し照れますね」 ゆみ(身近どころか全国レベルだ) 桃子(何人の女子高生雀士がKちゃん抱いてると思ってるんすか) 京太郎「まあ、おふたりみたいな綺麗な人が持ってるって思うと嬉しいですね」 ゆみ「な……」 桃子「綺麗……っすか」 京太郎「あ、それじゃ俺はこっちなんで」 ゆみ「あ、ああ。分かった」 桃子「……須賀くん。あんまり女の子にそういうこと言うのは止めた方がいいっすよ」 京太郎「そういうこと?」 桃子「その……綺麗、とかっす。お世辞言いすぎはよくないっす」 京太郎「いや、事実だから言ってるだけだぞ?」 桃子「……~っ」 京太郎「それじゃ。こっちにもいつでも来てくださいね」 ゆみ「……アレ、素なのか?」 桃子「だったら、とんだ天然タラシっす」顔真っ赤 ゆみ「……Kちゃん買って良かったな」 桃子「……はいっす」 夜 京太郎「夜の都会って聞くとなんかアレだが実際はそんなことなかったな」 京太郎「ま、適当にブラブラするのもここまでにして帰るかな」 京太郎「ふう。夏だけど夜は少しはすごしやすいな。昼間ほど熱くないし」 宥「……寒い」 京太郎「……なんだあの厚着は。そして厚着の上からでも分かるすばらなおもちは!」 玄「おもち!?どこ!?」 京太郎「あの厚着の人だ。あれは目立たないが、なかなかのものだろう」 玄「ほほう、おねーちゃんのおもちを見切るとは……あなたもおもちマイスター?」 京太郎「イエス。ナイスおもち!」ガシッ 玄「ナイスおもち!」ガシッ 熱い握手 京太郎「……で、誰ですか?」 玄「……あなたこそ誰?」 宥「あ、玄ちゃん」 玄「私は奈良の阿知賀女子学院2年生の松実玄です」 宥「その姉で3年生の松実宥です」 京太郎「俺は長野の清澄高校の須賀京太郎です。よろしくお願いします」 玄「こちらこそ。あ、私は玄でいいからね?松実だとおねーちゃんか分らなくなるし」 宥「わ、私も宥でいいよ~」 京太郎「じゃ、俺も京太郎でお願いします」 玄「よろしくね京太郎くん。で、すばらなおもちでしょ?」 京太郎「ええ。すばらです」 京太郎「セーターに巨乳は偽乳などという意見もありましたがこれはすばらですね」 玄「ふっふっふ。それがすごいのだ」 宥「玄ちゃん?それくらいにしとこうね?」 玄「む、おねーちゃんが言うなら仕方ないです。京太郎くん、続きはまた後日」 京太郎「ええ。あ、連絡先交換しませんか?」 玄「もちろん!同じおもち好きなら」 宥「わ、私もいい?」 玄「え?」 京太郎「ええ。あなたの連絡先を断る理由なんてありませんからね」 京太郎(すばらなおもちでかわいい年上ですからね) 宥「あ、ありがとう……」 玄「おねーちゃん、男の人に自分から連絡先を聞くってどしたの?」小声 宥「玄ちゃん、この人Kちゃんの人だよ?」小声 玄「なんですと!」 京太郎「どうかしました?」 玄「あ、ううん。大丈夫ですのだ」 玄「ほ、ほんとに?」小声 宥「うん。それに、あったかそうな人だしね?」小声 玄「……京太郎くん」 京太郎「はい?」 玄「あ……えっと……よろしくお願いします!」ペコッ 京太郎「?こちらこそ」ペコッ 玄「あ、あはは。何やってるんだろね」 灼「……玄に宥さん?こんなとこでどしたの?」 宥「灼ちゃん」 灼「その人は……Kちゃん!?」 京太郎「あ、そのモデルです」 灼「え!?じゃ、本物!?」 宥「お、落ちついて」 玄「こちらは鷺森灼ちゃん!我が阿知賀女子麻雀部の部長さんです!」 京太郎「あ、どうも。清澄の1年生の須賀京太郎です」 灼「さ、鷺森灼。2年生ね」 京太郎「え?2年生で部長?」 宥「灼ちゃんしっかりしてるから」 灼「別に……ハルちゃんに言われただけだし」 京太郎「確か……監督の赤土晴絵さんでしたっけ?10年前に小鍛冶プロに大きいのかました」 灼「知ってるの!?」 京太郎「いや、色々調べている内に知りまして」 灼「ハルちゃんすごいよね!」 京太郎「ええ。10年前とはいえ、あの小鍛冶プロ相手にっていうのがすごいですよね」 灼「でしょ!」 京太郎「その赤土さんに指名されるんですから、鷺森さんは本当にしっかりしているんですね」ニコッ 灼「え……そ、そんなこと……」顔真っ赤 玄「……灼ちゃん陥落?」小声 宥「アレはね……」小声 京太郎「あ、そろそろ俺行きますね」 玄「うん。メールしてね~」 宥「わ、私も待ってる」 京太郎「玄さん、宥さん……ええ、必ず」 灼「ま、待って!」 京太郎「鷺森さん?」 灼「私も連絡先!」 京太郎「あ、はい」 灼「……灼でいいから」 京太郎「へ?」 灼「灼って呼んでいいって言ったの!!またね、京太郎!」タッタッタ 宥「あ、待ってよ灼ちゃん」 玄「じゃ、またね」 京太郎「あ、はい」 京太郎「……今日は良い日だ」 玄「良い人だったね、京太郎くん」 宥「うん。私、もっと話したいな」 灼「……私も」 朝 京太郎「東京の交通機関ってマジ便利……そして超複雑」 京太郎「さて……このハギヨシさんに教わったタコスレシピの材料はっと」 エイスリン「♪」 エイスリン「!」ズルッバターン!! 京太郎「うっわ、あの子思いっきり転んだな」 京太郎「あの、大丈夫ですか?」 エイスリン「?」涙目 京太郎(外国人!?それもめっちゃ美少女!!) 京太郎「あー、怪我ないですか?」 エイスリン「……ダイジョブ」 京太郎(あ、日本語大丈夫か。良かった) 京太郎「立てます?」手出す エイスリン「アリガト」手つかみながら立ち上がる エイスリン「……ココドコ?」 京太郎「……え?迷子、ですか?」 エイスリン「…………」カキカキ 京太郎(なんか持ってるスケッチブックに書きだした) エイスリン「ハイ!」人混みの絵 京太郎「……つまり人混みの中ではぐれたと」 エイスリン「ソノトオリ」 京太郎「……俺、迷子に縁があるかな」 塞「……エイスリンどこ行っちゃったんだろ」 塞「携帯も通じないし、大丈夫かな」 塞「ん?……あれは」 京太郎「制服着てるってことは高校生ですよね?」 エイスリン「ウン、ミヤモリノセイト」 京太郎「宮守?……どっかで見たんだよな」 エイスリン「ガンバレ!」 塞「エイスリン?ここにいたの?」 エイスリン「サエ!」 京太郎「保護者の方ですか?」 塞「同い年ね。君が一緒に居てくれたの?ありがとう、探してたんだ」 エイスリン「アエテヨカッタ!」 京太郎「いえいえ」 塞「自己紹介しとくね。私は岩手の宮守女子高校の臼沢塞。3年生で一応麻雀部の部長ね」 塞「こっちはエイスリン・ウッシュアート。同じく3年生で麻雀部」 エイスリン「ヨロシク!!」 京太郎「俺は長野の清澄高校1年生の須賀京太郎です」 京太郎「それにしても麻雀部だったんですか」 塞「そ。インハイに出てるんだよ?」 京太郎「おお、すげー」 エイスリン「デショ!」 塞「……それにしても、君、どっかで会ったことある?」 京太郎「え?」 エイスリン「ギャクナン?」 塞「違うから!……変な意味じゃなくてね、なーんか既視感っぽいのを感じるんだよね」 京太郎「うーん。勘違いじゃないですか?俺は岩手に行ったことはありませんし」 エイスリン「ワカッタ!!」 塞「ほんとに!?」 エイスリン「Kちゃん!」Kちゃんの絵 京太郎「あ、俺」 塞「……あー、そっちかー。ひょっとして君が」 京太郎「ええ。俺がモデルですよ」 エイスリン「ホント!スゴイ!!」 塞「ある意味会ってた訳か」 京太郎「アレ本当に売れているんですね」 塞「ま、ウチじゃあんまり手に入らないから1人しか持ってないけどね」 エイスリン「デモ、イイ!!」 京太郎「あはは。こんな綺麗な人にもそう言ってもらえると嬉しいですよ」 エイスリン「!!」カキカキ 塞「なんでまたハートの絵描いてるの?」 京太郎「絵描くの早い上に上手いですね」 エイスリン「ア、アリガト……」ハートを射る矢の絵 京太郎「おお、すごく良く描けてますね」 塞「……君もすごいね」 京太郎「それじゃ、俺はこれで」 エイスリン「!!」カキカキ 塞「……携帯の絵?ああ、連絡先が知りたいのか」 京太郎「いいですよ。むしろ光栄ですよ」 エイスリン「ワ、ワタシモ」顔真っ赤 塞「じゃ、私もついでに」 京太郎「ついで、なんかじゃないですよ」 塞「はは、ありがと」 京太郎「それじゃ、また」 エイスリン「ン!!」手を振っている絵 塞「普通に手振った方が早いよ?」 塞「良い人だったね」 エイスリン「ウン」 塞「……また会いたい?」 エイスリン「ウン!!」ハートを射る矢の絵 塞「それ、気に入ったのね」 昼 京太郎「東京は人が多い」 京太郎「咲じゃないが、買い出しだけで迷子になりそうで怖いな」ドンッ 泉「わっ!」 京太郎「あ、すいません!ぶつかってしまって、怪我とか無いですか!?」 泉「いや、こっちもよそ見してましたし、大丈夫で、す……」 京太郎「どうしました?」 泉「け、Kちゃんですか!?」 京太郎「ああ、そうですよ?一応俺がモデルです」 泉「あ、あの、私も持ってて」 京太郎「とりあえず落ち着いて立ちませんか?」手出す 泉「あ……はい」手取る 泉「改めまして大阪の千里山女子高校1年生の二条泉です」 京太郎「長野の清澄高校1年生の須賀京太郎です」 泉「同じ1年ですか。やったら、敬語やめません?」 京太郎「分かった。二条、でいいか?」 泉「泉でええよ。私も京太郎くんて呼ぶから」 京太郎「分かった、泉。あ、怪我ない?」 泉「大丈夫、大丈夫」 泉「で、京太郎くんがKちゃんなん?」 京太郎「逆な。あっちが俺」 泉「ほー。なるほどね」 京太郎「大阪でも売れてるのか?」 泉「自分が全国レベルって分かっとった方がええよ?」 京太郎「実感がねーよ。特にモテる訳でもないのにぬいぐるみは人気、なんて信じられねーって」 泉(京太郎くんが気付かないだけちゃうんかな) 京太郎「泉は…」 セーラ「泉!ここにおったんか!!」 泉「わ、先輩!」 セーラ「どこ行ってたんや!みんなでファミレス行くゆうたのにどっか行って!」 泉「すいません。人が多すぎて」 セーラ「心配したんやで?次は気ぃつけや」 泉「はい」 セーラ「っと、一方的に喋ってすいません。泉と話してたみたいやのに」 京太郎「いえ、大丈夫ですよ?」 セーラ「どう、も……」 京太郎「?」 セーラ「泉、ちょお来い」ガシッ 泉「先輩?ちょ、行きますから離して下さい!あ、京太郎くん待っとってや!」 京太郎「あ、ああ」 セーラ「おいなんでKちゃんおるんや!そしてなんで親しげなんや!」小声 泉「いやー、なりゆきで?」小声 セーラ「お前……帰ったら覚悟しときや?」小声 泉「何する気ですか!?」小声 セーラ「あー……なんか泉が世話になったみたいで……」 京太郎「え?いやいや、こっちがぶつかったんですから」 セーラ「あ、俺は千里山の3年で江口セーラです」 京太郎「あ、長野の清澄高校1年生の須賀京太郎です」 泉「1年の二条泉です」 京太郎「さっき言っただろうが」 泉「いやぁ、つい」 セーラ「ところで、さっき泉に聞いたんやけど須賀くんKちゃんなん?」 京太郎「そうですよ。後、京太郎でいいですし敬語もいいです」 セーラ「なら俺もセーラでええから」 セーラ「しっかし、本人に会えるなんて思ってなかったわ」 京太郎「あ、持ってるんですか?」 セーラ「あー、少しおかしいかもしれんけどな」 京太郎「え?どこがですか?女の子がぬいぐるみ持ってておかしいことなんか無いですよ?」 セーラ「え?や、俺こんなんやし」 京太郎「関係無いでしょう。セーラさんは女の子なんですから」 セーラ「……ありがとな」 泉「京太郎くん狙ってへん?」 京太郎「何を?」 泉「や、女の子、とか?」 京太郎「俺は事実しか言ってねえよ。お世辞も言わない」 泉「……じゃあ、私はどう?」 京太郎「魅力的な女の子だろ?」 泉「……具体的にどこが魅力的なん?」 京太郎「うーん。健康的な感じとか?」 泉「う……」 京太郎「話しやすいとことかもだな。会って間もないのに話せてるし。後は結構…」 泉「も、もうええから!それ以上は、やめて……」顔真っ赤 京太郎「そうか?さて、そろそろ行くわ」 セーラ「そうか。やったら連絡先交換せえへん?」 泉「わ、私も!」 京太郎「分かった……じゃ、また連絡しますねー」 セーラ「これは、本人もなかなかやな……」 泉「真正面から褒められるって、結構きますね……」 夜 モブ3A「明日はあの清澄か……」 モブ3B「まずこいつらに勝たないと」 モブ3C「普通にやれば?」 モブ3D「普通に強いだろ」 モブ3E「……いい考えがある」 朝 実況「さあ、インターハイも3日目!ちらほら強豪も現れます!」 解説「今日は荒れそうですね。姫松などのおしくもシード落ちした高校などそろそろ出てきます」 実況「どうなるか期待ですね」 放送「先鋒の選手は、速やかに…」 優希「よし!京太郎手作りのタコスも食べたじぇ!気合充分!!」 まこ「おう、思いっきりいってこい」 久「ええ。派手にやっちゃっていいわよ」 優希「うおおおお!燃えてきたじぇ!!」 和「全くゆーきったら」 咲「でもすごいね。緊張とかしないのかな」 優希「タコス食ったからな!」 京太郎「全くだ。手作りまでしたんだから、しっかりやれよ」 優希「おう!優希様の活躍をしかと見るんだじぇ!!」 実況「さあ、続々と選手が集まってまいりました」 解説「今はモブ校1、モブ校2、清澄だけか」 実況「いや、モブ校3が入ってきました。ん?アレはなんだ?」 解説「アレは……」 優希「な……」 モブ1A「おいおい……そりゃありかよ」 モブ2A「……心理作戦?」 モブ3A「何よ。いいに決まってるわ」 モブ3A「Kちゃんぬいぐるみ持って打っちゃいけないって規則はないもの」 実況「なんとモブ校3、ぬいぐるみを持って来たー!!」 解説「ほう……これはアリだな」 実況「アリなんですか!?」 解説「普段に近い状況を作り普段通りの力を出す、という作戦で私物を持ち込む選手はいる」 解説「何より、ぬいぐるみの持ち込みはすでに清澄が県大会でやっているんだよ」 久「これはまた……予想外の作戦ね」 和「まさか私と同じような人がいるとは」 咲「で、でも優希ちゃんは普段和ちゃんと打ってるんだし…」 まこ「いや、分からんぞ?なんたってKちゃんじゃからな」 京太郎「?俺見たってどうってことないでしょう」 まこ「ほんっとこいつは……」 久「とにかく優希を信じましょう」 モブ3A「ふっふっふ。清澄、あなたは文句言わないわよね?あの原村和がやっているんですもの」 優希「くっ……」 モブ1A「その手があったか……後半は持ってこよう」 モブ2A「……同意」 優希「も、持ってきているのか!?」 モブ3A「どう?今はぬいぐるみだけど、優勝して本人をいただくのはうちよ?」 優希「は?何言って…」 モブ3A「さあ、始めましょう?」ギュッ 前半戦 実況「前半戦終了ー!!」 解説「さすがインターハイ、というレベルの試合でした。注目すべきは清澄とモブ校3ですね」 解説「清澄は東場は圧倒的、そしてモブ校3は要所要所で上手く上がっています」 実況「ぬいぐるみ効果でしょうか?」 解説「どうでしょうね。他の選手が動揺したようではありましたし、無意味とは言い切れません」 モブ3B「よっし作戦通り!」 モブ3C「Kちゃん持ってって動揺誘うって……最初はどうかと思ったけど」 モブ3D「なかなか上手くいったな」 モブ3E「このままいけばいい」 優希「京太郎ー!!いるか!!」 京太郎「いるっての。なんだ、タコスはあるぞ?」 優希「それももらうが、そこに立っているんだじぇ」 京太郎「?」 優希「……あむ……タコス旨い」 和「ゆーき?」 京太郎「?俺見ながらタコス食ったって増えねぇぞ?」 優希「違うじぇ……あいつが持ってたのはぬいぐるみ」 まこ「そうじゃな」 優希「京太郎はここにいる」 京太郎「当たり前だろう?俺は清澄の生徒だぜ?」 優希「……よっし!それでいいじぇ!!」 咲「優希ちゃん?」 久「自分が持ってないのに他校の生徒がKちゃん持ってたのが悔しかったってとこかしら?」 優希「部長。少し違うじぇ」 京太郎「じゃあなんだよ」 優希「……秘密」 咲「優希ちゃん……」 和「……ゆーき、時間ですよ?」 久「……そーね。須賀くんも見てるんだし、しっかりやってきなさい」 まこ「うむ。まかせたぞ先鋒」 優希「片岡優希!行ってくるじぇ!!」 優希(正直、あいつがぬいぐるみ持ってきたの見て驚いた) 優希(他が持ってるの聞いて、悔しかった) 優希(でも、本物は、京太郎は1人だけだ) 優希(あいつらは持ってない、清澄高校の須賀京太郎は1人しかいない) 優希(そして京太郎は私を見ている) 優希(だったら、ぬいぐるみ持って満足している連中に負けるわけにはいかない) 優希(私は、京太郎が) モブ3A「あら?あなたはKちゃん無いんだ」通常Kちゃん モブ1A「ま、急遽持ってきたわけだがな」忍者Kちゃん モブ2A「……負けない」ハンターKちゃん 優希「…………」 モブ3A「ま、あなたが持ってなくても私はKちゃん抱いて打つけどね?」 優希「……ふっ」 モブ3A「……何笑ってるの?」 優希「別に、Kちゃんが無くてもいいじぇ」 モブ1A「ほう、どうしてだ?」 優希「本物が、京太郎がウチの部にはいるからな」 モブ2A「……それは当然」 優希「さっきは手料理食ってきた、と言ってもか?」 3人「!?」 優希「だから言ってやる。ぬいぐるみで満足してる連中に、負けないじぇ!」 実況「先鋒戦終了!!清澄が2位と大きなリード付けて1位です!!」 解説「前半戦では南場での失速も目立ったが、後半はそれが気にならない程東場で暴れたな」 実況「他校がぬいぐるみを持ち込む中、むしろ落ち着いた様子でしたね」 解説「だが、まだ始まったばかり。ここからひっくり返ることも充分にありえる」 優希「悪いが、京太郎が持ってるんで」 モブ1A「……こりゃかなわん」 モブ2A「……見事」 モブ3A「……こんな、ことになるなんて」 まこ「おう、お疲れさん」 優希「染谷先輩!」 まこ「よーやった。こっから引き離してくるわ」 優希「なんかぬいぐるみ持って来てたじょ」 まこ「そんなもん、本物がついとるわしらに関係ないじゃろ?」 優希「そのとおりだじぇ!」 まこ「県大会決勝は情けないとこ見せてもーたし、いっちょやってくるわ」 モブ1B「来たか清澄」通常Kちゃん モブ2B「この差、詰めさせてもらうよ」眼鏡Kちゃん モブ3B「ところであなたもKちゃん無し?」侍Kちゃん まこ「……なんじゃ、みーんな持っとるんかい」 モブ3B「先鋒といい、清澄は持ってないの?こんないいものを?」 まこ「わしにそんな手は通じんぞ」 モブ3B「無いものの僻み?」 まこ「そりゃお前さんらじゃろうが」 モブ3B「は!?」 まこ「ま、ええわ。さっさとやってしまおうかの」 実況「次鋒戦終了!!清澄が差をさらに広げました!!」 解説「こりゃ下手したらモブ校3のトビ終了もありえるぞ」 実況「それにしてもあっという間に終わりましたね」 解説「気のせいだろ」 まこ「ふう。汚名返上、かの」 久「あら、まだ気にしてたの?」 まこ「そりゃな。あんな負け方して平気でいられるほど図々しくないわ」 久「でも文字通り汚名返上したからいいじゃない」 まこ「そうじゃな。まかせたぞ部長」 久「ええ。終わらせてしまっても、構わないんでしょう?」 久「あらお揃いで」 モブ1C「いい加減こっちも早く点棒が欲しくてね」ブラックKちゃん モブ2C「そうだねー。部長だっけ?泣いてもらうよー?」犬耳Kちゃん モブ3C「後が無くて私が泣きそうだよ。ひっくり返す予定だけど」祓魔師Kちゃん 久「私も部長として、3年生として負けられないから」 久「泣かせちゃったら、ごめんなさいね?」 他の会場 実況「決まったー!姫松高校愛宕洋榎、役満だー!!」 いちご「そんなん考慮しとらんよ……」 洋榎(インハイで初めて役満和了ったわー) 洋榎「ってなんで誰も迎えに来んのや!」 絹恵「お姉ちゃんおかえりー」 恭子「主将を信用してるからですよ」 洋榎「そーか。ってなんや?まだやってるとこあるんか?」 漫「清澄ってのがえらい連荘してまして」 由子「バカヅキおさげなのよー」 実況『決まったー!!清澄高校中堅竹井久、6連荘でモブ校3のトビ終了だー!!』 洋榎「これは……ってなんで清澄以外Kちゃん持ってんねん!!」 恭子「そっち!?」 由子「なんかモブ校3が持ち込んでから清澄以外も持ち込んだのよー」 漫「色々な種類ありますね」 洋榎「こうなったら2回戦はうちらも持ち込むで!」 絹恵「いやお姉ちゃんはうちに忘れてきてたよね?」 洋榎「せやったわ!こうなったら同じ持ってきてない同士の清澄!負けへんで!!」 恭子「清澄が持ってないとは限りませんけど……聞いてないかな」 由子「まー勝てばいいのよー」 久「ごめんなさいねー」 モブ1C「やれやれ。ここまで、か」 モブ2C「……ぐすっ」 モブ3C「ひっくり返すどころか叩き返された……」 実況「清澄高校、副将に回すことなく終了!!」 解説「すごいな……これが初出場のチームか?」 実況「一部で有名な清澄でしたが、ここまでだと誰が想像したでしょうか」 解説「だが、次はそうもいかないだろうな」 実況「と、言いますと?」 解説「何せ、あの姫松高校が次だと聞いた。さらにシードの永水だ。今回みたいなことは起きないさ」 久「ただいまー!」 優希「部長、おかえりだじぇ!」 咲「和ちゃんと私の番が来る前に終わらせるなんて、さすが部長ですね!」 和「ちょっとオカルト染みた打ち筋でしたけどね」 まこ「なにより勝ったんじゃ。次を考えるぞ」 久「次はシードの永水に強豪の姫松。後は」 京太郎「あ、今宮守ってとこに決まりましたよ」 久「私達と同じく初出場の宮守か」 和「相手がどこでも変わりません」 優希「そりゃのどちゃんだからだじぇ」 咲「うう、怖い人だったらどうしよう……」 まこ「少なくとも今日みたいにぬいぐるみ持ち込むようなことはしてこんじゃろ」 小蒔「前半戦だけ!全部駄目なら前半戦だけでいいですから!!」 霞「小蒔ちゃん?さすがに、ね」 初美「本家の人も見てるですよー?」 春「……だから代わりに私が」 巴「そもそも持ち込むのが駄目だって」 白望「……どうする?」 エイスリン「リレーホウシキ!」ぬいぐるみを渡し合う絵 豊音「それちょーいいよー」 塞「いや、シロしか持ってないからってそれはちょっと」 胡桃「そもそも麻雀するとこに持ち込むの駄目だから!」 洋榎「……絹!やっぱうち取り帰って」 絹恵「お姉ちゃんそれ駄目やって」 漫「主将……」 恭子「でも清澄の原村和は持ち込んでますし…」 由子「でも洋榎の相手は持ち込んで無かったのよー」 久「どんな相手にせよ、普段通りの麻雀やって勝つわよー!!」 咲・和・優希・まこ「おーっ!!」 京太郎「……しっかしなんで持ち込んだんだ?何も変わらないのに……和の真似?」 咲「……京ちゃん、わざとやってない?」 清澄高校、1回戦突破!! 前話 次話 名前 コメント
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【6年前】 テレビ「決まったぁぁああ!今年のインターハイを制したのはァ!三箇牧高校だあああ!」ワァァァ 京太郎「すげえ……」 モモ「わぁ、面白い試合だったっすね!」ピョンピョン 咲「すごい、すごい!ね、お姉ちゃん!」 照「そうだね、いつか私も行ってみたいけどきっと駄目だろうな」 京太郎「なぁに、照なら楽勝だって!」 モモ「そうっす!照姉さんにかかれば全国なんて余裕のヨっちゃんっす!」 照「そうか……」フフッ 照「よし!咲、モモ、皆で、いつかあの大きな舞台で打とう!」 咲「うん!三人で頑張ろう!」 モモ「燃えてくるっすよー」 京太郎「あれ?俺は?」 照「京は男の子じゃないか、何を言っている」ハテッ? モモ「女じゃないなら、女装をすればいいっす」 咲「そっかぁ、京ちゃんは女装男子だったんだね……ごめんね、気づいてあげられなくて」 京太郎「ちょ、ちょっと待て、何でそんなことになってるんだ!?」 モモ「京太郎の女装は似合う……と、思うっすよ」クスッ 照「京は何を着ても似合うからな」フフッ 京太郎「もういいや……」 テレビ「ニュースの時間です」 テレビ「来年の秋から、国民麻雀大会が開催されることが決定しました。この大会のテーマは『国民で麻雀を楽しむこと』」 テレビ「老若男女問わず競技に参加することが可能のようです」 モモ「あれ、これってつまり……」 京太郎「皆と打てるぜ!」ガバッ 咲「やったね京ちゃん!」 京太郎「みなぎってきたああああ!」 照「うん、それじゃあ……」 照「この4人で!あの大きな舞台で!麻雀を楽しもう!」 京咲桃「「「うん!」」」 【照、咲、モモと約束を交わしました】 【現在・3月 第4週】 京太郎「ついに俺も高校生か…」 京太郎「咲とモモは地元の公立に行って…」 咲は去年のインターミドルの個人戦で優勝した モモは決勝戦で同卓していた子に苦戦して、3位という結果だった 京太郎「照は……確か去年のインターハイの個人戦1位だったっけか」 照はお母さんの仕事に付いて行って、白糸台高校という麻雀の強豪校に入学した その照が大阪に引っ越してくるという噂が最近広まっているのだが……真偽やいかに 京太郎「それにしても、この地図適当すぎるだろ……目印も何も無いじゃねえか」 駅から目的地までを矢印で繋いだだけの地図を手にしながら、俺は歩いていた そしてようやく目的地に着く 京太郎「ここが、清々荘か……」 目の前にあるのは少し古びたアパート、ここの大家さんが俺が通うことになる学校の教員であるため、このアパートを学生に貸しているらしい そう、この清々荘がこれから俺が住む場所となるのだ 京太郎「まずは大家さんに挨拶にいくか」 大家さんは清々荘の隣にある、少し小さめな和風の家に住んでいる。とりあえず呼び鈴を鳴らしてみた ?「はい、しばらくお待ちください」 案外若い女の人の声が聞こえた、先生で大家というからもっと老けていると思ったのだが、おっと失礼失礼 少しして、ガララ、と戸が開いた ?「お待たせしました、えーとあなたは?」 さて、ここからが一番大事なポイントだ、挨拶は人の第一印象を左右するからな 京太郎「どうも、須賀京太郎です!」つ菓子折り ?「ご丁寧にどうも、君が今度ウチに入る京太郎君ね、私は石戸霞、よろしく」 「石戸」って「いわと」って読むのか 京太郎「は、はい!よろしくお願いします、石戸さん」 霞「ふふっ、霞でいいわよ、歳だって近いんだし」 京太郎「はい、あれ?歳が近いって何歳くらいなんですか?」 なんだ、この目の前にある大きなおもちは…… 霞「あらあら、そんなこと言ってると握りつぶすわよ?あと変なこと考えてても、ね?」 京太郎「な、何をですか!?」 霞「冗談よ、冗談。ところで、京太郎君はもうクラス発表に行ったのかしら?」 え、今日クラス発表なんてあったのか、ううむどうするべきか 京太郎「霞さんと行こうと思ってたんです!」 霞「そうね、丁度学校に用事もあったことだし。一緒に行きましょうか」 京太郎「はい!よろしくお願いします!」 霞「ふふっ、じゃあ着替えてくるからちょっと待っててね」 そして待つこと十分 京太郎「どうしてこう、女の人の着替えは時間がかかるのか」 京太郎「霞さんの着替えか……うっ、股間が!」スタンダップ 霞「お待たせーっと、あれ?どうかした?」 京太郎「い、いやぁ何でもないっすよ、さあ行きましょうか」マエカガミ 霞「あらあらまあまあ、そう、そんなことを考えていたのね?これは……お仕置きね」ニッコリ 京太郎「うっ、股間が!」シッダウン 霞「京太郎君は何か聞きたいこととかあるかしら?」 京太郎「うーん、そうですね、この学校って、どんな設備があるんですか?」 霞「色々あるわよ、授業で使うのは室内温水プールとかB棟の屋上の展望台とか、あ、あと全教室クーラー完備だったりするわよ」 京太郎「凄いですね……どこにそんな金があるんでしょうか」 霞「なんでも、近くにある大病院の院長がここの理事長と一緒に学校をつくったらしいわよ」 霞「ああ、あれよあれ。荒川病院」ユビサシ 京太郎「めちゃくちゃ綺麗な病院ですね」 霞「他は、軽く百貨店並みの購買ね。基本何でも買えるわ、昼休みは大抵混むから要注意よ」 霞「教室のあるA棟の屋上は昼休みの間だけ開放してるし」 霞「あ、中庭はカップルの巣窟だからあまり行かない方がいいわよ、精神が持たないし」 京太郎「っと、着きましたね」 霞「あら、じゃあ私は職員室に行くから、30分後にここに待ち合わせでいいかしら?」 京太郎「はい、わかりました、またあとで!」 京太郎「さて行きますか」 35分後 京太郎「お待たせしました」ハァハァ 京太郎「すいません、道に迷ってしまって」ハァ...ハァ 走りすぎた、少し頭がクラクラする。なんなんだこの学校は…咲だったら一生出られないぞ 霞「そう、京太郎君も迷い込んでしまったのね……この魔宮『初見殺し』に」 京太郎「そ、そんな名前が……」バタッ 霞「ちょ、京太郎君!?京太郎君!!」 ---------------- 京太郎「こ、ここは?」 目を開こうとしたが、開けられなかった。なんだこの重いものは……とりあえずどけてみよう 霞「起きた、京太rあっ……///」 京太郎「な、なんだこの感触は……!やわらかいッ!そして大きいッ!」モミモミ 霞「あっ、ちょ、やめっ、れっ////」 俺の股間を何かが捕えたしかし、そう思った時にはもう遅かった ニギッ 京太郎「はっ!ここは!」 霞「目が覚めたのね!京太郎君!よかったあ、よかったよぉ」ダキッ こ、これはッ…!霞さんの巨大なおもちが俺の目の前にぃぃぃ! 霞「ごめん、ごめんね、京太郎君」 京太郎「」チーン 【3月 第4週 終】 【4月第1週 平日1】 京太郎「今日は入学式だ!」 あれ、ポストに何か入っているぞ 京太郎「なになに『今日は新入りさん歓迎会をするので、18時には帰ってくること 霞』……か」 京太郎「新入りさん歓迎会か、楽しみだな」 京太郎「快調快調!信号なんかに俺は止められねぇぜ!」ダダダダダダ ?「あっ」 京太郎「えっ」ドーン 京太郎「いつつつ、どうもすいません」カオアゲ 照「いや、こっちも前、見てなかったから」カオアゲ 京照「「え?」」 京太郎「てててて、て照!?」 照「きょきょきょっ、京!?」 ---------------- 京太郎「えっ!?照本当に転校してきたの!?」 照「うん、モモ達は一緒の高校行ったらしいから、その二人に立ち向かう二人……ってかっこいいなって思って」 京太郎「そんな理由で転校してくるか?普通、だいたいおばさんはどうしたんだよ」 照「その、実はね……」 照「このたび、私、不肖宮永照は自立することにいたしました!」ババーン 京太郎「自立?米一合も炊けない照が?」 照「うぐっ、京は痛いとこつくねぇ」 京太郎「それで、どこに住んでるんだ?」 照「えーと確か、何とか荘ってところなんだけど、石戸さんていう大きい人がいる」 京太郎「あの、それってまさか清々荘じゃあ……」 照「そう!清々荘!あれ?なんで京がその名前知ってるの?」 京太郎「マジか」ズーン 入学式が終わり、ホームルームも終わった そして、俺は今、道に迷っていた 京太郎「クラス委員長になるなんてそんなん考慮しとらんよ……」 なぜか俺はクラス委員長に推薦され、就任していた 早速、担任の教師からB棟の化学実験室へのお遣いを頼まれ、 用事こそ済ませたものの、この学校の複雑な構造にとらわれてしまっているのである 京太郎「ようやく1階まで来れたぞ」 どうして建物の3階から1階に降りるのに30分もかかるのか、不思議でたまらない 京太郎「ここは、麻雀部?」 『麻雀部』と書かれた看板こそあるものの、ドアには鍵がかかっていた ?「あれ、麻雀部に何か用でもあるん?ちょっと待ってーな、今空けたる」 ?「お、空いた空いたぁ、ようこそ!麻雀部へ!」 ?「ウチの名前は荒川憩や!よろしくな!新入部員くん!」 京太郎「なんで俺が部員になってるんですかねえ?」 憩「いや、なんか目ぇ輝いとったから。入りたいんかなあ思うて」アハハ 輝いてた?目が?どんなふうに? 憩「で、どうなん?入ってく?」 ううむ 京太郎「よし!入りましょう!憩さん!」 憩「い、いきなり名前呼びかいな//」カァァ 京太郎「あのー、憩さん?」 憩「ふう、落ち着いたわ」 京太郎「そういえば、他の部員の方はいないんですか?」 憩「いない」 憩「麻雀部にウチ以外の部員は、いないんよ」 彼女は言った、笑いながら、淡々と 憩「すまんな、新入部員くん、さっきのは冗談なんや」 ----------------------- 憩「ウチ、今二年なんやけどな、入部したときにいた先輩、みんなやめさせちゃったんよ」 憩「『荒川さんと打っても楽しくない!』って言われてな……」アハハ 憩「自分だけが麻雀を楽しんで他の人はつまらない、そんな麻雀をウチは打ってしまうんや」 憩「だから、今のうちやで、傷付かんうちに辞めた方がええ、麻雀がつまらなくなる前に辞めた方がええ」 そう言う憩さんの目はさっきのように笑ってはいなかった 俺は彼女にどんな声をかければいいのだろうか 京太郎「女の人の泣き顔は、見たくないです」 憩「え?」 京太郎「憩さんが何と言おうと、俺は入ります」 京太郎「楽しくない麻雀なんて、ありえませんから」 憩「そんなこと言うたって!ダメなんよ!」 憩さんは叫ぶように言う なぜ俺が初対面の人にこんなに真剣になれるのか、自分で理解ができなかった 京太郎「大丈夫です、俺が大丈夫だから、大丈夫です。憩さんは気にしなくていいです」 京太郎「憩さんを避けていった人達は、きっと自分の弱さを認めたくなかっただけなんです」 京太郎「だから、憩さんは悪くないです」 京太郎「作り直しましょう、麻雀部を」 京太郎「俺たちが頑張ればきっと誰かが付いてくるはずです」 京太郎「現に1人アテがありますし」 京太郎「わかりましたか?俺は絶対に諦めません」 少しの沈黙、それを破ったのは憩さんだった 憩「ふう、わかったわ」 憩「それじゃあ、これからよろしくな」 憩「新入部員くん」ニコッ その笑顔はまるで、校舎の中に射す日の光のようで、明るく、そして暖かかった 【4月第1週 平日1 昼 終】 京太郎「そういえば、他の部員がいないのにどうやって練習していたんですか?」 憩「ああ、いつもは街の雀荘で打っとるんよ。最近はノーレートのとこも増えてきて色んな人がいて楽しいんよ」 京太郎「じゃあなんでここに?」 憩「その雀荘に行く前にここの掃除しとるんよ、だから少し手伝ってくれるか?えーっと…」 京太郎「名前ですか?一年の須賀、須賀京太郎です」 憩「それじゃあ、京太郎、そのロッカーの中の箒取ってくれるか?」 京太郎「よっと、これでいいですか?」 憩「それやそれ、じゃあパパッと終わらせるでー!」 京太郎「了解です!」 憩「よし、だいぶゴミも集まってきたし塵取りとってやー」 京太郎「これですね、はい」 憩「おお、早いなー、京太郎は看護師とか向いとるんとちゃうん?じゃあウチが塵取り持っとくから京太郎はゴミこん」 京太郎「わかりました……!」 こ、これは!憩さんが三角座りをしている……だと?そんな…そんなことをしたら憩さんの三角の領域が俺の目に…! 憩「ん、どうかしたん?きょうたろぉ……!」 気づかれた! 憩「み、見た……?///」 京太郎「いえ!なにも!青と白の水玉なんて見てません!…あ」 憩「きょ、京太郎のアホ~!///」 京太郎「ちょ、憩さん、箒は痛っ、痛いですって!」 憩「で、京太郎はこれからどうするんや?」ムクー 京太郎「そろそろ許してくださいよ…」 憩「ぱんつ見られといて許すやつがどこにいるんや!」ブンッ 京太郎「はいストーップ!そうですね、その雀荘に行ってみますよ。案内してくれますか?」シラハドリ 憩「わかったわ、後でたこ焼きよろしくな。ほな行こか」 京太郎「はいはい」 【道中】 憩「あ、ここのたこ焼きがこの街で一番おいしいんや。ここやで京太郎!」 京太郎「ちょっと待ってくださいよ」ゼェハァ 憩「京太郎は男の子やのに体力ないんやなー、もっと鍛えんとアカンで。ほら早く奢ってーな」 京太郎「はいはい。あ、たこ焼き1人前お願いします」 京太郎「はい、買ってきましたよ。どこで食べます?」 憩「あそこのベンチでええんやない?」ユビサシ 京太郎「はい、いいと思います」 憩「あれ?一人分だけなん?京太郎にもこの味教えたい思うたんやけどな」ブー 京太郎「いえいえ、いいですよ。ほんのお詫びですし」 憩「なんっかイヤや…よし京太郎!」 憩「一緒に食べるで!」 憩「ほれ一つ食べてみい」 京太郎「ありがとうございます」パクッ 京太郎「あふっ、あっ、あっつ……ふう。確かにおいしいですね、このたこ焼き」 憩「せやろー!さすがやろー!」 京太郎「なんで憩さんが自慢気になっているんですか……もう1個貰えます?」 憩「うん、ええで。ほれ」 京太郎「……うん、おいしい。こんなところ教えてくれてありがとうございました、憩さん」 憩(あれ、これよう考えたら間接キスいうやつちゃう?///) 京太郎「憩さん、おーい、憩さーん」 憩「ひゃ、ひゃい!」ビクッ 京太郎「ぷっ、あはははは、何ですかそれ、ふふっ」 憩「わ、笑っとらんで早く行くで!今日はウチ用事あるんやから!」 【雀荘】 店員「お、来たね荒川の嬢ちゃん……とそちらは?彼氏かい?」 憩「かかかか、彼氏ちゃうわ!こんなやつ!」 京太郎「ちょっ、憩さんそんな言い方あんまりじゃあ……」 憩「う……」 店員「あっはっは、こんな嬢ちゃん久しぶりだな。で、どうする?2人で打って行くんやろ?」 憩「うん、いつも通りノーレートで!」 店員「あいよ、じゃああの卓が空いてるから入ってや」 おっさん「よお、荒川んとこのぉ、またカモられに来たんかぁ?げっげっ、げっげっ」 おっさま「なぁに言うとるん、いっつもカモられてるのあんたやろが」ビシッ おっさん「ぐえっ、せ、せやったな。よし!そこの兄ちゃんカモったるわ!かかってきい!」クイックイッ おっさま「そういうのやめーや」 憩「はぁ、こんなん気にせんでええよ、京太郎」 京太郎「ははは、よろしくお願いします」 おっさん「うっしゃあ!ほな、始めるでー!」 -------------------- 憩「ツモ」 一同「おうっ」 憩「ロン」 おっさん「うげっ」 憩「ロン」 おっさん「ひえっ」 憩「ツモ」 憩「ロン」 おっさん「うえっ」 憩「これで終わりや!ロン!」 おっさん「ひげぇーーー」 ----------------------- 憩「ふう、終わったな。楽しかったで、ありがとさん」 京太郎「あ、ありがとうございました」 おっさん「」ブクブク おっさま「おつかれさん、いやあ、相変わらず強いね~荒川ちゃんは、流石全国2位なだけはあるわ~」 憩「いやいやまだまだですよー、宮永さんに比べたらウチなんて」 おっさま「そか~、充分やれると思うんやけどな~」 おっさん「ハッ、ワイは一体?」 おっさま「ハコ割れトビや」 憩「アホも起きたことやし、今日はこんくらいで打ち止めや!」 京太郎「じゃあ行きましょうか」 店員「嬢ちゃんもう帰るん?いつもは7時くらいまで打ってくんに」 憩「ああ、今日は用事があんねん」 店員「用事?彼氏?夜?」 店員「ふぅーむ、なるほどなるほどなるほどー」 店員「兄ちゃん、頑張ってな」ボソッ 京太郎「な、何をですか!?」 憩「だからちゃう言うとるやろ!///」 店員「まーたまたー、顔赤くしちゃってー」 憩「う、うるさいわ!ほな行くで京太郎!じゃあなー!」 京太郎「ありがとうございました」ペコリ 【帰り道】 憩「んーと、京太郎はこっちの方なん?」 京太郎「はい、下宿してまして」 憩「へー奇遇やなーウチも下宿しとんねん」 京太郎「え?あの、もしかしてその下宿先って清々荘って名前じゃあ……ないです…よね?」 憩「お、よおわかったなあ、京太郎エスパーなんちゃうん?」 京太郎「実はですね、俺の下宿先も清々荘なんですよ。あとさっき話題に出てた照も」 憩「え、ホンマ!?特に後の方!」 京太郎「嘘吐いてどうするんですか」 憩「だって京太郎が―― ---------------------------------------------------- 憩「こ、ここに宮永照がおるん?」 京太郎「はい、だから入ってください」 憩「わかったわ。ほな、おじゃましまーっす、と」 憩「あれ、宮永さんおらへんやないの。どういうことなん?きょうたろ…むぐっ……!」ズギュウウウン 憩「ぷは……って、何すんねん!い、いきなりキ、キスなんて…///」 京太郎「あれ、憩さんひょっとしてこの部屋、照の部屋だと思った?」 京太郎「残念、俺の部屋でした!」マッパ 憩「ちょ、なんで脱いでるん?」 京太郎「そりゃあ、憩さんとするためですよ」 憩「だ、だから何を…?」 京太郎「何って、ナニに決まってるじゃないですか!営みですよ!夜の営み!」ガバッ 憩「あ~れ~」 ---------------------------------------------------- ――って感じで襲ってくるかもしれへんやん」 京太郎「しませんよそんなこと!一体俺は憩さんの中でどんなイメージなんですか!?」 霞「あらあら、随分と仲良しさんなのね」 憩京「「うおっ!」」ビクッ 憩京「「い、いつの間に!?」」 霞「それはこっちの台詞よ、いつの間にそんな仲良くなったの?」 霞「まあ訊かないでおくわ。あと、一応言っておきますけど、清々荘内での不純異性交遊は『禁止』ですからね。破ったら…ね?」ニコッ 京太郎「」ゾクッ 憩「で!霞姉!今日のご飯は何なん?」 霞「それは歓迎会でのお楽しみよ、うふふ」 憩「なんや霞姉はケチやなー、京太郎はたこ焼き奢ってくれたんにー」 霞「あら京太郎君、憩ちゃんにそんなもの奢ったの?ひょっとして仲良くなった理由って憩ちゃんを餌付けしたから?」 京太郎「そんな訳ないでしょう!」 俺と憩さん、霞さんの3人で歩くこと10分、ようやく清々荘が見えてきた。 そして、その前でこちらに手を振っている女性の姿が目に入った。夕陽とも相まってその姿はとても輝いて見える 京太郎「な、なんだ!あの金色の輝きは!」 どうして自分と同じ金髪なのにこうも輝きが違うのだろうか、俺、気になります。 霞「輝き?ああ、エイスリンちゃんのことね」 京太郎「エイスリンさん?」 霞「京太郎君の右隣の部屋に住んでるエイスリン・ウィッシュアートちゃん。ニュージーランドからの留学生ですって」 憩「あと何人住人増えるんこのアパート……」 エイスリン「カスミ、オソイ!ヤクソク、ハマモル!」プンスカ 霞「ごめんね、エイスリンちゃん。ちょっとスーパーで手間取っちゃってて」 エイスリン「ソノヒトタチハ?」 霞「この金髪の男の子がエイスリンちゃんのお隣さんの須賀京太郎君」 京太郎「よろしくお願いします」 霞「それでこっちの女の子は荒川憩ちゃんよ」 憩「よろしくお願いするでー」 エイスリン「コッチモ…」カキカキ エイスリン「ヨロシク!」バッ|憩、エイスリン、京太郎の順に並んでる絵| 憩「ほえー、上手いもんやね」 霞「エイスリンちゃんはまだ上手く日本語が話せないからこうしてホワイトボードを使ってコミニュケーション取ってるのよ」 京太郎「なるほど、そういうことですか」 霞「それじゃあ、私とエイスリンちゃんはご飯作るから2人は部屋に帰って着替えておいてね」 憩「いよいよパーティーや!」 霞「新入りさん歓迎会ー!」 憩・?「わー!」ドンドンパフパフー 霞「さて、まずは新たな住人さんの紹介よ!まずは……ニュージーランドから来たパツキン美少女!エイスリンちゃんー」 エイスリン「Aislinn Wishartデス、ニュージーランドカラ来マシタ、コレカラヨロシクオ願イシマス!」バッ |夜露死苦| 霞「え、えーっとその字は?」 エイスリン「カンジ、ハツチョウセンシテミマシタ。カンジ is art!」キラキラ ?「金髪には惹かれるものがあるし!」 霞「さて次はー!またもや金髪!長野出身!見た目は不良、頭脳は良好!その名は須賀京太郎ー!」 京太郎「あ、新入りの須賀京太郎です、よろしくお願いします」 憩「ふつーやな」ジトー ?「普通だし」ジトー 霞「普通ね」ジトー 照「普通すぎるな」ジトー ?2「普通すぎてつまらん」ジトー 京太郎「すいませんでした…」チーン エイスリン「スガクン!ヨカッタヨ!ゲンキダシテ!Simple is the best!」キラキラ 京太郎「ありがとうございますぅ…」シクシク 霞「気を取り直していきましょー!次は!どこから来たのかわからない!謎の女子高生、三尋木ィー咏ァー!」 咏「三尋木咏だぜぃ、これからよろしくねぃ~」フリフリ 京太郎「和服か、いいな」グッ 憩「む!なんや京太郎はコスブレが好きなん?」 京太郎「いや、そういう訳じゃないですけど」 霞「はいそこの2人いちゃいちゃしない!それじゃあトリはこの人!西東京から来た!現在日本の女子高生の頂点!宮永ァー照ゥー!」 照「宮永照だ、訳あってこちらに越して来た。よろしく頼む」ゴッ 池田「こ、こいつはやばいんだし」ビクビク エイスリン「ワオ!」ゾクッ 憩「ホンマにホンマやったんやな!」キラキラ 京太郎「でしょう?俺の言った通りでしょう?」 霞「はい、そこの2人次いちゃいちゃしたらご飯抜きよ」ニコッ ?「年増の嫉妬は恐ろしいし!」 霞「はい華菜ちゃんはご飯抜きね」 華菜「ちょっと待つんだし!」 霞「今年の新入りさんは4人、みんな仲良くね。次は先住人の自己紹介よ」 華菜「カナちゃんは池田華菜っていうんだし!これからよろしくだし!」 憩「ウチは2年の荒川憩や、麻雀部の部長やっとるから是非来てな」 霞「私は石戸霞、ここには父上様に連れられて来て以来8年程いるわね。今年から三箇牧の教員になったからここには私1人で暮らすことになったの。だからなるべく問題は起こさないようにね、特に……京太郎君?」 京太郎「は、はい…」 霞「わかってればいいのよ、わかってれば」 照「」グー 憩「ねえ、そろそろご飯食べへん?お腹空きすぎてん」 霞「ええそうね、それじゃあこれからは晩餐タイムよ」 照「京、そこの野菜取って」モグモグ 京太郎「ドレッシングはどうする?」 照「フレンチで」ゴクゴク 京太郎「あいよっと」つ皿 照「ん、ありがと」パクパク 京太郎「どんだけ食べてるんだよお前…」 照「おいしいんだからしょうがない、やめられない止まらない」ガツガツ 照「ふう、お腹いっぱい」 京太郎「なあ照、ちょっといいか?」 照「なに?」 【石戸宅・縁側】 京太郎「突然で悪いんだが、麻雀部に入らないか?」 照「んー、部員ってどうなってるの?荒川さんがこの時期で部長ってことからすると、あまりいないんでしょ?」 京太郎「なんでそんなに鋭いんだ」ズボシ 照「これでも一応文学少女ですからね」ドヤァ 京太郎「はいはい、察しの通り部員は俺と憩さんだけだよ」 照「そう…京はインターハイに出るつもりなの?」 京太郎「まあ出来ればの話だけどな」 照「じゃあ荒川さんは?」 京太郎「照と打つんやー、って張り切ってたからきっと出ると思うよ」 照「ふーん、そっか、それなら 照「私は入らない」 京太郎「え?どうして?」 照「個人戦に出るのに部活に入っていなければならないということはない。荒川さんが団体戦に出るつもりなら私は入るけど、この現状じゃあそれは無理。だから私は入らない」 京太郎「なんでそんなに団体戦に拘るんだ?」 照「京はモモ達を見てきたのか?あいつらがそう簡単に負けるとは思えない。おそらく全国まで来る、とすると私も全国へ行けばあいつらと打つ機会が増える」 京太郎「咲達と打つため……か、そしてその目的が果たせないのなら部活には入る必要はない、そういうことか」 照「その通り、だから私は白糸台で団体戦に出ていた。女子部員が4人揃ったら教えてくれ、そうしたら考えてみるよ」 京太郎「照…お前変わったな」 照「どういう意味?」 京太郎「昔は俺達4人で楽しく打ってただろ?だけど、俺からすると、今のお前は麻雀を楽しんでいないように見えるんだ」 照「つまり、京が私に友達と打つ楽しみを教えてくれるってこと?」 京太郎「そうだ。俺と憩さんでお前の目を覚ます」 照「これはまた…大きく出たね、まあ楽しみにしてるよ。それじゃあ私先に帰るね」 京太郎「このサンドイッチおいしいな。霞さんが作ったのかな」チョンチョン 京太郎「…ん?ああ、エイスリンさんですか」 エイスリン「スガクン、ソノsandwichオイシイ?」 京太郎「はい、おいしいですよ。毎朝食べたいくらいです」 エイスリン「ソッカ、ヨカッタ」ホッ 京太郎「これはエイスリンさんが作ったんですか?」 エイスリン「ンー」カキカキ エイスリン「カスミ!」バッ |眼鏡を掛けた霞の絵| 京太郎「なるほど、霞さんに教えてもらったんですね」 エイスリン「ウン!カスミ、スゴイ!」キラキラ 京太郎「確かに…あれは、凄いですよね…」ゴクリ エイスリン「スガクンハ、スゴイホウガ、イイ?」 京太郎「いや、別に大きさなんて関係ないですよ。人の個性ですしね」 エイスリン「…オオキサ?」 はっ!そういえばエイスリンさんは一度もおもちに関する言葉を使っていない……!ということは! エイスリン「スガクンノ、スケベ!エッチ!///」 京太郎「エイスリンさんは怒り疲れて寝てしまった。しかし、寝顔も可愛いなあ」ツンツン エイスリン「スガクンノエッチ…」Zzz 華菜「なぁにやってんだ、新入り」 京太郎「えっとあなたは確か、小池さんでしたっけ?」 華菜「カナちゃんは池田だし!」 京太郎「おい、小池ェ!」 華菜「不謹慎だし!」 華菜「エイスリンさんは可愛いなあ」ツンツン 京太郎「あ、俺と同じことやってる」 華菜「な、わ、悪いか!?」 京太郎「そういえば池田さんは妹さんとかいるんですか?」 華菜「華菜でいいぞ、でもなんでわかったんだ?」 京太郎「華菜さんさっき食器の片付けとか手伝ってじゃないですか、だから妹か弟がいるんじゃないかなって」 華菜「ふむふむなるほど、カナちゃんには三つ子がいるんだ。緋菜と菜沙と城菜っていってな、とっても可愛いんだぞ!」 京太郎「そ、それじゃあおやすみなさ」 華菜「おっと、どこにいく気だ?須賀」 京太郎「え、ちょっと、え?」 京太郎「あの後20分くらい池田さんの妹さんの話を聞かされた……」ゲッソリ 憩「大丈夫?京太郎?」 京太郎「はい、まあなんとか」 憩「やっぱり高校初日は疲れるよねー」 京太郎「俺の疲労の主な原因は憩さんなんですけどねぇ」 憩「え、そうやったん?それはすまんなー」ハハハ 京太郎「そういえば憩さんはどうしてここに住んでるんですか?」 憩「ただ単純に親元を離れたかったから、かな」 京太郎「憩さんの御実家って……」 憩「病院やで、通学路から見えるあの大きいやつな」 京太郎「あ、やっぱりそうなんですか」 憩「お父さんやお母さんはウチを医者にさせたいらしいんよ。だから勉強で忙しくなる前に、高校だけでも自由でいたいなー思うてね」 京太郎「なるほど、なんだか変な話ですね」 憩「せやろ、どうせなるなら医者よりナースになりたいわー」ハハハ 京太郎「憩さんにナース服ですか……かなり似合いそうですね!」 憩「うん、なんだか体に馴染む感じがするんよねー。最近はよく実家から拝借したんを寝間着に使うとるんよ」 京太郎「へー、じゃあ今度俺にナース服姿見せてくださいよ」 憩「お、ええでー。但し、ウチに麻雀で勝てたらなー」 京太郎「よおし、それじゃあ頑張りますよー!」メラメラ 【4月第1週 平日1終了】 【4月第1週 平日】 京太郎「まさか高校生活第1週目で寝坊するとは思わなんだ……」ゼェゼェ 京太郎「まあいい、学校まで後少しだ!後少しで間に合うんだ!頑張れ俺!」ウォー キーンコーンカーンコーン ガラガラ 京太郎「ふっ、ギリギリセーフだったぜ!」ヤレヤレ 担任「須賀ァ!てめェ今の遅刻は何だァ!ギリギリアウトだァ!」 京太郎「おいおい嘘だろ?冗談はよしておくれよ」HAHAHA 担任「うるせェ!外で立ってろ!」 京太郎「」 京太郎「はあ…疲れた。昼飯はどこで食べようか」 京太郎「食堂に行くか」 【食堂】 京太郎「お、この日替わりランチのサンドイッチ美味しそうだな。頼んでみるか……と、お?」 エイスリン「……」キョロキョロ 京太郎「エイスリンさんじゃないか、何をしているんだろう?」 エイスリン「ア、スガクン!」パアッ 京太郎「エイスリンさん、どうかしたんですか?」 エイスリン「エーットネ」カキカキ エイスリン「コレ!」バッ |サンドイッチの絵| 京太郎「日替わりランチを食べたい、ということですか?」 エイスリン「ウン!」 京太郎「食堂で頼むときはまず食券をここで買って、あそこのカウンターに食券を持って行くんですよ」 エイスリン「ワカッタ、スガクンアリガトウ!」ニコッ 京太郎「よし、じゃあ俺も……あれ?」 エイスリン「」スタスタ 京太郎「今度はどうしたんですか?」 エイスリン「ヨカッタラ、lunch、イッショニタベヨ!」 京太郎「はい、わかりました」 京太郎「あの日替わりランチは美味しかったな、何よりエイスリンさんと一緒に食べられて良かった」ウンウン 先生「須賀君~ちゃんと聞いとる~?」 京太郎「はい、もちろんです!」 さて、放課後はどうするか 京太郎「さて、こうして街に来たわけだが、何をしよう……」 咏「お、京太郎じゃーん」フリフリ 京太郎「おお、三尋木じゃないか何してるんだ?」 咏「咏でいいぜぃ。まあ、あれだ生活用品をちょっと見て回ってるんだ」 京太郎「生活用品か、確か俺もあまり無かったからな。よし、一緒に買い物しようぜ!」 咏「お、いいね~それ、しらんけど」 京太郎「何だよそれ、じゃあ行くか」 ―――――――――――――――― 京太郎「まあこのくらい買えば充分か」 咏「なあ京太郎、休憩がてら喫茶店にでも行かね~?」 京太郎「そうだな、行こう」 イラッシャイマセー 咏「それじゃあ私は抹茶にでもするかね~、しらんけど」 京太郎「それじゃあ俺はレッドブルで」 咏「なんで喫茶店にんなもん置いてあんだよ…」 京太郎「だよな…」 オマタセシマシター 京太郎「お、来た来た」 京太郎「なあ、咏ってさ」ゴクゴク 咏「ん?」 京太郎「ウッ、麻雀したけ、と、あるか?コホッ」 咏「あ?なんだって?」 京太郎「ちょっ、ごめっ」ケホッケホッ 京太郎「はあ、落ち着いた」 咏「えーと、麻雀?」 京太郎「ああ、今俺と憩さんで麻雀部作ろうとしてるんだけどさ、咏も麻雀できるなら入部してくれたら嬉しいなって」 咏「ふーん、わかった。いいよ」 京太郎「え!はやっ!?そんな簡単に決めていいのか!?」 咏「別に入りたい部活なんて無いからねぃ~、元々部活なんて知らんし」 咏「それに私は地元で『cat chamber』って呼ばれるほどだったからね~」 京太郎「キャット…?」 咏「『cat chamber』な」 京太郎「なんだかよくわからんが、とにかくよろしく頼むな」 咏「おうよ、そういえば顧問て誰なん?」 京太郎「あ」 咏「確か創部に必要なのは顧問となる教員1名と生徒5名だったはずだけど、それはいいのかぃ?知らんけど」 京太郎「し、知らなかった……」 咏「しっかりしてくれよ~、そんじゃ私は別んとこ行くからじゃねぃ~」 京太郎「おう、じゃあな」 京太郎「次はどこに行くかな」 アリガトウゴザイマシター 京太郎「さてと、公園に行くか」 【公園】 京太郎「公園なう」 ??「あのーすんません、ここいら辺で、いかにも病弱って感じの女の子いませんでした?」 京太郎「いや、見かけませんでしたけど」 ??「そうですか、お手を掛けました」 京太郎「あの、もし良ければ手伝いましょうか?その人を探すの」 ??「え、ホンマ?じゃあ頼むわ!ウチは千里山の清水谷竜華や、よろしく」 京太郎「俺は三箇牧の須賀京太郎といいます」 竜華「須賀君はあっちの方探してくれへん?ウチはこっちの方探すから」 京太郎「わかりました」 ―――――――――――― 竜華「結局見つからんかったわ…どこに行ったんや怜ぃ……」ポロポロ 京太郎「すいません、お力になれなくて……」 竜華「ええってええって。ところで須賀君、三箇牧の憩ちゃんって知っとる?」ゴシゴシ 京太郎「荒川憩さんですか?」 竜華「せやせや、やっぱ知っとった?」 京太郎「知ってるも何も部活の先輩ですからね」 竜華「じゃあ須賀君も麻雀部なん?」 京太郎「ええ、まあ」 竜華「奇遇やなあ!ウチも麻雀部なんよ!なあ須賀君、今ケータイ持っとる?」 京太郎「はい」 竜華「じゃあちょっと借りて……ちょちょいのちょいっと」ピローン 京太郎「何をしたんですか?」 竜華「ウチの連絡先入れといたわ。同じ地区の麻雀部員同士仲良くしてこやー」 京太郎「そうですか、それじゃあこれからもよろしくお願いします」 竜華「うんうん、ええ子やなー須賀君は。じゃあ今日はありがとな、それじゃ!」タッタッ 京太郎「さよならー」 京太郎「……清水谷さんか、可愛い人だったな。そして、何よりあのおもちは……」デレー 京太郎「よし、帰ろう」 ガサガサッ ?「ふぅ、ようやくいなくなったわ」 【4月第1週 平日】終 【4月第1週 休日】 チュンチュン 京太郎「休日なのに早く起きてしまった…」 京太郎「咏の言っていた通り、創部には生徒5名と教員1名が必要らしい。あと、麻雀部は廃部状態だから5月末までに創部申請を出さなくてはいけないようだ」 京太郎「さて、朝はどうしよう」 京太郎「麻雀の勉強をしよう!」 京太郎「って言ってもどうするかな……」 京太郎「ネトマもいいけど基礎を固めたいところだからな」 京太郎「よし、基礎を固めるぞ!」 京太郎「そうと決まれば、『麻雀 基礎』っと」カタカタ 京太郎「お、手ごろなサイトが見つかったぞ」 京太郎「ふう……」 京太郎「まあ、こんなものか」 京太郎「他の人の部屋に遊びに行くか」 京太郎「池田さんの部屋に遊びに行こう」 京太郎「あの人の部屋ってどうなってるんだろうか」 京太郎「いーけーださん!あっそびーましょ!」 シーン 京太郎「ふむ、どこかに出かけているようだな」 京太郎「うーむ、どうしたものか」 京太郎「勉強をしよう」 京太郎「一応宿題もあったことだしな」 宿題「どっさりあるよ!どっさり!」 京太郎「んー、これは…誰かと一緒にやった方がいいかもしれない」 京太郎「この国語は照とやった方がいいかな」 京太郎「…いや、俺一人の力で片付けてやるぜ!」 京太郎「いつまでもあいつの力借りてちゃいけないからな」 ―――――――― 京太郎「お、案外早く終わったな」 京太郎「『セメント樽の中の手紙』か悲しい話だったな」 京太郎「買い物に行くか」 京太郎「さて、どこへ行こうかな」 京太郎「めぼしいものは」 牌のお姉さんの麻雀教本 初級編…1400円 牌のお姉さんの麻雀教本 中級編…2000円 牌のお姉さんの麻雀教本 上級編…2800円 小鍛治健夜の目指せ!グランドマスター!…2800円 迫り来る怒涛の修羅場…2000円 驚愕!雀士改造術!…1900円 女性を落とす40の方法…1000円 参考書…600円 小説…600円 WEEKLY 麻雀 TODAY…600円 京太郎「さて、何を買おう」 京太郎「これください」 店員「計4500円となります」 京太郎「はい」チャリン アリガトウゴザイマシター 買った物 牌のお姉さんの麻雀教本 初級編 コンマ判定で雀力up 読む度に成功率が上がっていきます 驚愕!雀士改造術! 読書後に一緒に麻雀の特訓をした人の雀力up 参考書 勉強時に使用可能。 勉強の成功率、獲得学力が上がります WEEKLY 麻雀 TODAY 1回しか読めません。 無条件で雀力up 夜 京太郎「少し出歩いてみるか」 京太郎「夜の大阪ってこんな感じなのか」 京太郎「長野とは違ってあんまり星が見えないんだな」 京太郎「あれ、こんなとこに張り紙があるぞ」 張り紙「不審者に注意でー」 京太郎「不審者か、気を付けなければな」 京太郎「しかし、今日会話をしたのが本屋の店員さんだけだったとは……」 【4月第1週 休日】終了 【4月第2週 平日】 京太郎「遅刻に用心して早起きしてきたぞ!」 京太郎「お、あの人は……エイスリンさんじゃないか!」 京太郎「おーい!エイスリンさーん!」 エイスリン「ア、スガクン!」 京太郎「どうも、おはようございます」 エイスリン「オハヨウ!」 京太郎「エイスリンさんって麻雀に興味あります?」 エイスリン「…マージャン?」 京太郎「ああ、やっぱり知りませんでしたか」 エイスリン「ソレッテgame?」 京太郎「はい、とっても楽しいですよ」 京太郎「今、憩さんと麻雀部作ってるんですよ。だからエイスリンさんも入ってくれたら嬉しいなって」 エイスリン「ヘー、ソレジャアミニイコウカナ!」 京太郎「じゃあ今日の放課後に麻雀部に行きましょう。迎えに行きますよ」 エイスリン「ウン、ワカッタ!」 京太郎「おおよそ眠気というものがしなかったぜ!」 京太郎「昼はどこに行こうか」 京太郎「今日は弁当を作って、中庭に来たわけだが……」 女子1「はい、あーん」 男子1「お返しだよ、マイハニー」 女子2「もう!遅いよ!男子2君!」 男子2「いやあ、ごめんごめん」 女子3「ほら鳴きなさい!このブタァ!」 男子3「ブヒィィィィィ!」 京太郎「なんだこの桃色空間は」 部員A「そっちに行きましたよ!池田部長!」 華菜「お任せあれ!うにゃああああ!」 京太郎「あれ、池田さ」 ドーン! 華菜「痛ててって、須賀じゃないか」 京太郎「やっぱり池田さんでしたか」 華菜「うにゃああああ!逃げられた…」ガックシ 部員B「諦めません!諦めませんよ!」ザッザッ 部員C「左に同じ!」タッタッ 部員A「よーし、いっちょやったろー!」ウォー! 華菜「あ、お前ら、カナちゃんを置いてくなし!」ダダダダ 京太郎「何だったんだ一体……」 教師「今日はこれで終わりやで~」 京太郎「さて、エイスリンさんを迎えに行くか」 咏「どこ行くんだよ~京太郎~」ウリウリ 京太郎「咏か、これから部活に行くんだが、一緒に来るか?」 咏「おう、行く行く!」 京太郎「その前に、エイスリンさんを迎えに行くから少し付き合ってくれ」 咏「わかったぜぃ~」 【三年フロア】 京太郎「あ、エイスリンさーん」 エイスリン「スガクン!ソレ二ウタモ!マッテタヨ!」 京太郎「それじゃあ行きましょうか」 【部室】 京太郎「こんにちはー」 憩「お、京太郎君。来たかーっと、あれなんで咏ちゃんとエイスリンちゃんがおるん?」 京太郎「咏は麻雀部に入るらしいですよ」 憩「え!そうなん!?おーきにやで!咏ちゃん!」 咏「まあ、よろしく頼むぜぃ」 京太郎「それでエイスリンさんは」 エイスリン「ケンガクニ、キタ!」 憩「京太郎君、流石やで!」 京太郎「いやーそれほどでも…ありますけどね!」ドヤァ 咏「そのドヤ顔さえなければいいんだけどな」 京太郎「今日は何をしようか」 京太郎「エイスリンさん、俺と特訓しましょう!」 エイスリン「ウン!」 憩「じゃあウチと咏ちゃんはいつもの雀荘行ってるねー」 京太郎「はい、わかりました」 咏「じゃあまた明日ねぃ~」フリフリ 京太郎「おう、じゃあな!」 ―――――――― エイスリン「コレガ1翻デ、コレガ…2翻?」 京太郎「おお!飲み込み早いですね!」 エイスリン「ソ、ソウカナ…?」テレテレ 京太郎「やっぱり、エイスリンさんには入ってほしいです!一緒に楽しみましょうよ!」 エイスリン「ケイ、トウタト、スガクン…」カキカキ エイスリン「スガクン!」バッ |4人で卓を囲んでいる絵| エイスリン「ワタシ、ハイル!ガンバロウ、スガクン!」 京太郎「はい!お願いします!」 京太郎「いい感じの時間なので、そろそろ帰りましょうか」 エイスリン「ウン!」 【帰り道】 京太郎「へー、ニュージーランドってそんなところなんですか」 エイスリン「キレイナトコロダヨ!」 京太郎「いつか行ってみたいですね」 エイスリン「ナラ、イツカイコウネ、イッショニ」 京太郎「はい、…お」 エイスリン「ドウシタノ?」 京太郎「いや、綺麗だなって」 エイスリン「エ?」 京太郎「夕焼けが…ってどうしたんですか?顔が赤いですよ?」 エイスリン「ナ、ナンデモナイヨ!ユ、ユウヤケノセイジャナイカナー//」 京太郎「そうなんですか?ならいいですけど。それじゃあ約束ですね」 エイスリン「ヤクソク?」 京太郎「エイスリンさんとニュージーランドに行くって約束です」 京太郎「あ、小指出してくれますか?」コユビ エイスリン「コユビ?コウ?」コユビ 京太郎「はい、そうです。指切りげんまんです」 エイスリン「ユビキリ…?」 京太郎「日本では約束をするときこうするんですよ」 京太郎「ゆーびきりげんまん、うーそついたらはりせんぼんのーます」 京太郎「ゆーびきった!」 【4月第2週 平日】終了 【4月第2週 休日】 京太郎「ふむ、清々しい朝だな!」 京太郎「そういえば照と麻雀するって話どうするかな」 京太郎「さて、今朝はなにをしようかな」 京太郎「麻雀の勉強をば」 京太郎「今日は如何様にしようか」 京太郎「憩さんに早く追いつきたいから、基礎からいこう」 京太郎「この前みつけたこのサイトで…」 京太郎「ふむふむ」 京太郎「ふぅ~む、なるほどなるほどなるほど~」 京太郎「中々参考になるな~このサイト」 京太郎「もう昼か…何をしよう」 京太郎「他の人の部屋に遊びに行くか」 京太郎「今日こそはいますように」 京太郎「さて、誰の部屋に行こうか」 京太郎「照ならいるはずだろ」 京太郎「照ー、いるか?」 霞「あら、京太郎君。照ちゃんなら朝早くからどこかに行っちゃったわよ」 京太郎「」 京太郎「気を取り直して麻雀の勉強をしよう…そうしよう…」 京太郎「どんなふうにやるかな」 京太郎「ネトマをしよう!」 京太郎「ここで予約をして…」 京太郎「おお、来たぞ!」 すく水『よろしくですよー』 大好き三つ子!『よろしく頼むしっ!』 ヒロリン『よろしくさんさんさんころり~』 京太郎「よかった…俺はぼっちじゃなかったんだな」グッ 京『よろしくお願いします』 ヒロリン『よし、はじめよかー』 京太郎「俺が起家か」 京 ノーテン すく水 テンパイ 三つ子 テンパイ ヒロリン ノーテン 京『ぐぬぬ』 ヒロリン『アカン、アカンなぁ』 三つ子『好調だし!』 三つ子『ツモ!1600・3200だし!』 京『やられた!』 京 21800 すく水 23400 三つ子 31400 ヒロリン 23400 ヒロリン『やったるでー!』 すく水『そろそろうるさいですよー』 東2局 流局 京 22800 すく水 20400 三つ子 32400 ヒロリン 24400 ヒロリン『まだまだやるでー!』 京『またノーテン…』 三つ子『ツモ!3200オールだし!』 東3局 三つ子のツモ→1本場へ 京 19600 すく水 17200 三つ子 42000 ヒロリン 21200 三つ子『連荘だし!』 すく水『やってやるのですよー!』 東3局1本場 流局→2本場へ 京 20600 すく水 18200 三つ子 43000 ヒロリン 18200 京『逃げ切ろう』 ヒロリン『おっかしーなー』 京『ツモです!1600・3200の2本場は1800・3400!』 東3局2本場 京のツモ和了→東4局へ 京 27600 すく水 16400 三つ子 39600 ヒロリン 16400 京『この調子でいくぜ!』 三つ子『そうはいかないし!』 すく水『勝負は最後までですよー』 ヒロリン『もうええんや…』 すく水『まずは避けますよー』 三つ子『オリとくし…』 ヒロリン『ダメやな…なにもかも…』 京『ロン!12000!』 ヒロリン『嘘…やろ?』 終局 1位 京 39600 2位 三つ子 39600 3位 すく水 16400 4位 ヒロリン 4400 すく水『お疲れさまですよー』 三つ子『惜しいところだったのに…』 京『なんとか…なりましたね』 ヒロリン『あははははははは』 京太郎「よし、勝てたぞ!」 京太郎「ヒロリンさん…か、なんだか怖かったな」 京太郎「この後は何をしよう」 京太郎「一休みしたら買い物に行こう」 京太郎「さて、どこへ行こうか」 京太郎「文房具屋に行くか」 ノート…200円 シャーペン…300円 赤のマーカーペン…300円 いわくつきのペン…500円 いわくつきのシャーペン…600円 高めのシャーペン…900円 関数電卓…1000円 京太郎「あのー、このシャーペンって一体?」 店員「それで勉強すると夢中になってるものが上手なるっていういわくつきのシャーペンやで」 京太郎「それじゃあ、このボールペンは一体?」 店員「それを持ってる人と仲良くなれるいう代物や、神様の力借りとるとかでここでも2本しか置いとらんのや」 京太郎「これが最後の1本なんですか」 店員「せやせや、全国で6店くらいにしか置いとらんらしいで」ドヤァ 京太郎「へー、ならこの2本ください」 店員「おーきにやで、兄ちゃんまあ頑張りなはれや」 京太郎「麻雀の勉強をしよう!」 京太郎「さっきは調子がよかったからな」 京太郎「調子に乗ってちゃいけないな、うん」 京太郎「…今日麻雀以外になにやったっけ」 【4月第2週 休日】終了
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特別編、 1原点回帰 細かい設定、状況等は気にしないでください 某所、和室 京太郎「...zzz」横になって熟睡中 ガチャ 和「なんですかね、このメンバーでここに集合って」 霞「そうね。何か共通点でもあったかしら」 姫子「胸……は違うとして、インハイ出場者とかじゃなかと?」 玄「なんとすばらな組み合わせ……まぁ細かいことはいいですのだ」 怜「せやなー。ウチははよ帰りたいんやけど……ん?京太郎?」 和「須賀くん?……寝てますね」 霞「こんなところで寝て……京太郎くんも呼ばれたのかしら」 玄「ですね。京太郎くん、早く起きるのです。夢のような光景が広がっていますよ」 和「玄さん?流石に怒りますよ?」 姫子「よー寝とるし、起こさん方がよかとやなか?」 怜「…………」 玄「しかし京太郎くんなら今の光景を……園城寺さん?」 姫子「なんか考え込んで、どがんしたと?」 怜「いや……これ、チャンスやないん?」 和霞姫子玄「!?」 怜「今、京太郎無防備に寝とるやん?何しても、ばれないんやないんかな、思ってな?」ニヤリ 和「いやいやいや、そんな、寝てる人に」 玄「さ、さすがに駄目なんじゃないのかな、って思いますよ?」 霞「……なるほど」 姫子「……確かに、チャンスかもしれん」 和「2人とも!?」 霞「いやねぇ、そんな悪戯しようとか考えてる訳じゃないわよ?」 姫子「そうそう、そんな寝てる人にそがんこつはねぇ」 玄「ほっ」 霞「添い寝かしら」 姫子「こう、起きた時に何か一言とか」 和「何する気ですか!?」 怜「ほほー、ええなー」 姫子「こう、ゆうべはおたのしみでしたね、的な?」 霞「あ、じゃあ少し服も乱した方が……」シュル 姫子「起きてから2回戦、実際は1回戦やけど……よかね」ジュルッ 玄「そ、そそそそんなことさせません!!」 和「玄さん……」 霞「ちょっと揉んでいいから見逃してくれない?」タユン 玄「はいよろこんで!!」 和「期待した私がバカでした!!」 怜「せやったら、こう、京太郎を中心に脱ぎ散らかされた服と、みんなが裸で寝とくとか……」 霞「ハーレムねー……アリね」 姫子「それもよかね……こう、所有物って感じがまた……」 玄「霞さんのおもちが揉めて京太郎くんにまで……あわわわわ……」 和「そ、そんなことさせません!」 怜「ほほぅ」 和「そんな……は、ハーレムなんて……ダメです!!」 怜「……なぁ、ひとつ提案なんやけど?」 和「な、なんですか」 怜「ウチはな、あんたが正妻でええと思うとる」 和「え、えぇ!?せ、せせ正妻って……」 怜「元々の付き合いも一番長いし?同い年やん?ウチはまぁ2,3番目くらいでええから、な?」 和「そ、そんなこと……」 霞「そうね……私も1番目とかじゃなくていいわ」 姫子「私は……むしろ4、5番目とかの方がなんか興奮できるし……」 玄「わ、私も……その、京太郎くんが一緒なら……」 怜「みんな異論ないみたいやし、どや?後はあんたが決めるだけやで?」 和「……私は……」 京太郎「……ん、ふぁ~……よく、寝……た?」 和「……あ、おはようございます」やや乱れた服 京太郎「……の、和!?なんで隣に!?」 和「もう、忘れちゃったんですか?」 京太郎「わ、忘れた?俺が、何を?」 和「……あんなに激しく、みんなと……」 京太郎「え?」 霞「うふふ、おはよう」着崩れた服 怜「寝坊やなぁ」乱れた服 玄「そ、その……不束者ですが……というか……」慌てて直したような服 姫子「おはようございます……ご、ご主人様」半脱ぎの服&首輪 京太郎「…………はい?」 この後、5人同時に責任を求められたり、とあるまな板姉妹が乱入してきたりと、状況は更なる悪化の一途を辿った 京太郎「俺が一体何をしたっていうんだ!?」 しかし彼は、一切何もしていない 強いて言えば、ただ熟睡していただけである カンッ!!
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まとめ 設定 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41(完) エピローグ 小ネタ 小ネタまとめwiki 本スレ 【咲】京太郎「清々荘にて」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1350803045/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 憩「2部屋目やで!」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1351754004/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 照「3部屋目!」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1352103994/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 霞「4部屋目よ」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1352475519/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 エイスリン「5ヘヤメ!」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1352648917/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 咏「6部屋目だっけ、しらんけど」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1353253365/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 京太郎「7部屋目……ぼっち」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1354625812/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 泉「8部屋目、8部屋目」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1355240736/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 【三箇牧】 怜「9部屋目や」【安価】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1356257080/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 竜華「10部屋目やで!」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1356703117/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 菫「11部屋目だ」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1357548072/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 由子「12部屋目なのよー」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1358004158/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 淡「13部屋目だけどー?」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1358525717/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 初美「14部屋目ですよー」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1359909393/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 郁乃「15部屋目やで~」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361629228/ 【咲】京太郎「清々荘にて、その16部屋目!」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1362798685/ 【咲】京太郎「清々荘にて」尭深「お兄ちゃん、17部屋目だよ」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1364129784/ 【咲】京太郎「清々荘にて」哩「そい18部屋目」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1365260374/ 【咲】京太郎「清々荘にて」良子「その19ルーム目だ」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1367157292/ 【咲】京太郎「清々荘にて」智葉「その弐拾部屋目だ」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369499246/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 小蒔「その二十一部屋目です!」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371650398/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 春「……二十二部屋目」ポリポリ【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373646241/ 【咲】京太郎「清々荘にて」 咲「23部屋目だね、京ちゃん」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377156352/ 【咲】京太郎「清々荘にて、24部屋目」【安価】【三箇牧】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381070704/ 【咲】京太郎「清々荘にて」【安価】【三箇牧】【ラスト】 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385821484/
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【冬休み一日目】 憧「朝から女子の……触るとかほんっとあり得ない!」 京太郎「寝相だったんだからしょうがないだろ!ってかそれが嫌なら布団離せばよかったじゃねえか!」 憧「そ、それは……っ」 京太郎「何だよ?」 憧「せっかく須賀が敷いてくれたのに悪いと思って……」 京太郎「…………」 憧「……ちょっとは、信じてたのに」 京太郎「……お、おう」 京太郎(何だろう、俺がとんでもないことやっちゃったみたいになってるんだけど……) 京太郎「じゃ、じゃあ俺朝飯作るから、新子さんは待っててくれ」 憧「御馳走様でした」 京太郎「お粗末さん、どうだった?俺の朝飯」 憧「……良かったと思うわよ」 京太郎「ん、そっか」 憧「それじゃ、もう帰るから」 京太郎「おう、またいつでも来いよ!」 憧「誰が来るか、べーっ!」 ガチャ バタム 晴絵「お前らー忘れ物は無いなー」 穏乃「はーい!」 玄「当然なのです!」 灼「問題ない」 宥「マフラーに、手袋に、セーターに、ちゃんちゃんこに、ホッカイロに、湯たんぽ、七輪……大丈夫です」 憧「七輪持ってるんだ!?」 晴絵「あ、そうだ、望から連絡があったんだけど三日くらい家族旅行に行くから憧はここに泊まってろだってさ」 憧「ここ、って……須賀の部屋に!?」 晴絵「石戸先生の家に泊まればいいさ、ひょっとして須賀くんの部屋が良かった?」 憧「そんなわけないでしょ!何なのよウチはもう……」 晴絵「ま、私たちも大阪観光するから、何かあったら連絡ね」 憧「ちょっ、なら私も連れて行ってよ!」 晴絵「ごっめーん、この車五人乗りなんだー」 玄「憧ちゃんもそろそろ男の子と仲良くなった方がいいと思うから、頑張ってね!」 憧「行き六人乗ってたよね!頑張るって何を!?」 宥「じゃあね~」 穏乃「憧なら大丈夫!」 灼「それじゃ……」 憧「しず!?宥姉に灼さんまで!」 ブロロロロロロ 憧「なんで、なんでこんなことに……」ガクッ 京太郎「新子さん?もう行ったんじゃないのか?」 憧「うるさいわよバカ!」ゲシゲシゲシゲシ 京太郎「暴力反対!脛痛いから!」 朝 京太郎「冬休みの初日だし、ジョギングに行こう」 京太郎「ふぅ……特に何もなかったな」 京太郎「今日から冬休み、頑張っていくぞー!」 昼 京太郎「昨日の鍋パーティー、憩さんたちがいればもっと楽しかったんだろうな……」 京太郎「…………」 京太郎「一回憩さんの家に行ってみよう」 京太郎「確かあっちの方だったよな」 【荒川邸】 京太郎「うわっ」 京太郎(なんつー豪邸だよ……) 京太郎(門大きいし、中も広そうだし、流石は大病院の院長ってか) 京太郎(でも、どうやって入ればいいんだ……?) 京太郎(ここは正面突破がベストだろうな) 京太郎(そうと決まればチャイムは……あった) 京太郎(指の腹でしっかりと押して……) 京太郎(…………) 京太郎(んんっ!?) 京太郎(押せない!押そうと思っているのにいざとなると緊張して押せない!) 京太郎(落ち着け……落ち着くんだ京太郎、モモたちの家に行くときのように……) 京太郎(深呼吸するんだ……) 京太郎(よし!)ポチッ ピンポーン 京太郎(押してしまったぁぁあっぁああ!!) 京太郎(やばい、どうしよう、同姓の他の人のだったらどうしよう!誰もいなかったらどうしよう!うわぁあぁぁあぁああ!!) 秘書『入りなさい』 ギギィィィィ 京太郎(あっ、開いた) 京太郎(門から家まで長い、一本道じゃなかったら迷うぞ……) 京太郎(ここにチャイムは……ないか) コンコン 京太郎「こ、こんにちはー、須賀京太郎というものですがー」 ガチャ 秘書「院長が貴方を待ってるわ、はやく上がって頂戴」 京太郎「お邪魔しまーす……」 秘書「で、今日は何をしに来たのかしら」 京太郎「憩さんについて聞きに来たんですけど」 秘書「貴方は、お嬢様に戻って来てほしいのかしら?」 京太郎「勿論です、憩さんも俺たちと同じ、清々荘の住人なんですから」 秘書「……そう」 秘書「この先に院長がいるわ、私はここまで」 秘書「それじゃあ、頑張って頂戴」ガチャ 秘書「院長、須賀様がお見えになられました」 京太郎(まずは元気のいい高校生でいってみよう!) 京太郎「こんにちはっ!」 荒川父「…………」ジロッ 京太郎(えっ、なにもう怖い、帰りたい、漏れそう) 荒川父「ははっ」 荒川父「元気がいいな、入りたまえ」 京太郎「はいっ!失礼します!」 荒川父「座るといい、それとそこの紅茶もどうぞ」 京太郎「はい、ありがとうございます」 荒川父「君が須賀京太郎君、そうだね?」 荒川父「話は憩と秘書から聞いているよ、それに国麻も見た」 荒川父「新聞で見た通り、なかなかいい顔をしているね」 京太郎「そうですか?そう言われると……照れますね」 荒川父「……それで、そんな君がここに何の用だい?」 京太郎「えっと、ですね……」 京太郎(今日は憩さんの話を聞きに来たんだよな……) 京太郎(秘書さんの『連れ戻した』っていうのも気になるし) 京太郎(それこそ、憩さんの『高校だけでも自由でいたいなー』っていうのも気になる) 京太郎(何を聞けばいいんだ?) 京太郎「まずお聞きしたいことがあるんですけど……」 荒川父「うむ、何でも聞きたまえ」 京太郎「じゃあ……憩さんを『連れ戻した』っていうのはどういうことなんですか?」 荒川父「それは憩から聞いていなかったかな、憩の試験の点数が悪かったからたるんでいると思って連れ戻したんだよ」 京太郎「……あ」 京太郎(そういえば憩さんもそんなことを言っていたような) 荒川父「君が聞きたいのはそれだけかい?」 京太郎(あれ?でも確か今回の憩さんの試験の成績は……) 京太郎「憩さんの成績、今回は1位でしたよね?」 京太郎「それなら、憩さんがここに住む理由はもうないのではないでしょうか?」 荒川父「…………」 荒川父「なるほど、君はやはり憩に帰ってきてほしいんだね」 荒川父「……だが、残念ながらそれはできない」 荒川父「ここから先は私たち家族の話なんでね、君の聞きたいことがそれだけなら私はそろそろお暇するよ」 荒川父「午後から診療があるのでね、さあ、どうする?」 京太郎「言われるがままに出てきてしまった」 京太郎「なんだか緊張したし、仕方ない、うん」 京太郎「それにしても、憩さんをこっちに返せない理由か……」 京太郎「お父さんはもう話してくれなさそうだし、他の人に聞くしかないか」 夜 京太郎「はぁ……疲れた」 京太郎「今日はあと何しよ……」 京太郎「…………」 京太郎「エイスリンさんを説得してみよう」 京太郎「……今ならエイスリンさん起きてるかな?」 京太郎「まずはエイスリンさんを誘ってみよう」 京太郎「場所は……霞さんの卓を貸してもらえばいいか」 京太郎「そうと決まればメールで……」ピッ 京太郎「…………」 京太郎「返ってこない……だと……」 京太郎「……はぁ」 京太郎「他のことしよ」 夜 京太郎「エイスリンさんからは返ってこないし……」 京太郎「他の人にメールしてみよう」 京太郎「今日家に行ったんだし、憩さんに何か言っておくべきかな」 京太郎「さてと、どう送ろう」 京太郎『今日憩さんのお父様へご挨拶に行きました』 京太郎「単純志向でいこう」ピッ ヴーッ ヴーッ 憩『ええっΣ(・□・;) お父さんそんなこと言ってなかったんやけど…… でもなんで?』 京太郎『憩さんがどうしてまだ実家に残っているのかを聞きたかったんですよ 結局よくわからないままなんですけどね』ピッ ヴーッ ヴーッ 憩『それは…… 京太郎くんでも無理、かも』 京太郎「やっぱり無理……なのか」 京太郎「けど、諦めずに聞けば聞きだせるかもしれない」 京太郎「……どうすればいい」 京太郎「…………」 京太郎『わかりました、家族の話ですもんね 込み入ったことを聞いてすみませんでした おやすみなさい』 京太郎「…………」ピッ ヴーッ ヴーッ 憩『こっちも……ごめんな おやすみ』 京太郎「なんで逃げたんだろ……」 京太郎「気を取り直して雅枝さんにメールしてみよう」 京太郎「監督のノウハウとかも聞いておきたいし」 京太郎「といってもそこまで統率力はいらないよな……?」 京太郎『こんばんは!須賀です! リーダーシップについてコツを教えて下さい!』ピッ ヴーッ ヴーッ 雅枝『なんや、藪から棒に』 京太郎『ほら、今度大会じゃないですか 俺が一年の監督になるんでそれに向けての志?を教えてほしいな、と』ピッ ヴーッ ヴーッ 雅枝『そういうことか、なら――――』 雅枝『――――ということを念頭に置けばええと思うで』 京太郎『なるほど、わかりました!』ピッ ヴーッ ヴーッ 雅枝『夜遅くまで感心やな ゆっくり寝るんやで』 京太郎『ありがとうございました!』ピッ 京太郎「よしっ、何かがつかめた気がするぞ!」 【冬休み一日目】終 【冬休み二日目】 京太郎「布団から出たくねえ……あったけえー」ヌクヌク 京太郎「はぁ……何もしたくない……」 朝 京太郎「このままでいると体に悪そうだからちょっとでかけるか」 京太郎「……やっぱりやめようかな」 京太郎(本屋まで来てみたけど……) 京太郎(寒いから中に入ろう) ウィーン 京太郎(あったけ~) 京太郎「……あ」 照「京?」 京太郎「朝から本屋って凄いな、感心するぞ」 照「そうかな、用は済んだから私は帰るけど、京は何をしているの?」 京太郎「あー、俺はちょっと寄り道をな」 照「……そう、じゃあね」 京太郎「ん、またな」 ウィーン 京太郎「朝から照と外で会うとはな……」 京太郎「あれ?今のは照も誘って一緒に散歩すればよかったんじゃないか?」 散歩へ行った! 昼 京太郎(これからどうしようって思ったけど……) 京太郎(このまま何かがつっかえたままなんて嫌だ) 京太郎(ってなわけで来ちゃった……) 【荒川】 京太郎(やっぱり広いなぁ……) ピンポーン 秘書『今日は何の用?』 京太郎「今日は……」 京太郎「憩さんのお父さんとまた話せればな、と」 秘書『冬休みの昼間から御苦労なことね、遊びに行く友だちとかはいないの?』 京太郎「遊びに行くほどの友だちは……いないです」 秘書『そう、院長に聞いてみるわね』 京太郎「今の件必要だったんですか!?」 秘書『一寸そこで待っていて頂戴』 京太郎「はい」 秘書『今日は無理だそうよ』 京太郎「そうなんすか……じゃあ……」 京太郎「もう帰りますね」 秘書『あら、てっきりお嬢様を押し倒しに来たのかと』 京太郎「こんなところでするわけないでしょう、というかそんなことしませんから!」 秘書『それでも本当のところは……』 京太郎「機会があれば、そりゃあ……」 秘書『ですって、お嬢様』 京太郎「えっ!憩さんそこにいるんですか!?」 秘書『いないわよ、何を言っているの』 京太郎「何なんすかもう……」 秘書『またのお越しをお待ちしております』 京太郎「話ぶったぎった!?ってそうじゃない」 京太郎「こちらこそ失礼しました」ペコッ 京太郎(今日は無理かぁ、今度行けばまた話せるかな……) 夜 京太郎「今日も誰かにメールしてみようかな……」 京太郎「そういえば明日から合宿じゃねえか、後で準備しないとな」 京太郎「チームは違うけど、もこにしてみよう」 京太郎「そういえば他のチームはどこに泊まるんだろう?」 京太郎「俺らと同じところだと鉢合わせできるかもしれないけど……」 京太郎『もこ、起きてるか? 俺のチーム明日から合宿なんだけど もこだったらお菓子に何持っていく?』ピッ ヴーッ ヴーッ もこ『舌が纏う磯海の香り、伯方の味』 京太郎『のりしお味か、俺はガーリックが好きだな』ピッ ヴーッ ヴーッ もこ『ガーリック……それならコンソメの方が美味』 京太郎『コンソメかー、安定だよな 他には何が好きなんだ?』ピッ ヴーッ ヴーッ もこ『祖国の母の味、漆黒の実』 京太郎『ココアの方か、それは俺も好きだな』ピッ ヴーッ ヴーッ もこ『京太郎はよく解している 合宿頑張って』 京太郎『そっちもな! お互い試合も頑張ろうぜ!』ピッ ヴーッ ヴーッ もこ『おやすみなさい』 京太郎『おう、おやすみ』ピッ 京太郎「次は……憩さんだな」 京太郎「でも昨日も送ったしな……」 京太郎『大会頑張ってきます、超応援してください』ピッ 京太郎「大会までは……あと十日くらいだな」 ヴーッ ヴーッ 憩『ちょっと気早ない? それに京太郎くんが敵やったら応援しいひんで』 京太郎『そうなったら憩さんに見せつけてあげますよ 俺の凄い所!図太く逞しく憩さんが涙目になるまでにね!』ピッ 京太郎「憩さんはどっちのチームなんだ?」 京太郎「つっても、どうせ決勝戦で当たるよな」 ヴーッ ヴーッ 憩『京太郎くん……いくら夜やからってはっちゃけすぎやない?』 京太郎「どういう意味だ?」 京太郎『はっちゃける、ってどういう?』 一時間後 京太郎「……全然返って来ない」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「噂をすれば、か」 憩『返すの遅くなってごめんなー 京太郎くんはこんな遅くまで起きてないで早く寝るんやで』 京太郎『憩さんこそ、クマ作ったりしないでくださいよ それではおやすみなさい』ピッ ヴーッ ヴーッ 憩『おやすみー』 京太郎「ホントに憩さん何やってたんだ?」 京太郎「まあ真面目な憩さんのことだし勉強でもしてたんだろ」 京太郎「俺も明日のために少し打って寝よう!」 【冬休み二日目】終 【冬休み三日目】(合宿一日目) 11:00 京太郎「寒っ!東京寒っ!」 京太郎「夏はあんなに暑かったのに冬はここまで寒いのかよぉ」 京太郎「移動諸々含めて全員住所バラバラだから12時にホテル集合ってことにしておいたんだけど」 京太郎「用心に用心を重ねて11時に着いてしまった……」 京太郎「誰か来ないかな、そうすれば時間も潰せるのに……」 京太郎「へっくしょん!」 京太郎「なんか足元が凍えてきた気がするぞ」ガクガク 京太郎「そういや股間と脇の間は血管があるからあったかいんだっけ」 京太郎「こうなったら直接……」ゴソゴソ 咏「…………」 京太郎「ほぁーあったけぇ~……」←手を第三階層へ 咏「…………」ジーッ 京太郎「…………」 咏「何やってんだよお前……」 京太郎「ち、違う!これは俺のせいじゃないんだ!」 咏「両腕股間に埋まってろ!」ゲシッ ゴキィィィン 京太郎「あふっ」 京太郎「ふぅ、ようやく収まって来たぜ」 咏「みっともねえからやめろよな、あーゆーこと」 京太郎「それもそうだなー」 咏「んで、最近どうなのさ」 京太郎「どうって、部活か?」 咏「んーまあ、それもあるし……あとは……京太郎のこと、とか……知らんけど」 京太郎「最近って言われてもなぁ……」 京太郎「やっぱり、咏がいなくて寂しかったかな」 咏「えっ……」 京太郎「みんなで銭湯に行ったり、鍋パーティーやったりしたんだけどさ、なんか物足りなかったんだよ」 京太郎「俺につっかかってくる咏がいなくて、学校でもお前がいないと変な気分だった」 咏「……そっか」 京太郎「そーなんだよな、咏がいないとテストの範囲が分からなくなって困るし、勉強の相談もできないし」 咏「おい」 京太郎「ま、何だかんだで俺は元気にやってるよ、そっちはどうなんだ?」 咏「おい、流すんじゃねえよ」 咏「こっちも……まあ悪かないかねぃ」 京太郎「そっか」 咏「あっ……私も……」 京太郎「ん?どした?」 咏「私も、京太郎がいなくて……」カァァ 京太郎「あん?もうちょいちゃんと声出せよ」 咏「寂しかったんだよ!京太郎がいなくて!」カァァ 京太郎「どうどう、落ち着けー咏ー」 咏「なんだよ!なんだよぉー!」ブンブン 京太郎「はーい、ストォーップ」ガシッ 咏「頭押さえるな!新喜劇かよぉーっ!」ブンブン スカスカ 京太郎「あはははははは」 咏「笑うんじゃねー!」ブンブン スカスカ 京太郎「これで全員揃ったか?」 咏「ひーふーみー……そうなんじゃね?知らんけど」 春「…………」ポリポリ 穏乃「宮永さん久しぶり!」 咲「ひ、久しぶりだね」 淡「たかかもしずの!ここで会ったが百年目!覚悟しててよ!」 京太郎「……なんか個性的な面子揃えちゃったな……」 昼 京太郎「えっと、俺が選手兼任監督の須賀京太郎です」 京太郎「この度は遠路はるばるお集まりいただき……あ、何て言うんだっけ?」 咏「そーゆーのいーから、まずは何すんだよ」 淡「はいはーい!私、人生ゲームやりたーい!」 咲「大星さん、私たち合宿に来たんだよ?」 淡「もーサキサキはわかってないなー」 咲「サキサキ?」 春「……合宿だからこそ遊ぶ」ポリポリ 淡「おぉ!タキミンわかってるね~」 春「…………」ポリポリ 穏乃「それで、何するの?」 京太郎「普通に練習だ」 淡「えー!つまんないよ!ぶー!ぶー!」 京太郎「まずはどれだけ打てるかを見たいからな」 淡「そんなんこの淡ちゃんが一番に決まってんじゃん!」 京太郎「その一番を決めようって話なんだけどな」 淡「それでも私が一番なんだけどね~」 咏「さあどうだろうねぃ、威勢だけなんじゃねえの?」 咲「打つなら本気で打つよ?」 穏乃「私も精一杯頑張る!」 淡「……ふん!蹴散らしてあげるもんね!」 京太郎「んじゃ、まずは咲と高鴨と咏と滝見さんで打っててくれ」 咏「へいへーい」 穏乃「頑張るぞー!おー!」 咲「よろしくお願いしまー……す」 春「…………」ポリポリ 淡「ねえ私は!?私も打ちたい!打ちたい!」 京太郎「お前は後だ、今は俺と特訓だ」 淡「えぇ~京太郎と~?」 京太郎「なんだよ不満か?」 淡「ま、私の厚意に感謝することだね」 京太郎「なんでお前が上から目線なんだよ」 咲「ロン、1300です」 淡「やっぱり私もあっちで打ちたい!」 京太郎「どっちなんだよ」 淡「でも京太郎に教えてもらうっていうのも……」ウーン 京太郎「考え事はいいから、次の問題行くぞ」 淡「こんな何切るなんかやったって、どうせダブリーかければ済む話だもん!」 京太郎「お前はダブリーと絶対安全圏に頼りすぎなんだよ」 淡「そっちの方が楽だし強いじゃんかー」 京太郎「実際はそうかもしれんが、素の力も重要だぞ」 京太郎「咲や照みたいに上手くなって、その力があればもっと速く強くなれる」 淡「そうなの?」 京太郎「多分な、やる気になったか?」 淡「ふふっ、しょうがないなーそこまで言うならやってあげよう!」 淡「ぐへぇー集中するの疲れたー」 京太郎「こんだけなら……まあ十分か」 咲「ツモ、1700オールです」 京太郎「あっちは咲の七連荘で終わってないみたいだな」チラッ 淡「もう何もしたくなーい」グデー 京太郎「起きろ、淡」 淡「えーなにさー」 京太郎「もうちょい続けるぞ」 淡「んぅぅ……こんなのアレだよ!過剰労働だよ!ブラック企業だよ!白糸台とは真逆だよ!」 京太郎「ホワイトだけに、ってか?」 淡「そーそーホワイトだけにね!……ってネタばらししないでよ!」 京太郎「うん、元気みたいだな、じゃあ続きやるぞー」 淡「ぐぬぬ……」 京太郎「次の問題行くぞー」 淡「…………ぐぅ……」 京太郎「おーい、淡ー」 淡「むにゃむにゃ……もう食べられないよぉ……」 京太郎「くっ、なんだこのテンプレ的な寝言は……」 京太郎「けど幸せそうに寝てるし、邪魔するのも悪いな」 京太郎「風邪引かないように上着かけて、っと」 淡「……んぅ……おいしぃ……」 京太郎「お疲れさん」ナデナデ 京太郎(……夢の中のこいつは何食べてんだ?) 淡「きょうたろーのうで……おいしぃ……」 京太郎「」 咲「ロン、1000は4000です」 咏「十本場ってどういうことだよ……」 穏乃「くそぉ、勝てなかったー……」 春「…………」 咲「京ちゃん、こっちは終わったよ!」 京太郎「ん、お疲れさん」ナデナデ 淡「すぅ……」 咲「京ちゃん、大星さんに何してるの?アイスティーに睡眠薬でも入れたの?」ムッ 京太郎「どういう発想なんだよ、疲れて寝ちまったみたいでさ」ナデナデ 咲「それで、私たちはどうすればいいの?」 京太郎「んーそうだな……じゃあ各自自由時間、休憩ってことで」 咲「はーい」 カポーン 京太郎「ぱぱっと風呂入ってゆっくり休むかなー」 京太郎「今日は淡と咏の相手で疲れたんだよな……」 京太郎「それにしても、学年選抜の合宿で温泉貸切にできるってすげーな……」 京太郎「おまけに男子は俺一人だし、ゆっくり―――」 ガララ 京太郎(男子は俺一人のはずだけど……誰だ?) 京太郎(ひょっとすると滝見さんか……?)クルッ 臨海「…………」 京太郎「…………」 臨海「キョウタロウ、言い残すことは無いか?」ニコッ 京太郎「俺がお仕置きされる方なんですか!?そっちが後でしょ!?」 臨海「確かにそうかもしれないが、今現在キョウタロウは私の裸を見ているわけだ」 京太郎「なら隠しましょうよ!隠してくださいよ!」 臨海「問答無用!」 京太郎「理不尽すぎる!」 ブオン 京太郎(何これ速っ!?) 京太郎「グヘアぁっ!」 ドバァァァァアアン 京太郎「うっ……」ズキッ 臨海「ようやく目が覚めたか」 京太郎「監督さん……ここは……?」 臨海「浅めの風呂があったから連れてきたんだ」 臨海「よくよく考えると私が悪かったな……すまなかった」 京太郎「だからそう言ったじゃないですか……」 京太郎(あれ?ちょっと待てよ?) 京太郎(俺の目の前には監督さんの顔と、白い物体) 京太郎(頭の下はやたらと柔らかいものがある……ってことは……)チラッ 臨海「元気になったか?」ナデナデ 京太郎「膝枕ぁ!?」ガバッ 臨海「!」ビクッ 臨海「…………」 臨海「キョウタロウ…………?」 臨海「膝枕なんて……嫌、だったか?」 臨海「こんな年増の膝枕なんて、嫌だったか?」ウルウル 京太郎(なんで泣きそうになってんのこの人!?) 京太郎「そんなことないですよ!気持ち良かったです!むしろずっとしてほしかったですけど、誰かに見つかるかもしれないじゃないですか!」 臨海「あう……それはそうだな……」 臨海「……わかった、後はゆっくりしていてくれ。私は先に上がるよ」 京太郎「あ……はい」 ガララ ピシャッ 京太郎「…………」 京太郎(膝枕気持ち良かったなぁ……) JR京太郎「激しく同意」 京太郎(…………抜いとくか) 京太郎「ふぅ……すっきりした……」 夜 京太郎「また練習するぞー」 穏乃「その前に卓球したい!」 淡「もう寝たーい」 咲「二人とも、京ちゃんの言うこと聞こうよ」 咏「ま、初日だしこんなもんじゃねえの?」 春「…………」ポリポリ 京太郎(滝見さん全然しゃべらないな……) 淡「ようやく私の番だね!」 春「早くサイコロ振って」ポリポリ 淡「何それおいしそー!ちょーだい!」 春「…………」ウーン 春「……考えておく」ポリポリ 穏乃「今回こそ勝つ!」 咲「私も負けないよ!」 京太郎「―――と、まああっちの四人は打たせておいて」 京太郎「俺たち何する?」 咏「べっつになんでもいんじゃね?知らんけど」 京太郎「そんじゃあ茶でも飲みながらまったりするか」 咏「それいいねぃ~、んじゃそれにしよっか」 京太郎「咏って、どうして神奈川に帰ったんだ?」 咏「何だよ藪から棒に……」 京太郎「だって、急すぎやしないか?」 京太郎「ついこの前ゴキブリを退治したと思ったら、お前はもう部屋にいないんだから」 咏「……京太郎なら、そう言うと思ってたよ」 咏「私さ、地元が嫌だったから大阪まで逃げたんだよ」 咏「半年間っていう条件付きでさ」 京太郎「半年……?」 咏「まあ国麻もあったから、厳密には七か月くらいだったんだけどねぃ」 京太郎「たった半年って、何だよそれ」 咏「それだけでも、私は十分楽しかったぜぃ」 咏「私の実家、三尋木屋って知ってっか?」 咏「元々呉服屋とかやってて、今は関東を中心にデパートとかもやってんだけどさ、私はそこの社長令嬢なわけなんよ」 京太郎「……は?」 京太郎「お前が金持ちの社長令嬢?」 京太郎「そんなこと聞いたことねえぞ」 咏「だーぁって言ったことねえもーん」 京太郎「お前なぁ……」 京太郎「結局、お前が清々荘に帰ってくるのには親の許可が必要ってことなのか?」 咏「んー……そうなんじゃね?」 京太郎「……そうか」 京太郎「一筋縄じゃ、いかないみたいだな」 淡「うがー、勝てなかったー」 京太郎「どんまいどんまい」 淡「ダブリーかけたらサキサキがタキミンの見え見えに振り込んじゃうし、絶対安全圏も効いてないみたいだし……」 京太郎「じゃあ俺と特訓して強くなろうぜ!負けっぱなしなんて嫌だろ?」 淡「そうなんだけどさー……眠いんだよねー……」 京太郎「あと一時間くらいなんだから頑張れよ」ナデナデ 淡「んむー……京太郎が言うなら頑張らないこともないけどさぁ……」 淡「……ねえ、私って強くなれるかな?」 京太郎「そりゃなれるんじゃねえの、いつもの淡のやる気があればもっと強くなれるさ」 淡「いつもの私?」 京太郎「天上天下唯我独尊!みたいな感じで、自信満々の淡なら大丈夫だ」 淡「サキサキにも勝てる?」 京太郎「もっと努力しないとダメだけどな」 淡「しずのにも勝てる?」 京太郎「手加減したり油断しなきゃ勝てるはずだ」 淡「自信、か……」 淡「わかった!頑張ってみる!」 淡「ダメ……疲れた……眠い……」 京太郎「ギリギリ一時間……もうそろそろ上がるか」 京太郎「部屋はここをそのまんま使うんだよな」 穏乃「ツモ!2000オール!」 京太郎「あいつらが終わるまでに布団敷いておくか」 穏乃「わっはー!お布団ふっかふかー!」 京太郎「高鴨ー、ちゃんと歯磨きして寝ろよ」 穏乃「はーい!」 咏「六枚布団敷いてっけど、どう寝るん?」 京太郎「あっ、そういえば……」 | 京 | 淡 | 春 | ↓ ↓ ↑ ↑ ―――――――――― A B C D | 穏 | 咏 | 咲 | ↑ ↓ ↓ ↑ 淡「それじゃー何話そっか!」 京太郎「話そっか!じゃなくて大人しく寝ろよ」 淡「だって合宿だよ!?六人部屋だよ!?寝る前にすることと言ったらガールズトークしかないでしょ!」 京太郎「俺はボーイなんだけど……」 穏乃「あーそれ憧がよく言ってたなー」 淡「でしょでしょ!さあ話そうよ!」 京太郎「頼むから静かにしてくれ……」 咏「ガールズトークっつっても何話すんだ?」 淡「やっぱりここは恋の話でしょ!ウタはわかってないな~」 咲「そういうものなの?」 淡「そーゆーもんなの!」 春「…………」 春(黒糖食べたい) 春(でも歯磨きしちゃったから無理……)ガクッ 淡「タキミンもこっち来なよ!」グイッ 穏乃「恋の話って言っても私んとこ女子高だから何にもないんだよねー」 淡「こっちは共学だけど男の方が情けないんだよー、私に見合う男はどこにいんだろ」 咏「お前の程度が低いだけなんじゃね?知らんけど」 淡「そういう咏はどうなの?……あっ、咏みたいなのに寄ってくるのは性犯罪者くらいしかいないかーごめんごめ~ん」 咏「ふんっ、こっちだって彼氏の一人や二人……」チラッ 京太郎「咏は彼氏いたことあるのか……」 咲「京ちゃんの方こそ、あっちでたくさん女の子ひっかけてそうだけど?」 京太郎「俺が女子をひっかける?ないないノーウェイノーウェイ」 京太郎「一緒に昼飯食う友だちはおろか、一緒に帰る友だちもいないんだぜ?」 咲「へ、へぇ……」 咲「……ごめん」 京太郎「謝るな!なんか惨めになる!」 穏乃「じゃあ須賀は好きな子とかいないの?」 咏「!」 咲「!」 京太郎「ん?俺か?そうだなー……」 咏「……」ゴクリ 咲「……」ゴクリ 京太郎「照、かな」 咏「は?」 咲「ひ?」 淡「えー、テルー?」 春「……インターハイチャンピオン」 淡「テルーが好きって、それちょっとおかしいんじゃないの?」 京太郎「お前も十分おかしいだろうが」 咲「ねえ京ちゃん、京ちゃんはお姉ちゃんのどこが好きなの?」ゴゴゴゴゴゴ 京太郎「あ、あのー、咲さん?いや咲様?背中から何やら悍ましいものが……」 咏「それは私も聞きたいところだねぃ」ゴゴゴゴゴゴ 京太郎「咏まで!?なんでそんなに怒ってるの!」 淡「まーまーネタの一つってことでー」 京太郎「ぐ……それはだな……」 京太郎「んっと……そうだな……」 京太郎(不安で放っておけないっていうのもあるし、それに反して頼りになるあのかっこよさ) 京太郎(などなどいろいろあるけど……) 咲「ねえ、京ちゃん?」 京太郎「なんd……!?」ビクゥ / .. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\ / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ヽ . ' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .゚。 . ' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ゚。 . ' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ./ . . . . . . / . . . . i . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .゚ . ' . . . . . . . .. . . . . . . . . . . . . . . . . . . ' . . / . . . . . / . . . . . i . ,| i . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ゚ . ' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ' . . .′ . . . /i . . . . ,|ノ | ト、 . i . . . . . . . . . . . . . . . . ゚ / . . . . . . . . i . . . . . . . . . . . . . . . .. ' . . | . . . . . ' | . . . / | | | ヽ . . ト、_ . . . . i . . . . . . . . . ゚ ./ . . . . . . | . . . . . . . . . . . . . . ' . . | . . . . ' | . . . | | |_」 -| . .Τ 丶 i | . . . . . . . . ハ / . . . . . /| . . . . . . . . . . . . . ' . . . | . . . . ' | . . . | |/| ,′ | . ./ Ⅵ | . . . . i . . . ./∧ ./ . . . . 'フ . | . . . . . . . . . . . . i. . . . | . . . . ' | . . . .i '| |' . . 」ィ芹丐 Ⅵ| . . ∧ . // . .i / . . . '´ / . ∧ . . . . . . . . . . . . |. . . ∧ .;. ′ | . . / |' . .x豕刋 芍⌒マⅥ . ∧ V .'i . . | ./ . . '´ ' . . / ∧ . . . . . . . . . /|. . . ' V ;| | . / . . . ,狄i[_ o -i| . . }! | / i i . | . ′ / . '´ .i . /i/ ∧ . . . . . . . / | . . . .' ∨| | / . . . . . .汽,. 、汐 . . リ .|イ / / . . | . ′./'´ .| . / .| / ∧ . . . . . . i′ | . . .;' V| |' . . . . . . . .`¨¨´ ' ' / |_/ / . . . |/ .| / | ./ ∧ .. . . . . | | . / ゙| . . . , '´ .| / . ∧| .|' .| / ./ .∧ . . . . | | / . .; ´ |イ . . ./ .| .| | / . / ∧ . . . . Ⅳ |' -‐--- '´ ' /i/ .| / . / /i . \ . . .| iム / 、 イ /| .| . ./ / .| . . . .\ .从_ムー---‐ ´ .イ '! / .| / ./ .| . . . . 厂 ´ト、. ヽ _.. / / |′ .|' ./ | . . . ∧ . /| . `¨¨へ '´ ./ iル′ .|/' | / ∨ !、 . / |>o。_ / .!-ー-- .._ {. | ./ ∨{. Y/ | . . . ./i . ¨7 T¨¨¨¨¨¨´ ^ー 、 ` ̄ 咲「早く答えてよ」 京太郎「ヒィッ!」 咲「ねえ、早く」 京太郎(なんで微妙に遠いのにあんなに怖いんだよ!なんだよあの目力!) 京太郎「……嘘でした」 咲「そ、良かった」 _____ ... ´ ` .. / 、 / \ 丶 / \ \. ′ |. .| ヽー'⌒ | i i l i l\ | | | | ∧ | . l .i l⌒ヽ. .| | | |匕Ⅵ /ト、 /从 | | | 八 .i | { V ノ ∨ ,ィ | |. ヽ 从 _ ≠⌒ Ⅵ /} \ {⌒\ .{ r==ミ , Y 乂 \r' uノ 丶、 _ー‐、 r‐ ー' フ / _ヘr─ァ、ー ┬ 、 ≦-─、 京太郎(恐い!その笑顔すら恐いっす咲さん!) 【冬休み三日目】(合宿一日目)終了 【冬休み四日目】(合宿二日目) 京太郎「ん……ふぁぁ……」 京太郎(起床は8時にしておいたけど今は……) 京太郎(まだ7時か、起きようかな) 京太郎「……?」 京太郎(体の周りに変な感覚…………) 京太郎(何なんだ?) 京太郎(胸にあるのは……顔?頭?) 京太郎(腹に巻きついてるものがあって、腰には何やらやわらかいものが……って!) 京太郎(何ですとぉっ!?)ガバッ 春「…………くしゅん!」 春「…………」パチクリ 京太郎「…………」ゴクリ 春「…………何してるの?」 京太郎「それはこっちの台詞のような気がしないでもない」 京太郎(そっか、髪下ろしてるのか) 京太郎(ポニーテールも可愛かったけどこれもこれで可愛いな」 春「…………」ジトッ 京太郎「何でそんな目で見てるんですか……」 春「霞が言ってた、須賀京太郎は胸のある子には野獣だから気を付けてって」 京太郎「くっ、またこうして俺に対する誤解が生まれたのか……」 春「……今何時?」 京太郎「まだ7時だけど、どうする?」 春「…………寝る」ギュッ 京太郎「えっ、なんでそれで抱き着くの」 春「須賀君は抱き枕役」 京太郎「抱き枕に役なんて無いと思うけど……」 春「学芸会の石ころ役、みたいな」 京太郎「何だよそれ!その役の子可哀想だろ!端役にも程があるだろ!」 春「……うるさい」 京太郎「……すまなかった」 春「わかればいい、おやすみ」 京太郎「ん、おやすみ」ナデナデ 春「!」ビクッ 京太郎「すまん、寝やすいだろうと思ったんだけど……嫌だったか?」 春「……続けて」 京太郎「……なあ、一つ聞いてもいいか?」 咲「何かな?」 京太郎「どうして俺は布団に巻かれているんだ?」 咲「滝見さんを布団に連れ込んで抱きしめていた京ちゃんを罰するためだよ」ニコッ 京太郎「いや待て俺は何もしていないんだけど」 咲「小説の犯罪者って大体そう言うよ」 京太郎「無実だ!俺は無実だ!」 咲「じゃあそんな京ちゃんへの罰を言い渡しまーす」ニコニコ 京太郎(目が笑ってない!目が笑ってないぞ咲!) 咲「そーれーはー」 京太郎「」ゴクリ 咲「朝ごはん抜き!」 京太郎(意外に軽い!?) 朝 淡「はーおいしかったー!」 穏乃「朝からラーメン食べられるなんて思わなかったなー」 咏「和食まで充実してたしすげーよなここ」 京太郎「腹減った……」グゥゥゥ トントン 京太郎「ん?」 春「……須賀君、黒糖」 京太郎「いいのか?」 春「…………」コクッ 穏乃「今度は私が須賀に教わる番だね!」 京太郎「おう、ビシビシ鍛えてやるぞ」 穏乃「おっし!それじゃあ走りに行こう!」 京太郎「えっ、はっ?なんで!?」 穏乃「ほらほら!遅かった方が速かった方におごるんだからね!」 京太郎「おい!待てって!せめて下は穿けって!」 穏乃「大丈夫大丈夫!スパッツ穿いてるから!」 京太郎「風邪引いたら困るから穿けって!」 穏乃「風邪引いたことないから大丈夫だって!」 京太郎「何なんだよこの健康優良児!」 京太郎「ごらぁぁあぁ!待てぇぇええ!」ダダダダ 穏乃「男子のくせに足遅いよー!」タッタッ 京太郎「つーか真面目に麻雀しろよ!」ダダダダ 穏乃「私は走れば走るほど強くなるんだよー!」タッタッ 京太郎「そんなバカなことがあるかー!」ダダダダ 晴絵「おっシズじゃーん!」 穏乃「え、赤土さん!?」キキーッ 京太郎「どうしてここにいるんですか?」キキーッ 晴絵「そっか、シズたちも昨日から合宿だったっけ」 晴絵「で、何してんの?」 京太郎「高鴨がジャージの下を穿いてないのに部屋から飛び出していったんですよ」 穏乃「いやぁーちょっとストレス解消に」 晴絵「なるほどなるほど、じゃあシズは私たち二人でしごこうか」 穏乃「え゙っ」 京太郎「よーし、覚悟しろよ高鴨ー!」 穏乃「えええっーーー!」 京太郎「走ったらまた腹減ったぞ……」 淡「それじゃあ私との練習は無しってことで!」 京太郎「それはダメだ」 淡「戦士にだって休息は必要なんだよ!」 京太郎「そういうことは真面目に戦ってから言え」 淡「飽きたー!」 京太郎「昨日の勢いはどうしたんだよ」 淡「きょーたろーの言うことはわかってるよ?」 淡「だけどやる気が湧かないって言うか……何だろ、よくわかんないんだよね」 京太郎「じゃあ頑張ったら俺が何かしてやるよ」 淡「何か、って何でもいいの?」 京太郎「可能なことなら何でもいいけど」 淡「そっかーきょーたろーに何でもかぁ~」 京太郎「特訓始めるぞー」 淡(やっぱり一緒に買い物とか?それともタキミンみたいに一緒に寝てもらうとかも……)ホワホワ 京太郎(あ、これダメなパターンのやつだ) 朝 京太郎「まだまだ練習するぞー!」 咏「いくらなんでも根詰めすぎなんじゃねーの?」 京太郎「三泊四日なわけだし、まだまだこれからだ!」 穏乃「そうそう!まだまだ頑張ろう!」 淡「なんで熱血麻雀バカが二人もいんだろ……」 春「……黒糖おいしかった?」 京太郎「ああ、さっきはありがとな」 春「……どういたしまして」 春「…………」ポリポリ 京太郎「…………」 春「…………」ポリポリ 京太郎(滝見さんって大人しそうだけど、虫とか見たらおびえるのかな?) 京太郎(怪談とかは霞さんと同じ巫女さんだから大丈夫だろうけど) 京太郎(普段無口な子がふとした拍子で出しちゃった声とか可愛いんだよな……)チラッ 春「…………?」ポリポリ 京太郎(ポニーテールでうなじも綺麗だし、胸も大きい、顔も可愛い) 京太郎(あの四人とは大違いだな) 咲咏淡穏「くしゅん!」 春「……須賀君、教えて」 京太郎「お、ああ、ごめんごめん」 京太郎(でも無表情なのが難点か) 春「……さっきから何考えてるの?」 京太郎「いや、なんでもないぞ!これっぽちも考えてないぞ!」 春「……そう、ここ教えて」 京太郎「えっと、ここはな―――」 咲「京ちゃんは対局やらないの?」 京太郎「あっちは牌譜を見て、こっちでしっかり個人を見る!」 京太郎「どうだ、監督らしいだろ?」 咲「そうなのかな?よくわかんないけど……」 咲「見るって、滝見さんの時はどこを見てたんだろうね?」 京太郎「もちろん滝見さんの腕とかを見ていたさ!」 京太郎(細くて白かったなぁ) 咲「へぇ……腕ねぇ……」 咲「普通、そういうときは腕前っていうものだと思うけど」 京太郎「ぎくっ」 京太郎「……ってかさ、咲、お前さっきから滝見さんのことばっか気にしすぎじゃね?」 咲「ぎくっ」 咲「それは……京ちゃん昔から大きい方が好きだったし……」 咲「私なんかよりもずっと見てることが多かったし」 咲「それが気になるっていうか、不満だったの!悪い!?」 京太郎「なんで逆ギレしてんだよ……」 京太郎「ま、安心しろ」 京太郎「ちゃんと咲のことは見てるから、な?」 咲「……優しいなぁ、京ちゃんは」 京太郎「だろ?もっと俺を信じろって!」 咲「それでも朝のことは許さないけどね」ジトッ 京太郎「だから俺は何もしてないって言ってるだろ!」 咲「さあどうだか、京ちゃんのことだもん」 京太郎「お前なぁー!こうしてやるぞ!」フニフニ 咲「いひゃいよ!ほっへふはははいへよひょうひゃん!」 京太郎「苦しめ苦しめげっへっへ!」 咏(真面目に練習しろよあいつら……) 夜 京太郎「いてて……」ヒリヒリ 京太郎「なんで頭叩くんだよ!」 咲「京ちゃんが放してくれないからでしょ!」 京咲「「むむむむむ!」」ジーッ 穏乃「二人とも落ち着いて、ビークールだよ?」 咏「あいつら仲良いな……」 京太郎「次は滝見さんの番だな」 春「またよろしく」ポリポリ 京太郎「滝見さんは高鴨や淡とは違って、言うこと聞いてくれるからやりやすいよ」 春「……そういうといやらしく聞こえる」 京太郎「そういうつもりじゃなかったんだけどな、あはは」 春「…………」ポリポリ 京太郎「なあ、滝見さん?」 春「……何?」 京太郎(話しかけられときは食べやめるんだな) 京太郎「結構好きなんだな、黒糖」 春「これがないと生きていけない」 春「むしろ生きているから食べる」 春「いわば対価」 京太郎「食べないとバターみたいに溶けるってか」 春「黒糖の無い人生なんて無い方がマシ」 京太郎「そこまで好きなのか……」 春「うん、大好き」ニコッ 京太郎「」ドキッ 春「……どうしたの?」 京太郎「い、いや、なんでもない」 春「次の問題は?」 京太郎「次は……これだ」 春「考えてみる」 京太郎(何だよ今の笑顔……天使か?エイスリンさんに負けずとも劣らない天使なのか?) 咲「お疲れ様、京ちゃん」 咲「対局早めに終わったからお夜食作ってみたんだけど、食べる?」 京太郎「何作ったんだ?」 咲「えーっとね……サムゲタン!」 京太郎「なんか力が漲って来た気がする」ギンギン 咲「そ、良かった」 京太郎「でも今更漲っても相手は咲だからなー」 咲「なにそれどういう意味?」 京太郎「俺が咲に教えられることなんて無いだろ?咲は麻雀上手いし」 咲「京ちゃんとモモちゃんに麻雀教えたのも私とお姉ちゃんだもんね」 京太郎「ああ、そうだったらしいな」 咲「京ちゃんってさ、麻雀してきて良かったと思う?」 京太郎「俺か?」 咲「京ちゃんならもっと向いてることもあったんじゃないかな、って」 咲「京ちゃん運動神経もいいんだからスポーツとかやれば、男の子の友だちも増えて人気者になれたかもって最近思うんだ」 京太郎「そういうことか……」 京太郎「まあ、俺は正解だったと思うぜ、後悔なんかしてない」 京太郎「確かに男子麻雀はレベルも低くてこの頃は競技人口も衰退してきて、同じ部活の男友達なんていないけど、それでも楽しい」 京太郎「麻雀があったから照や咲やモモともっと仲良くなって、色んな人たちにも知り合えた、友だちっていうかどうかは別として」 京太郎「照たちと一緒に戦って、咲たちと打って、そんで今は咲と一緒に戦える」 京太郎「こうして咲と仲良く話してるのだって麻雀あってこそなんだ」 京太郎「それに、他人と知り合うために楽しい麻雀をやめて、何かを始める、とかしないだろ?」 京太郎「俺はそれでいいんだよ、咲が心配するようなことじゃねえ」ナデナデ 咲「もう頭撫でないでよ!子どもじゃないんだから」 京太郎「俺にとっちゃ、咲なんていつまでも変わんないちんちくりんだよ」 咲「ちんちくりん、って……」ジトッ 京太郎「俺たちはずっと友だちなんだよ、麻雀が無くてもさ」 京太郎「二人だけの思い出も、みんなとの思い出もある、良い思い出も、悪い思い出だって」 京太郎「全部咲たちがいたから作れた思い出なんだ、麻雀だけが作った思い出じゃない」 京太郎「咲もそう思うだろ?」 咲「……そうだね」 咲「私、京ちゃんと出会えて良かったと思うよ」 京太郎「何だよ、今日の咲少しおかしいぞ」 咲「ちょっと色々考えちゃったんだ、えへへ」 京太郎「ん、そっか」 咲(そして、これでわかっちゃった) 咲(私、京ちゃんのこと――――) 京太郎「っておい、麻雀しろよ」 咲「あ、そうだった」 京太郎「今日も疲れたー!」 京太郎「風呂上りは何飲もっかなー」 ガララ 京太郎「今日は……誰もいないよな」 京太郎「昨日みたいなことが無いようにさっさと上がろう」 ガララ 京太郎(もう来たの!?ってか来る前提ってどういう思考だよ俺……) 雅枝「んー!ええ場所やなー!」 雅枝「まさか日替わりでごっつい温泉楽しめるなんて思えへんかったわ、今度絹たちも連れてこー」 京太郎(雅枝さんか……だがしかし今は子煩悩モード、すきを突いて出れば……) ガララ 京太郎(ってまた誰か来た!?) 春「…………」 京太郎(滝見さんまで!?あ、また髪下ろしてる……いいなぁ) 京太郎(ってそうじゃない!二人もいたら抜け出せないじゃないか!) 京太郎(どうする俺!どうすればいいんだ!) 絹恵「お母さんの背中流したる」 洋榎「嫌や!オカンの背中はウチが洗うんや!」 雅枝「オカンの背中は半分こでけへんでー」 雅枝(みたいなことになればええなぁ……)ホワホワ 京太郎(雅枝さんは問題ないとして、滝見さんを意識しつつ出よう) 京太郎(身体はまた後で洗えばいいし)ソーッ 春「~♪」シャァー 京太郎(なんか鼻歌歌ってご機嫌みたいだな) 京太郎(シャワーのせいで見えないけど、やっぱり大きいな……) 京太郎(そうじゃねえ、早く出ないと)ソーッ 春(今日は頑張った)シャアー 春(良子たちと戦って勝つ)シャアー 春(須賀君たちと頑張る)シャアー 春(明日も頑張る)キュッ 春(早く風呂に入って寝る) 春「…………」 京太郎「あ」 春「…………」ジトッ 京太郎(見つかってしまったー!) 京太郎(やばい何だよこれどうしよう!) 京太郎(こうなったら……!) 雅枝「お前……何しとるんや?」 京太郎「はぁっ!?」 雅枝「……正面堂々女湯覗きとはええ度胸やな……」ゴゴゴゴゴ 京太郎「正面堂々入って来たのはそっちでしょうが!」 雅枝「そこの子!はやくここから出るんや!そして通報や!」 京太郎「通報ってどういうこと!?」 雅枝「それまで私が時間を稼ぐ!」ゴギッ 京太郎「腕挫十字固めだとぉ!?」ゴギゴギ 雅枝「これで堪忍したか覗き魔!はよギブアップせい!」 京太郎「痛い!痛いですよ雅枝さん!」 京太郎(あれ?手首に柔らかい感覚が……) 雅枝「なんで私の名前知っとるんや!まさかストーカーか!ストーカーなんか!?」 京太郎(あぁ~やわらけ~) 雅枝「何とか言わんかボケェ!」ゴギィッ ボキッ 京太郎「……あ」 雅枝「かーっ、まさか京太郎やったとは思わんかったわー、ほい、いちご牛乳」 京太郎「目が悪かったから男湯と女湯の区別がつかなかったってどういうことっすか」 雅枝「部屋に眼鏡置いてきたからわからんかったんや、いやー悪かったなー」 京太郎「幸い腕は大丈夫でしたし……」 京太郎(それに胸も合法的に触れたしな) 京太郎(そういえば、滝見さんはどうして男湯に入ってたんだ……?) | 咏 | 淡 | 咲 | ―――――――――― | 春 | 京 | 穏 | 淡「今日もガールズトークするよー!」 京太郎「俺はボーイなんで寝ますねー」 グイッ 春「寝ちゃだめ」ポリポリ 京太郎「えぇぇぇ……」 穏乃「そうだよ!この瞬間、このひと時も大事な思い出なんだよ!」 京太郎「なんでそんなに無駄に熱いんだよお前……」 咲「それで今日の議題は?」 淡「ん~コイバナは昨日したから……ガールズトーク……ガールズトーク……」 京太郎「話題が無いなら寝るぞー」 グイッ 春「寝ちゃだめ」ポリポリ 京太郎「だからなんでだよ……ってか黒糖こぼれるから布団の上で食べるのやめとけ」 春「……わかった」ムスッ ――十分後 淡「そだっ!趣味の話しよっ!」 京太郎「おせーよ!何分かかってんだよ!」 淡「私と喋るの……きょうたろーは嫌なの?」ウルウル 京太郎「うっ」 淡「私がやっと思いついたのに……」ウルウル 京太郎「……あーもう、しょうがねえ!さっさと喋って寝るぞ」 淡「やたっ!きょうたろーありがと!」 春「……泣き落とし」 咏「だなー」 咏(私もああすれば京太郎に可愛がってもらえんのかねぃ……知らんけど) 淡「サキサキの趣味は何ー?」 咲「私は読書、かな」 淡「へー、じゃあテルーと一緒だ!」 京太郎「二人で静かに本読んでばっかだったからな、友だちもできなかったんだよ」 咲「京ちゃんに言われたくないもん」 京太郎「俺だって友だちくらいいるさ、織斑くんだろ、葉山くんだろ、それに……」 咏「男友達に君付けしないだろ、ふつー」 京太郎「ぎくっ」 淡「まーきょうたろーは置いといて、タキミンは?」 春「黒糖探し」ポリポリ 淡「ん……そ、そっかー、黒糖探しね、うんうんわかるわかるよー」 京太郎「嘘つけ」ペシッ 淡「あわっ」 京太郎「んで、高鴨はどうなんだ?」 穏乃「私は山登ったり、たまにお母さんの手伝いとかしてるよ」 京太郎「手伝い?」 穏乃「ウチの実家和菓子屋さんでさ、こう見えて和菓子作りは得意なんだ」エッヘン 京太郎「和菓子作りは、か」 穏乃「あ、料理はインスタントラーメンくらいしかできないよ」 京太郎「だろうな」 なんだかんだで話は盛り上がった 【冬休み4日目】(合宿二日目) 終
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霞「さて、みんなの着替えも済んだことですし午前の仕事を分担しましょうか」 霞「二人は文化祭を回りつつ宣伝、集客」 霞「ばらばらでも二人で行動してもいいわよ」 霞「残った四人は接客・お茶入れをします」 霞「基本的に一人一卓、強そうな人が来た場合はその時々で相談ね」 霞「それじゃあ始めましょうか」 京太郎「えーっと、俺の仕事はー」 京太郎「俺と憩さんが集客ですね」 憩「せやね、どこ行こか?」 京太郎「遊ぶ気満々すね」 憩「京太郎くんと遊べるんやから張り切らんとね」ニコッ 京太郎「そ、そうですね」テレッ 憩「あ、京太郎くん照れとるーぅ」 京太郎「照れてません!」 憩「照れとる!」 京太郎「照れてません!」 泉「手いれ取る?」 憩「照れとる!」 泉「ひゅ~どろどろ~」 京太郎「照れてませんってば!」 憩「照れてますーぅ!」 泉「あ、あの……」 京太郎「絶対照れてません!」 憩「ぜーったい照れとる!」 泉「ここまで無視されると……もう……」 京太郎「ん?泉いたのか」 泉「酷くないですか!?」 憩「ひぃっ!」 泉「怖いですよね?そうでしょうそうでしょう」 憩「いつの間に!」 泉「そっち!?手の込んだメーキャップよりも突っ込むところそこなんですか!?」 京太郎「千里山はお化け屋敷だったっけ?」 泉「はい、こっちですよ」 京太郎「面白そうだし行ってみましょうよ」 憩「お、お化け屋敷……」ガクガク 泉「荒川さんはお化け屋敷苦手ですか?」フフッ 憩「そ、そんなことないですーぅ!」 憩「ここやな、一緒にいくで京太郎くん!」グイッ 京太郎「えっ、あっ、憩さん!?」 泉「行ってらっしゃーい」 ヒュードロドロ カァーカァー 京太郎「和風のお化け屋敷ですか、よく用意しましたね」 憩「うぅ……」 京太郎「憩さん?」 憩「ちょっと待ってな、すぐ行くから」ガクガク 京太郎「待ってますよ、ゆっくり行きましょう」 憩「うん……おおきに」 「……ら……し……」 怜「トリプルや!!!」クワッ 憩「ひゃあっ!」ダキッ 京太郎「んんっ!?」 怜「見える……見えるで……」クワッ クワッ クワッ←赤い目 憩「いや、いやぁ……来んといてぇ」ナミダメ 怜「トリプルや!!!」 憩「きゃあぁっ!」ギュッ 京太郎「憩さん!当たってます!」 憩「きゃああっ!」ギュッ 京太郎(小っちゃいけど……ありだな)グッ 怜「ふふっ、ええ仕事したな」ドヤッ 【廊下】 京太郎「落ち着きましたか?」ナデナデ 憩「……うん」ションボリ 京太郎「憩さん、お化け屋敷苦手だったんですね」 憩「ごめんな……」 京太郎「なんで謝るんですか?誰だって苦手なものはあるじゃないですか」 京太郎「元気出して笑ってくださいよ、いつも通り」 憩「これで、ええか?」ニコッ 京太郎「はい、上出来です」ニコッ 憩「……なぁ」 京太郎「はい?」ナデナデ 憩「いつまで頭撫でとるん?」 京太郎「さあ?」 咏「よーっす、おっ仲良さそうじゃん」 憩「まあ……ね」 京太郎「色々あったんだよ」 咏「お化け屋敷の奥にあるベッドでやらかしてきたとかかぃ?」ケラケラ 京太郎「?なんだそりゃ」 憩「やらかっ……///」カァァ 咏「そろそろ戻ってこいってさ、仕事分担しなおすんだと」 京太郎「はいはい、行きましょうか」 憩「うん」 咏「あ、そういや宣伝はしてきたん?」 京太郎「宣伝……だと?」 憩「一応やってたつもりやで」 咏「ふーん、まいっか速く行こうぜー」 京太郎「今度は接客か、どんな人が来るんだろうなー」 郁乃「いらっしゃいませ~、二番の卓へどうぞ~」 京太郎「郁乃さんはああいうのもできるのか」 京太郎「お客さんが来たな、上手く接客しよう……」 煌「コスプレ雀荘とは実にすばらです!」 京太郎(裏声)「いらっしゃいませー」 煌「おや?貴方は準決勝ではお見かけしませんでしたが?」 京太郎(裏声)「今学期から入部したので、お手柔らかにお願いします」 煌「そうでしたか、初心者の方!なるほどすばらです!」 京太郎(罪悪感が半端ねー!) 哩「よろしく」 哩(姫子ば下してバツゲームばさせる!)メラメラ 姫子「よろしくお願いします」 姫子(部長ば倒して罰ゲームばさせる!)メラメラ 京太郎(裏声)「よろしくお願いします」 京太郎(なんでこの二人もいるんだよ!) 京太郎(裏声)「終わり……ですね」 煌「なんともすばら!姫子と部長を相手にトップとは!」 京太郎(裏声)「そ、そうでしょうか?」 煌「はい、たいっへんにすばらです!」グイッ 京太郎(顔近いって!) 煌「さあさあ!それでは罰ゲームを!」 哩「遠慮なく」 京太郎(裏声)「えーっと、それじゃあ……」 京太郎(裏声)「おしりペンペンで」 煌「な、なるほど……」 姫子「花田がすばら言わん!?」 哩「おしりペンペン……よか」コウコツ 姫子「ぶ、ぶちょー!?」 京太郎(裏声)「卓に手をついておしりを出してください」 哩(この命令される感じ……たまらん) 京太郎(……ごくり) 京太郎「いきますよー」ペシッ 哩「んっ」 ペシッ 哩「あっ」 ペシッペシッペシッ 哩「あっ、あっ、んんっ!///」 姫子「ぶちょー……」 京太郎(やばい、白水さんがすごくエロい)ペシッペシッ 哩「もっと!もっとぉ!」 煌(あ、あわわ、なんということでしょう……ん?) 煌「ウィッグ?」 京太郎「なにっ!」 姫子「急に声ば低くなった?」 煌「というか、貴方は須賀さんではありませんか!」 哩「つぎぃ、はやくぅ……」ビクン 京太郎「やばっ!」 煌「まあ、騙される方も騙される方ですからね。ここがコスプレ雀荘ということを失念していました」 煌「ただ、姫子には注意した方がいいですよ」ボソッ 京太郎「えっ」 姫子「」ゴゴゴゴゴ 哩「つよくぅ、つよく……っ」ビクンビクン 京太郎「……あーこれ無理だわ」 京太郎「亀甲縛りの刑ってなんでだよ」 京太郎「次も接客か、頑張って行こう」 ゾロゾロ 京太郎「早速お客さんが来たな」 京太郎(裏声)「いらっしゃいませー」 穏乃「お願いします!」 初美「よろしくですよー」 梢「宜しくお願いします」 京太郎(裏声)「よろしくお願いします」 初美「須賀くんはいないのですかー?」 京太郎(裏声)「外回りの方に行ってますので」 穏乃「お姉さん、大阪の人なのに関西弁じゃないんですね!」 京太郎(それはお前もだろ!) 梢「そうですね、不思議です」 京太郎(あんたもでしょ!?) 京太郎(裏声)「あ、あはは、じゃあ始めましょうか」 初美「和了れなかったのですよー」 穏乃「お姉さん強いですね!どうしてそんなに強いんですか!」 京太郎(裏声)「え、いや……」 梢「負けてしまいましたか……」 穏乃「落ち込まないでくださいよ!まだ次がありますから!」 梢「そう……ですね、ありがとうございます」 初美「それで罰ゲームはどうするんですかー?」 京太郎(裏声)「罰ゲームをするので、ついてきてください」キリッ 梢「はいっ!」ビクッ 梢(何でしょうか……今の) 梢(まるで殿方のような……でもこの方はどこからどう見ても女性の方ですし……)カァァ 京太郎(裏声)「離れると危ないので」ニギッ 梢「はうっ///」 梢(この方の手、とても逞しい) 梢(でも私をどこへ連れて行くつもりなのでしょうか?) 京太郎(裏声)「着きました」 梢「ここは……?」 梢(人気が無い、ここって……まるで……いやでも私たちは女性同士ですし、そんな……)カァァ 京太郎(裏声)「こちらを向いてもらってもよろしいでしょうか」 梢「!」ドキッ 梢「はい……」ドクンドクン 梢(これが告白、というものなのでしょうか……)ドクンドクン 京太郎(裏声)「これが俺の正体のハンサム顔だ!」ババーン! 梢「」ポカーン 京太郎「」ババーン! 京太郎「さ、帰りましょうか」 京太郎(裏声)「お待たせしましたー」 穏乃「あ、ありがとうございましたー……」イソイソ←一部始終を見てた 初美「なのですよー」イソイソ←上に同じ 京太郎「……なんかさっきの対局で変な感じがしたけど……まいっか」 京太郎「放課後はどうしよっかな」 霞「京太郎くーん、片づけ手伝ってくれるかしらー」 京太郎「今行っきまーす!」 京太郎「コスプレのまんまなんすね」 霞「着替えるのも面倒くさいからね」 京太郎「俺は何をすれば?」 霞「そうね……誰か適当な人を手伝ってくれる?」 京太郎「了解です!」 霞「よろしくね」 咏「んしょ、んしょ」 京太郎(ダンボールを棚の上に乗っけようとしてるけど高さが足りねえのか……よし) 京太郎「咏、手伝おうか?」 咏「ふんっ」プイッ 京太郎「まだ怒ってんのか?」 咏「当たり前だろ、バカ」ツーン 咏「それにお前の手助けなんかいらねーっつうの」 京太郎「あれはごめん、って」 咏「もういいからあっち行けよ」 咏「んしょっ!」 ダンボール山「」グラッ 京太郎「あぶねえっ!」 京太郎「咏っ!」ダッ 咏「――――っ!」 ドサッドサドサッ 霞「咏ちゃん!?」 京太郎「いっつっつ……」 咏「京太郎……?」 京太郎「怪我、ねえか?」 咏「お、おう……」 郁乃「二人とも大丈夫……はっ!」 憩「ふ、二人とも、それは大胆すぎるっちゅうか、その……」モジモジ 京太郎「へ?」 咏「は?」 京太郎「…………」←咏を押し倒してる 咏「…………」←京太郎に押し倒されてる 京太郎「あっ、えーっと……」 咏「……」カァァ 咏「はっ!はやく離れろ!」 京太郎「すまん……」 咏「ふんっだ!」プイッ 京太郎(はぁ……なんでまたこうなるんだよ) 咏(……京太郎) 咏(私が京太郎とそんなことになるなんて……まだ百年も先だよな) 咏(……素直になりてえな) 咏「……ありがとよ」ボソッ 京太郎「さーてと、もう夕方か」 京太郎「どこいこっかなー」 京太郎「勉強するか」 京太郎「街に行けば今日文化祭に来てた人とも会えたかもしれなかったけど、宿題出てるしな」 京太郎「大人しく行こう」 京太郎「……誰か誘ってみよっかな」 京太郎「早速この問題から解いてみよう!」 ポキッ 京太郎「うっ、芯出しすぎたか、もう一回!」 ポキッ 京太郎「失敗失敗、やり直しだ」 ポキッ 京太郎「えい!」 ポキッ 京太郎「……」 ポキッ 京太郎「……メゲるわ……」 夜 京太郎「メゲずにもいっかい!」 京太郎「不屈の闘志の京太郎に敵はない!」 京太郎「今度は課題のプリントを片付けるぞ!」 カキカキ 京太郎「ふむふむ」 カキカキ 京太郎「なるほどなるほど」 カキカキ 京太郎「うっし!完成だ!」 京太郎「不屈の闘志の京太郎に敵は無いんだぜ!ヒャッホー!」カチャッ 京太郎「……ん?」 コーヒー「」ドバァッ 京太郎「…………」 京太郎「嘘……だろ……」 京太郎「あーもうなんかもう!やってられないんだぜ!」 【一日目】終 【10月第2週 休日】 【三箇牧・千里山合同文化祭】 【二日目】 京太郎「今日は千里山の方でやるんだよな」 京太郎「ちょっと早めにでてくか」 京太郎「千里山まで結構かかるんだよな」 京太郎「そういえば前の体育祭のときは泉と行ったっけ?」 京太郎「あ、でもあれは三箇牧か」 セーラ「なーにブツブツ言うとんのや?」パシッ 京太郎「痛っ!って、江口さんですか」 セーラ「須賀と会うんは久しぶりやな」 京太郎「話すのは体育祭以来ですね」 セーラ「いっつも竜華とか怜とかとおるからなー、たまにはオレとも話そうや!」 京太郎「そうですねーじゃあ何について話しましょうか」 セーラ「んーせやなー」 セーラ「せや、オレトランクス派なんやけど―――」ムグッ 京太郎「女の子が下着の話を男子にするものじゃありません」 セーラ「オレはオトコや!」 京太郎「いえ、どこからどう見ても女の子です」 京太郎「……そういえば、江口さんは文化祭でなにやるんですか?」 セーラ「オレは大道具作ったで!」 京太郎「妖怪とかにはならなかったんすか?」 セーラ「あ……それは……やな」ポッ 京太郎「のっぺらぼうとか?」 セーラ「せやったら良かったんやけど……化け猫なんや」 京太郎「化け猫?」 セーラ「ネコ耳にしっぽ付けて、襲い掛かるいうやつなんや」 京太郎「あー、憩さんみたいな感じですか」 セーラ「浩子に無理やり着せられたんや……」 京太郎「でも結構似合いそうですけどね」 セーラ「似合わん似合わん」プイプイ 京太郎「江口さん元が可愛いから似合うと思うんだけどなぁ」 セーラ「!」バッ セーラ「かっかわい!?」 京太郎「江口さん可愛いなぁって」 セーラ「……~~~!」カァァ セーラ「須賀のアホー!」ダダダダダダダ 京太郎「ええええええっ!」 京太郎「何で逃げるんすか!待ってくださいよ!」 セーラ「嫌やー!」ダダダダダダ 京太郎「準備も終わったし、二日目も頑張るぞ!」 京太郎「接客かー」フヘー 京太郎「また裏声でやらなきゃなんだよな……」 霞「あ、そのことなんだけど『チャンピオンはいないんですか!』っていう人がいっぱいいてね」 霞「人寄せパンダってことでウィッグは取ってやって頂戴」 京太郎「制服はどうするんです?」 霞「うちはコスプレ雀荘よ?何言ってるのかしら」 京太郎「」 京太郎「裏声出さないでいいってのは楽だな」 京太郎「お、誰か来たな」 京太郎「いらっしゃいませー……え」 菫「……あ」 菫「…………」マジマジ 菫「そうか、つまり君はそういうやつだったんだな」 京太郎「エーミールですか!」 はやり「あっ!理沙ちゃん理沙ちゃん!須賀くんがいるよっ☆」 理沙「久しぶり!」プンスカ 菫「瑞原プロに……野依プロ!?」 京太郎「どうも、お久しぶりです」 菫「おい、この二人と知り合いなのか?」ボソボソ 京太郎「ええ、まあ」 菫「…………」 菫「私にはお前のことがわからないよ……」 「京ちゃん!危ないよ!」 「ばか!見捨てられねえだろ!」 「京太郎!」 京太郎(……なんだ、今の) 京太郎(咲とモモの声が聞こえたような……) 京太郎(あっ、俺の番か)トン はやり「ロン、12000」 京太郎「まだ一巡目ですよ!?」 はやり「人和じゃないだけラッキーだったよ」 京太郎「跳満でも十分アンラッキーなんですけどね」 理沙「ドンマイ!」プンスカ 京太郎「ありがとうございます」 京太郎「じゃあ次行きましょうか……」 理沙「ロン!」 京太郎「ハコワレ……」 菫「まあその……なんだ、すまなかった」 理沙「ごめん!」プンスカ はやり「ごめんね」 京太郎「いえ、俺が弱いだけですから……」 京太郎「罰ゲーム、どうします?」 はやり「そういえばそんなルールだったね、それじゃあ……」 はやり「ねーねー、理沙ちゃんブログやってたよね?」 理沙「一応!」プンスカ はやり「菫ちゃんは?」 菫「わっ、私ですか!?」 はやり「うんっ☆」 菫「い、一応やっております」 はやり「それじゃあ須賀君への罰ゲーム!」 はやり「はやりたちとツーショットを撮ってブログにアップするよっ☆」 京太郎「それって、この状態で……ですか?」 はやり「もちろん☆」 京太郎「……わかりました、いいですよ」 はやり「まずははやりからだよ!」 理沙「撮影!」プンスカ! はやり「ほら須賀くん、もっと近くに!」ムギュッ モニュッ 京太郎「Oh……」 京太郎(なんたるおもち!なんたる巨乳よ!まさにこれは母のめぐみ!) 理沙「チーズ!」プンスカ! はやり「うん!いい笑顔だね!次は理沙ちゃん!」 理沙「近く!」ムギュッ フニュッ 京太郎(これもまたはやりさんではないほどだがやわらかく、すばらなおもち!) はやり「はい、チーズ!」パシャッ はやり「さーさー次は菫ちゃんだよ!」 菫「は、はい……」 はやり「ほらほらもっと近くに寄って!」プッシュ 菫「うぐっ」フニュッ 京太郎(これもなかなかのなかなか……) 理沙「チーズ!」プンスカ! はやり「いい写真が撮れたよ!それじゃあね須賀くん!」 理沙「バイバイ!」 菫「じゃあな」 京太郎「はい、またのお越しを!」ニコニコ 京太郎「いい罰ゲームだった、実にいい罰ゲームだった」 昼 京太郎「今度は俺と霞さんで集客ですか」 霞「よろしくね」 京太郎「じゃあどこ行きましょうか?」 霞「うーん、今日は体育館かしらね」 京太郎「ライブ会場ですか」 霞「生徒さんがいっぱいいると思うから行ってみましょう」 キーミート ハイ! イッショガイチバン! 霞「みんな楽しそうね」 京太郎「ですねー」 ザワザワ ワーワー 霞「段々人が増えてきたわね」 京太郎「はぐれないように気を付けてくださいよ?」 霞「京太郎くんこそね」 京太郎「もちろんっすよ」 霞「ふふっ……んっ」 京太郎「どうしました?」 霞「い、いま……誰かが、その……ぅっ!」モゾモゾ 京太郎「大丈夫ですか!?」 霞「大丈夫だから、楽しんでて」ハァハァ 京太郎「……ひょっとして、痴漢、とか?」 霞「」コクッ 京太郎「……それじゃあ出ましょうか、気分悪いですよね」 霞「……もうどこかに行ったみたいだから、大丈夫よ」 京太郎「そうですか……」 霞「ほら、もっと楽しみましょう?」ニコッ 京太郎「……はい」 京太郎「霞さん、無理しなくていいんですよ」 霞「大丈夫だから、ね?そろそろ帰りましょうか」 京太郎「……はい」 桃子「あ、京太郎!」 京太郎「モモ!?」 桃子「一か月ぶりっすね!」ムギュッ 京太郎「モモ、当たってる当たってる!」 桃子「わかってないっすねー、当たってるんじゃなくて、当ててるんすよ」ニコッ 京太郎「……」ゴクリ 霞「京太郎くん?」ゴゴゴゴゴ 京太郎「すみません霞さん、こいつ幼馴染なんですよ」 霞「わかってるわよ」ムギュッ 京太郎「はあっ!?」 京太郎「霞さん!当たってますよ!」 霞「当ててるの♪」 桃子「むむっ、私に対抗するとでも?」 霞「知らなかった?京太郎くんは年上好きなのよ」 桃子「本当っすか!」 京太郎「年齢なんて関係ねーよ」 桃子「それ見ろっす!京太郎はおっぱいが好きなんっすよ!」 京太郎「モモ、公衆の面前で何言ってんだ!」 霞「おっぱいでも私の方が勝ってるけどね」 桃子「ぐぬぬ……とにかく私は負けないっすからね!」 京太郎(なんかすっごい満足感) 昼 照「…………」 京太郎「いらっしゃいま……せ」 照「……京……」アワレミ 京太郎「……はい」※女子の制服 照「に、似合ってると思う……よ」 京太郎「顔引き攣ってんぞ」 智葉「宮永照!」 照「うわ……」 智葉「ここであったが百年目!」 照「インターハイで打ったじゃん」 桃子「あっ!」 桃子「ここで会ったが百年目っすね!」 照「それもう聞いた」 桃子「ふっふっふ、今日こそは負けないっすよ」 智葉「私もだ、はやく打とう」 照「…………」 京太郎「なーに突っ立ってんだ?はやく卓につけよ」 京太郎「打とうぜ、麻雀」 京太郎「うがー勝てねー!」 桃子「ふふっ、やっぱり私には遠く及ばないみたいっすね!」 京太郎「結構僅差だったじゃねえか」 智葉「…………私って何なんだ?」 照(京とモモ……懐かしい) 照(でも、足りない) 京太郎「そうだ照、罰ゲームはどうするんだ?」 照「罰ゲーム?」 京太郎「辻垣内さんに何か一つ罰ゲームを与えていいんだぜ」 智葉「もういい!何でも来い!」 照「ん……じゃあ……」 照「ここに寿司がある、食べて」 智葉「寿司、だと?」 照「辻垣内さんが好きそうな大トロだよ」 智葉「確かに、確かに好きだが……」 京太郎「どーせわさびを入れてあるとかなんだろ」 照「ぎくっ」 桃子「そういえば出店にわさび大量寿司が売ってたっすね」 照「ぎくぎくっ」 智葉「やはり裏があったわけか」 照「ぎくぎくぎくっ」 照「ばれてしまっては仕方がない、さあ食べようか」アーン 智葉「や、やめろ!」 照「食べちゃえば終わるから、ね?」 桃子「それ食べてる人、確か思いっきりむせて死にかけてたっすよ」 智葉「っ、それ見ろ!」 照「ルールは従うためにあるんだよ」グイグイ 智葉「そのルールを知らなかったお前が言うな!」 照「あ、UFOだ」 智葉「なにっ!どこだ!」 照「えいっ」ヒョイ 智葉「」パクッ 智葉「…………」 智葉「げほっ、げほっ!」 智葉「からっ!みずっ!げほっ!水をくれ!」 京太郎「はい、ただいま!」 智葉「がはっ!ごほっ、けほっけほっ、おえっ」 桃子「うわぁ……」 照「つ、辻垣内さん大丈夫?」 智葉「ごほっ、けはっ、ぜぇ、はっっ!」 京太郎「大丈夫ですか!これ、飲んで」 智葉「んっ、んぅ……はぁ、はぁ……」 照「……ごめん」 智葉「いいんだ、負けた私が悪いんだ……」 智葉「須賀も、すまなかったな。もう帰るよ……」トボトボ 京太郎「辻垣内さん!」 照「…………」ズーン 照「……ごめん」 京太郎「謝るなら辻垣内さんにだな」 桃子「私も行ってあげるっすよ」 照「うん、行こう」 京太郎「……照!」 照「……何?」 京太郎「お前が戻ってくるの、待ってるから!」 照「…………」 照「私に勝てたらね」 京太郎「もうすぐ文化祭も終わりか」 京太郎「後は投票結果の発表とキャンプファイヤーだけ」 京太郎「最後まで楽しもう!」 放課後 京太郎「霞さーん、俺何すればいいっすかー」 霞「特にすることもないし、どっか適当にぶらついて来なさいな」 京太郎「いいんですか!」 霞「京太郎くんのおかげでプロが二人も来たんだもの、それに照ちゃんも」 霞「さ、行ってきなさい」 京太郎「ではお言葉に甘えて行ってきまーす!」 京太郎「適当にぶらつくっつっても女子高だし何もないよなー」 京太郎「……女子更衣室にでも忍び込むか?」 京太郎「いやいや、それは違う、違うようん」 京太郎「……暇だ」 恒子「およ?」 京太郎「……あっ」 恒子「君……確かー」 京太郎(福与アナ?どうしてここに?) えり「福与アナ、一体何を?」 京太郎(針生アナまで?) 恒子「ねーねー針生アナ、この子誰だっけ?」 えり「この子?うーん……」マジマジ 京太郎(おお、なんかいい匂いがする)ドキドキ 恒子「気になるよねー」マジマジ 京太郎「って!俺ですよ!須賀京太郎!会ったことあるじゃないですか!」 恒子「須賀?……あー電話帳にあったよーなないよーな」 えり「ああ、男子個人戦チャンピオンの」 京太郎「そうです!その須賀です!」 恒子「そういえばいたねーそんなの」 京太郎「そんなのって……」 えり「福与アナ、この際ですし最後は須賀くんでいいんじゃないんですか?」 恒子「だね!さっさと済ませちゃおう!」 京太郎(針生アナの方が年上だったよな……?) 京太郎「取材って何のですか?」 えり「最近の高校生事情とかですね」 京太郎「恋愛とか部活とか?」 恒子「そーそー、恋愛が真っ先に出てくるあたり須賀くんもそっちの人間なんだね!」 京太郎「そっちってどっちですか」 恒子「針生アナとは逆の方!」 えり「」イラッ 京太郎「失礼ですよね思いっきり」 恒子「というわけで体育館裏!」 えり「いやなんでですか」 恒子「ほらナイショの話は体育館裏でって言うでしょ!」 京太郎「女子高なんで頻度は少ないですよ」 恒子「あ、そだねー」 京太郎(針生アナがいるとツッコミ楽だな) えり(須賀くんがいるとつっこまなくてもいいんですね……) 恒子「そんじゃこっち側の須賀くんには恋愛事情を訊いちゃおうかな!」 京太郎「だからこっちってどっちですか」 恒子「そんでどうなの?好きな子いるの?」 恒子「麻雀部の子だったりする?それとも千里山の方?ひょっとして遠距離?」 えり「福与アナ、がっつきすぎですよ」 恒子「こんくらいの距離感がいいんだよ!それでどうなの?」 京太郎「好きな人……ですか」 えり「いるかいないかで十分ですよ」 恒子「どーせなら誰かとか訊きたいなー」 えり「プライバシーは大事ですよ」 京太郎(好きな人なんて考えたことないしなー) 京太郎(……何て答えよう) 京太郎(好き……恋愛の好きとは違うけど) 京太郎「幼馴染が好きです」キリッ えり「幼馴染さん……ですか」 恒子「確か宮永照と宮永咲ともう一人……誰だっけ?」 えり「東横選手ですよ」 恒子「あ、あーいたねそんなの」 京太郎「影が薄いからわからないですよね」 恒子「そーそー」 えり「だから失礼ですってば」 恒子「じゃあ須賀くんは幼馴染三人でハーレムを作ろうと画策している、と」 京太郎「根も葉もないこと書かないでくださいよ」 恒子「根はあるよ根は!」 えり「葉がなければだめです」 恒子「ぶー」 京太郎「なんだか姉妹みたいですね」 恒子「私と姉妹だったら針生アナはストレスで死んじゃうよ」 えり「自覚があるのなら自重してください」 恒子「あっはっは、私ってバカ!」 えり「そっちの自嘲じゃないです」 恒子「それじゃー次ね」 恒子「じゃあさ!須賀くんがプロで付き合うなら誰?」 えり「そんな内容でしたか?」 恒子「気になるじゃん!すこやんにも頼まれてたし!」 えり「はぁ……」 恒子「で、どーなのどーなの?」 京太郎「えっ、えぇぇ……」 えり「無理して答えなくていいですからね」 恒子「そんなんだから針生アナは生き遅れるんですよー」 えり「なっ、福与アナだって彼氏いない歴=年齢じゃないですか!」 恒子「針生アナこそずっと女子校通いの箱入り娘!」 えり「どうしてそれを!」 恒子「ウ○くる!?でやってた!」 えり「フリーじゃないですから出てませんよ」 恒子「あそっかー」 えり「」イラッ 京太郎(大変そうだなー) 恒子「そんで誰なの?」 京太郎「針生アナ、じゃだめですか?」 恒子「えっ」 えり「えっ……」 えり「えっ?」 京太郎「なんで二回も聞き返したんですか」 えり「まず確認しましょう、質問内容は?」 恒子「プロで付き合うなら誰?」 えり「それに対する須賀くんの回答は?」 京太郎「針生アナじゃだめですか?」 えり「」テレッ 恒子「あれ?針生アナ照れてない?照れてなくなくなくなくない?」 えり「照れてませんから!大体なんで『プロで』と訊いたのに私なんですか!」 京太郎「プロ以上に針生アナの方がかっこいいと思ったので……」 京太郎「テレビで見るときはいっつもキリッとしてますし、今みたいに福与アナを上手く抑えてるじゃないですか」 恒子「むむっ、その言いぐさだと私が馬かなにかみたいだね」 えり「お馬鹿さんですからね」 恒子「むむっ」 京太郎「スタイルいいし、顔も可愛いです、というか綺麗ですし」 京太郎「それでいて苦労人で、頼りになってそこに惹かれるっていうかなんというか……」 恒子「つまり須賀くんは針生アナのヒモになりたい、と」 えり(ヒモ……聞こえは悪いですけど一生一緒に……ってことですよね) えり(ということは……その……)カァァ 恒子「おや?針生アナも満更でもない感じ?」 えり「ば、バカ言わないでください!もうっ!」カァァ 京太郎「クールそうな針生アナもそんなに顔赤くしたりするんですね、可愛いです」 えり「」ボンッ! 恒子「お、おう……やるねぇ」 京太郎「あれ?今何かおかしなこと言いました?」 恒子「無自覚か……」 えり「……可愛い……私が……えへへ……///」 恒子「ありゃりゃ、針生アナがポンコツになっちゃったからここまでだね」 恒子「それじゃあまたどこかで遭おう!」 京太郎「はい、さようなら」 恒子「いい返事だな!ほら行きますよ」 えり「…………えへへ」 京太郎「福与アナも敬語は使うんだな……ってそりゃそうか」 京太郎「そろそろ体育館に行くか」 「麻雀部対決の結果はーーー!」 「18%三箇牧、82%千里山ということで!」 「千里山女子高校麻雀部の勝利ィィィイイイ!」 京太郎「……負けたか」 霞「京太郎くん、ここにいたのね」 京太郎「霞さん、その……すみませんでした」 霞「京太郎くんの責任じゃないわよ、それで千里山の方の要求なんだけど」 『練習のために男子チャンピオンをレンタルできる権利』 京太郎「えっ、何すかそれ」 霞「権利って言ってるからいつでも何回でも使えるのよね」 京太郎「ええっ」 霞「まあそういうルールと日本語だからね、休日に来てくれればいいって」 京太郎「えええっ」 霞「平日にも何回来てもいいけど、毎月最低一回は来るように、ですって」 京太郎「拒否権は……」 霞「諦めなさい」 京太郎「…………」 京太郎「そんなのないっすよおおお!」 京太郎「気を取り直してキャンプファイヤーだ!フォークダンスだ!」 京太郎「前半は校外の人も参加するらしい、後半は校内の人で踊るそうだ」 京太郎「俺も参加するぞ!」 京太郎「さーて相手はいないかなー」キョロキョロ 京太郎「おっ、あの人は……!」 京太郎「針生アナー!」 えり「」ビクッ 京太郎「また会えましたね!」 えり「私はあれですからね!ただ取材のために来たので!」 京太郎「福与アナはいらっしゃらないみたいっすけど?」 えり「あぅ、そ、それは……」 えり(言えない!須賀くんにまた会えるかもと思って来ちゃいました、なんて)テレッ えり(それに須賀くんだってクールな私がす、すすす好きって言ってくれたんですから、そんな浮ついたところなんて……)カァァ えり(でも、あそこまで言ってくれたんですし……)モジモジ えり(未来のある須賀くんに私みたいな年増が近づくなんて恐れ多い……)ズーン 京太郎「じゃあ、取材ついでと言ってはなんですけど、一緒に踊りませんか?」 えり「はい!よろこんで!」ニコッ えり「えっ」 京太郎「えっ」 京太郎「まあ踊りましょうか」 えり「……はい」 えり「…………」カァァ 京太郎(フォークダンスっつっても案外暇だなー) 京太郎(なんか話しかけてみるか) 京太郎(そういえばさっきから顔赤いよな) 京太郎(福与アナが言うには箱入り娘だったらしいし、高橋真○アナみたいな感じだったのか?) 京太郎(いや、なんかイメージ違うな) 京太郎(男が苦手だからなのかな……?)ウーン えり(須賀くんがさっきからずっと見てきます……)カァァ 京太郎(また赤くなってる、ひょっとして体調が悪いからなのか?) えり(私の顔に何かついてるんでしょうか……?) 京太郎「あのー針生アナ?」 えり「はい、なんでしょうか?」 京太郎「さっきから顔赤いですけど、大丈夫ですか?」 えり(赤い……私ったらまた須賀くんを意識して……)カァァ 京太郎「ほらまた、ちょっと失礼しますね」スッ えり「えっ?」 ピタッ←頬に手を当てる えり「……~~~~ッ!」カァァーッ 京太郎「やっぱり熱いですね、風邪とか?」 京太郎(ほっぺやわらけー) えり「か、風邪じゃないですから!大丈夫です!」 京太郎「あ、そうですか」 えり「はい、なので続きを」 京太郎「わかりました、でも無理なようなら行ってくださいね」 京太郎「針生アナが倒れたりしたら一大事なので」 えり「……お気遣いありがとうございます」 京太郎「どういたしまして」 えり(男の人はオオカミだとお母さんに言われてましたけど……優しいじゃないですか) 京太郎「ようやく終わった……」 京太郎「針生アナの手もほっぺもやわらかかったなー、なんか幸せだ」 京太郎「他は誰がいるのかな?」 憩「あ、京太郎くーん!」 憩「探したで!ウチと踊らへん?」 京太郎「いいですけど、後半でもよかったのでは?」 憩「わかってないなー、ここで踊るからこそウチらの仲良しさがアピールできるんや!」 京太郎「ああーなるほど」 京太郎「わかってないですけどわかりました、それじゃあ……」スッ 京太郎「お手をどうぞ、お姫様」ニコッ 憩「もう、京太郎くんはキザやなぁ」 京太郎「そうですかね?」 憩「~♪」 京太郎「楽しいですか?」 憩「もちろん!」 京太郎「でも明日から学校なんですよね……」ズーン 憩「せやな……」ズーン 京太郎「なんで振替休日とかないんでしょうか……」 京太郎(学校と言えば、憩さんの試験の結果ってどうだったんだろうか) 京太郎(前は照も憩さんも学年一位だって言ってたよな) 京太郎「そういえば、試験の結果って?」 憩「ウチの?」 京太郎「はい」 憩「あー……ウチは学年7位やったんよ」 京太郎「7位、ですか」 憩「うん、せやからお父さんに怒られてな、連れ戻されてもうた」 京太郎「…………そうなんですか」 憩「元々勉強は頑張るって条件やったから当然なんやけどね、あはは」 京太郎「じゃあまた試験で頑張れば戻ってくるってことですよね」 憩「さあ、わからん」 憩「多分無理や、お父さんが許してくれへんさかい」 京太郎「そう……ですか」 憩「でも麻雀部の活動はオッケーやから、そないにしんみりせんでええんよ?」 京太郎「ですね、じゃあもっと楽しみましょうか」 憩「……お手柔らかにな」 京太郎(……なら、どうして秘書さんの話をしたときに誤魔化したんだ) 京太郎(俺の思い違いだったのか……?) 「おっとごめんよ」ドンッ 京太郎「えっ」 憩「へ?」 チュッ 京太郎「……っ」 憩「……ん!」ムグッ 京太郎「す、すみません!」バッ 憩「こ、こっちこそ!」バッ 京太郎「…………」カァァ 憩「…………///」カァァ 憩「……その、ごめん、先帰るわ!」ドヒューン 京太郎「あっ、憩さん!」 京太郎「…………二回目、か」 京太郎「そろそろ後半だな、次は誰がいるかなー」 京太郎「絶対憩さんも嫌がってるよな……もうやだ」 エイスリン「ドシタノ?」 京太郎「エイスリンさん、いえなんでもないですよ」 エイスリン「ソーナノ?」 京太郎「そーなんす」 京太郎「エイスリンさんは一緒に踊る人とかいないんですか?」 エイスリン「ボッチダカラネ……」 京太郎「それじゃあ……」スッ 京太郎「Shall we dance?」 エイスリン「Sure!」 エイスリン「チャッチャカチャンチャン♪」 京太郎「楽しいですか?」 エイスリン「ウン!」 京太郎「そういえば、エイスリンさんの夢って何なんですか?」 エイスリン「ユメ?」 京太郎「dreamです、眠らない方の」 エイスリン「フムナル!」ポンッ エイスリン「artist!」 京太郎「あー画家、ですか」 エイスリン「!」グッ エイスリン「…………!」カキカキ バッ! |ベレー帽を被る大きな男の人、エイスリンの絵| 京太郎(でかっ!3mくらいないか!?) 京太郎(大きな男の人……お父さん?でもすごく大きいよな……) 京太郎「あっ、おじいさんに教わるってことですか?」 エイスリン「」コクッコクッ 京太郎「エイスリンさんのおじいさんは画家なんですね」 エイスリン「エッヘン!」 京太郎「じゃあ、いつかはエイスリンさんともお別れしないといけないんっすね」 エイスリン「…………ァ」 京太郎「…………」 エイスリン「……イヤダ」シュン 京太郎「俺も……です」 京太郎「だからこそ、今このときを楽しみましょうよ」 エイスリン「…………」コクッ 京太郎「Continue to dance!ですよ!」ニコッ エイスリン「!」パァァ エイスリン「Enjoy now!」ニコッ 京太郎「その意気です、頑張りましょう!」 エイスリン「オー!」 京太郎(何この青春してる感) 京太郎「そろそろ終わりも近い、か」 京太郎「最後は誰と踊ろっかなー……っとあれは……」 京太郎「おーい咏ー!」 咏「おっ、京太郎!」 京太郎「よかったら一緒に踊んねえか?」 咏「へっ、京太郎がナンパかーでっかくなったじゃん」 京太郎「お前がちっちぇんだよ」 咏「なんだとー!」ウデグルグル 京太郎「効かぬ!効かぬぞ!」アタマオサエ 咏「ぬおー!」ススメナイ 京太郎「はっはっはー!」 京太郎「文化祭どうだった?」 咏「まー良かったんじゃないの?知らんけど」 京太郎「知らんって……」 京太郎「そういえばよ」 咏「んーなんだー?」 京太郎「機嫌直ったんだな」 咏「まーなー」 咏「あ、だからっつってもお前を許したわけじゃないかんな!」 京太郎「わかってるよ、悪かった」 咏「あんな服見たら誰でも引っ張るに決まってんだろ、しゃあねえんだよ」 京太郎「そんなもんかなー」 咏「そんなもんなんじゃねえの?あっはっは!」 京太郎「まあ実際お前の裸見たところでなーんも思わねえけどな!」 咏「あっ!お前それは許さねえかんな!」 京太郎「へへっじゃあ俺に追いついてみやがれ!」ドヒューン 咏「せっけー!待てよー!」 京太郎「いーやだーねー!」 京太郎「学校終わりー!」 京太郎「今日は部活で打ち上げもあるらしいけどどうしよっかなー」
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前話 次話 京太郎インタビューその6 全国大会の第一戦を難なくクリアした清澄高校。 敗退した高校には、来年頑張って欲しいと願う。 勝者インタビューの意味も兼ねて、SK君に取材していく。 まずは清澄高校の一回戦突破、おめでとうございます。 京太郎「ありがとうございます。でもいいんですか? 3連続跳満出して大活躍だった部長とか、優希や染谷先輩も他を寄せ付けない活躍だったし、そっちの方が良かったんじゃ」 そちらは他の記者に任せて、お前はこっちのインタビューに行けと言われまして。 京太郎「はあ」 ぶっちゃけちゃうと、こっちのインタビューの方が楽しみにしてる人多いくらいなんですよね。 京太郎「みんなもっと大会の方に集中したげて!? 頑張ってるんですから!」 とはいえ流石に白糸台などの有名校への取材には敵いませんが。 京太郎「清澄は人気なしですか……。でも、うちは絶対勝ち進んでみせるので、人気が無いなんて言ってられるのも今の内ですからね」 その意気です。 一回戦では、部長さんは特に気合が入っていたように見受けられましたね。 京太郎「そうですね。3年生の部長は最初で最後の大会ですから、みんなの中でも特にって感じで。実は今回他校をトバしてたのも、「よぅし! みんな見てなさい! 私の番で試合終わらせてあげるわ!」って控室で宣言してからですし」 自信たっぷりですね。 京太郎「あの時点で結構な点差ついてましたしね。でも自信って点で言えば、優希の奴なんかは「よっしゃあー!! このゆーき様の東一局で全てを終わらせてやるじぇー!!」とか言ってましたけど」 そうだったのですか。 京太郎「まぁご存知の通り、あいつの親番は東四局になったんですが」 親決めのサイコロを振った時点でズッコケてたのはそういう理由ですか。 京太郎「ちなみに出番の無かった和と咲も控室で若干ズッコケてました」 一年生のみなさんもやる気満々で、空回りしたんですね。 それで、前回から今に至るまでに面白エピソードはありましたか? 京太郎「俺のインタビューって、そういうの求められてるんです?」 だけというわけでもありませんが、メイン層ですね。 京太郎「あー……。面白じゃないんですけど、ちょっとしたハプニングみたいなのはありましたね」 というと? 京太郎「一回戦はその日の午後にやったんですけど、午前中はその準備って感じで。俺も大会中の食材の買い出しに出掛けてたんですよ」 一回戦でもう買い出しに? 京太郎「調理器具は準備してきたんですけど、食材は現地調達ですからね。部費はいくらか渡されて、レシート持ってきさえすれば後は俺にお任せと」 その道中になにかあったのですか? 京太郎「必要なものは買ってリュックに詰めた後、帰り際ですね。人通りの近くでオロオロしてる人を見掛けたんですよ」 誰だったのでしょうか? 京太郎「宮守高校の臼沢さんって言ってました」 宮守高校、というと。 京太郎「はい。うちと同じ日程で一回戦突破して、次にうちと当たる高校の一つですね」 となると、試合前に一人でオロオロしている所を見掛けたと。 京太郎「むしろ試合前だから余計焦ってたんでしょうね」 何があったのでしょうか? 京太郎「俺も何かあったのかなー、と思って声掛けてみたら、向こうも動画で俺の事知ってたみたいで驚いた後、ちょっと悩んでから「ねぇ! 君の能力を見込んでお願いがあるんだけど、聞いてもらえる!?」と」 能力? 京太郎「事情を聞いてみたら、どうやら試合会場に向かう途中で人混みに巻き込まれて、他の選手の人と散り散りになっちゃったみたいで」 あ、迷子捜索能力ですか。 京太郎「そうなりますね」 S君の事ですから引き受けたのだと思いますけど、時間はあったんですか? 京太郎「ええ。そもそも買ったものも緊急で必要なものじゃないですし、試合に間に合わなかったとしても俺が見逃すだけですから。それに、みんなは勝ってくれるって信じてますし」 成程。それで、その後は? 京太郎「とりあえずは連絡がつくか聞いてみたんですけど、試したけど全員繋がらないと」 みなさん携帯を落としてしまった? 京太郎「いえ、後で聞いた所、マナーモードのままにしてたり周りがうるさくて気付かなかったとか、充電切れてたりしてたみたいで」 それは不運ですね……。 京太郎「それで、まずは迷子になった人達がどういう人なのか聞いてみました」 とりあえず歩いて探すのではないのですか? 京太郎「その方が良い時もありますけど……、えーっと。迷子になると言っても、人によって大体パターンがあるんですよね。咲の場合、道分かんないけどとりあえず歩いてみるっていう一番困るパターンなんですけど」 ふむ。それで? 京太郎「人となりを聞いて、大体この辺りにいそうだなって当たりをつけていけば、探す分には早く見つけられるかな、と」 そして、臼沢さんに人となりを聞いて、当たりをつけてから探し始めたと。 京太郎「はい。それでまず見つかったのが、鹿倉さんですね」 どういう当たりをつけていたんですか? 京太郎「臼沢さんから聞いたところ、鹿倉さんは背は低いけどしっかり者で、部内の風紀委員みたいな人らしくて。そういう人なら、人混み掻き分けてみんなを探しに行きたいけど、身体が小さくて中々踏み出せなさそうだなと思って、大きい人通りに沿った部分で立ち往生してるんじゃないかな、と」 そこまで想定するんですか。 京太郎「ええ。で、まぁドンピシャだったみたいで、スクランブル交差点のとこの人の流れの手前で、右に左にウロウロしてたのが見つかりました」 ドンピシャですか、すごいですね。 京太郎「こう言っちゃ失礼ですけど、まー咲に比べたら素直にそこにいてくれたので、比較的といえば比較的簡単に」 京太郎「とりあえず一人確保して次ですね。エイスリンさんっていう、ニュージーランドの人を見つけようと」 その人はどんな方なのですか? 京太郎「全く話せない訳じゃないんですが、日本語を聞くのはともかく喋る方はあまり得意でなくて、常日頃ボードを持ち歩いてそこに絵を書いて意思疎通を図る人だそうです」 成程。そこからどういった考察を? 京太郎「人が多くて目立つ場所にいて、そのボードでHELPサインを出してる可能性が高いと考えました」 人が多くて目立つ場所……。 京太郎「セブンとかマックとかの全国どこにでもあるような施設の入口だったり、外国人でも知ってるような東京名物になりますね。この場合」 それで、実際どこにいたんですか? 京太郎「忠犬ハチ公像の前でした。あの辺りなら一番目立つ所ですね」 ちなみにどんなHELPサインでしたか? 京太郎「ボードに描いてたのはぴえんの顔文字でした」 京太郎「それで、残る二人ですが」 宮守高校ですと、確か小瀬川白望さんと、姉帯豊音さんですね。 京太郎「そうですね」 どちらから先に? 京太郎「そこでは、姉帯さんの方を先に、という話になりまして」 何故でしょうか? 京太郎「前二人は見つけやすい位置にいるという考察だったのですが、小瀬川さんの場合は先に他の人と合流しているかもと話してたので」 というと? 京太郎「小瀬川さんは普段ダルいダルいと面倒臭がる人だそうなんですが、結構スペックは高くて、大事な所では遺憾なく発揮するタイプらしくて。それなら俺が考える他の人の居場所にも小瀬川さんは当たりつけてて、探して見つけてる所かもって考えたんです」 成程。 京太郎「現実は最後見つけた時に公園のベンチでダル~んと座ってたんですが」 なんだか裏切られた気分です。 京太郎「いえ、まぁ一度探しに行ってたみたいなんですけど、当たりをつけた人が鹿倉さんで、既にこっちで回収してた後だったんですよね」 入れ違いだったと。 京太郎「小瀬川さんは「外してた……ダルい……」って言ってました」 それで、姉帯さんにはどういう当たりをつけていたのでしょう。 京太郎「えーと。聞いてた特徴として、姉帯さんはその時全身黒い服装で、長い黒髪で、俺よりも背の高い女性で」 それだけ特徴的であれば、すぐに見つけられたのでは? 京太郎「ところが本人的にそういう特徴、取り分け高身長をコンプレックスに思ってるらしいので、あまりそれらが目立つ振る舞いをしてないかもしれなかったんですよね。気の大きいタイプでもないそうなので」 となると……道端で座り込んでしまっている可能性が? 京太郎「そういう可能性もあったんですが、友達想いの優しい人だとも聞いたので、そういう事情を押して必死にみんなを探してる事も考えられたので、難しい所だったんです」 それで、実際にどうやって探したのでしょうか? 京太郎「えーと、ですね。当たりをつけるのが難しくて、向こうが目立てないなら、こっちが目立って歩けばいいって事になったんですよ」 というと? 京太郎「エイスリンさんの提案なんですけどね。俺が鹿倉さんを肩車して歩けばいいと」 肩車、ですか。 京太郎「人一人肩車して歩いてればそれだけで目立つし、人混みの多い所でも頭一つ抜ければ、同じく頭一つ抜けてる姉帯さんを見つけられる筈だとなったんですよ」 理屈の上ではそうですけど、年頃の女の子を肩車するのは憚られませんか? 京太郎「俺もそう思うんですけど「今は緊急事態だから無罪!」と鹿倉さん本人に強く言われまして、強行する流れに」 本人にそう言われたら、引き下がるしかありませんか。 京太郎「ですね。それで、臼沢さんが「胡桃と荷物を同時はキツイだろうし、こっちは私が持つよ」と言って、元々持ってたリュックを背負ってもらって。小瀬川さんは人口密度が高いのは嫌いそうだからと人通りの少ない場所を回りつつ、鹿倉さんが声を張り上げて探したんです」 それで、見つけられたと。 京太郎「ええ。どっちも目立ってたので割と早めに。人混みがそんなに無いところで見つけた時に、余程不安だったんでしょうね。姉帯さんがこっちに走ってきて飛びかかるように抱き着いてきまして」 あの身長の人が飛びかかってくるのは中々の恐怖では? 京太郎「それがあの人、見た目美人系なのに中身小動物系で、その時もえらい号泣して「わーん! 会いたかったよー!」って叫んでたので……。なんだか避ける気になれなかったんですよね。肩車してたからそもそも避けらんなかったですし」 成程。ですが、肩車して飛び掛かられたらS君も上の鹿倉さんも危険ではないでしょうか。 京太郎「ええ。鹿倉さんも「わっ、ちょっ、豊音、危なっ……!」って焦ってたんですが、あの人びっくりするぐらい軽かったので。俺が倒れないような姿勢取ったにしても、てんでバランス崩れなかったんですよ」 S君の足腰強過ぎる問題では? 京太郎「そうですかね。まぁ、どっちにしろ怪我が無くて良かったです」 ちなみに、姉帯さんとS君の身長差を考慮すると、S君が腰を落として抱き着かれた場合、ちょうどS君の顔の位置に姉帯さんの胸部が当たると思うのですが。 京太郎「なんでそんな気付かんくて良い事に気付いてそのまま言っちゃうんですか」 どうでした? 抱き着かれてみて。 京太郎「例によってノーコメントで」 その後、小瀬川さんを公園のベンチで発見して、見事ミッションコンプリートしたと。 京太郎「ええ。姉帯さんをあやすのに長くかかったり、小瀬川さんが「バテた……おんぶして……」とか言い出したりと、色々ありましたが、なんとか宮守のみなさんは合流出来てました」 時間は大丈夫でしたか? 京太郎「まーかなりギリギリだったので慌ただしくしてましたけど、向こうも一回戦突破したみたいなので、なんとか間に合ったんでしょうね」 S君も大変感謝されたんじゃないでしょうか。 京太郎「そうですね。荷物を返してもらった後、別れ際臼沢さんが「このお礼は絶対するからね! 絶対だよ!?」って言ってたので、今度会った時に改めて、という感じになるんでしょうか」 宮守の方達はどういう印象でしたか? 京太郎「全員3年の先輩なんですけど、みなさん可愛い人達って感じでしたね。雰囲気がフレンドリーというか、柔らかいというか」 では、最後に何か一言。 京太郎「夏バテ防止の為、水分補給はきちんとしましょう。スポドリに塩をちょっと入れるのがオススメです」 前話 次話
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430 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 04 53 39.51 ID 1I/YdT+s0 うわっミスったすいません 絹恵「ごめんなさい……大丈夫ですか?」 京太郎「あはは……大丈夫ですよ」 絹恵「ごめんなぁ……怪我ない?」 京太郎「この通りピンピンしてますよ!」 絹恵「良かったわぁ……」 絹恵「私は愛宕絹恵、よろしくな。絹恵って呼んで」 京太郎「俺は須賀京太郎です。京太郎って呼んで下さい」 ./ --- 、 '., ,' ./ ./ \\ \ .', .l / / ヽ.\ ヽ ! .! , ./‐‐-.、 ...-‐!l‐\ ', l l .! ./ ` ´ リ ', .', .l ノ,! !/,.-==ミ.、 ,ィ ===ミ、! l l ,'/l ., ' f/{ }ヽー ''./イ{ }ヽ Y l .,'/ .l 八 {ヾ乂 ゚ ノ,ノ/⌒ヽヽ 乂 ゚ ノ .ノ / l (' .l ト.-=一 ''´ 、 `ー == イ,' l l ト-, ''' '''' / ,' .! l l ハ -‐ - ,/ .,' ! l l i>... ,.ィ/ /! .l l l .j | ! ≧z... ....ィ≦_|/ , / ! .l / j j .,' j l/`{_f´ ̄ ̄ /., ' / l .l {( ./ ノ /_,'/ .,.ィ !_,.ィ! /./ ./丶l、 .! ト、\ ヽ`ー' / .// ./ 〉_ ハ /./ l / `ー- .、 ! !、 `ー=イ ,イ_,,..イ / } .\{/!l .V V ノ 絹恵「須賀君は麻雀出来るの?」 京太郎「ほんの少し程度なら……ネトマがそれなりにできる程度です」 素晴らしいおもちだ…… 絹恵「ええやん!うちの麻雀部に顔出しいや!」 絹恵 好感度上昇安価 コンマ下1 0~30 小 31~60 中 61~99 大 433 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 05 08 02.84 ID RfIv7LHB0 [1/3] 絹恵の好感度が10上がりました 京太郎「よし、絹恵さんに言われた通り」 京太郎「麻雀部に顔を出すぞ!」 ーーー 洋榎「ん?」 洋榎「アンタが須賀か?」 洋榎「絹から話は聞いとるで~」 洋榎「まぁゆっくりしていき」 ,. . .-.‐ …ー ‐ - . . 、 .Λ ,. '´ ` . 、 ', 〃 ヽハ. / .j 、 ヘ ヾ. / ,イ l V .', ハ Λ , ' / / ! .l ' , l ハ .ヽ' 、. / , .、 ,' l l l V .l、. l ヘ' 、 , .,' / ./\! l V .',/ ', l V l V ヘ .、. l / ,' V l _ V l ハ V L_ ! .l l / l;ハ Λ' ,. l ,l l ヾ, __ ヽマ ヘ_ヾ、_ } / ! / / /ハ l ヘ V .l ≫末宕丁 ` \ ヘ 洋宕末≪,/ ア、/ / .l ! .ハ. V!ヽ ト、 Λ. し ハl し } / /! .V Ⅵ ' . ハ ',l 入 lヽ ハ Vぅソ Vぅソ イ l、 .Λ ,j / ハ / /l l ! , l .l V ヘ }' , l ',. ,' ./ l l l l lノ ', l l } l l .l , ' l l ', _ _, -! l V l l ハ l l l V l ! ! ‘ 、  ̄ /, ' ' .,′ } / / ' } l l / ヾヘ l l ` 、 , イ / , / // 〃 , / ,' \ l l r>‐ ´ lTヘ , / / / ,' V .', / l } У V / 〃 _入 .ハ-ァ´ ゝ、 / / / Yー= - 、 γ´ ヽ .V λY 〃 } ヽ / l / }‘, / / ‘,. / l / l ‘, / / ‘, 洋榎好感度上昇安価 0~30 小 61~60 中 61~99 大 439 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 05 29 36.08 ID RfIv7LHB0 [2/3] ムンタリさんはネタに尽きないわ チッ 愛宕洋榎の好感度が10上がりました 洋榎「うちの事は洋榎って呼んでな」 漫「ん?この人かっこいいわぁ」ボソッ 洋榎「聞こえとるで漫」 漫「主将!」 洋榎「おもろいわ、漫」 漫「何がですか!?」 洋榎「ちょろさ」 漫「!」ガーンッ 漫「まぁ、よろしゅうな」 京太郎「俺は須賀京太郎って言います!」 漫「うちは漫、よろしく」 京太郎「はい!」 / ;;;;;;;;;;;; .、 'ーz ; ' ´ ゙゙ヽ ヽ / ; ' ヽ '., / '; ト; i `ーi i ,,... 、 , ..,, } l ! ! l l 、` ' , .l l ! l ,γ⌒ヽ l ,,==-ミ、 ,,-=ミ !l ! ト、 {, .、 ノl 〃 ⌒ヽ` ' ⌒ヽヾ !.! l ) / f⌒ヽ ! ´{ r ’ } r ’ } .}! Y≦、 / 人 ' 弋 ノ 弋 ノ 'i! } ヽ// \ ,,,,, ` ,,,,, ノ i. / `ー、 _ _ ,' ヽ } \ ,イ ハ }\ 丶 ノ ,ィ i\ ノ .\_/ j / リ ` .、  ̄ /.iハ リ  ̄ }≧ ー-一i ´  ̄ /\ lフ 、 / ,\ /、 ヽ、 漫 好感度上昇安価 コンマ判定 安価下1 447 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 05 47 54.10 ID qINX5uNy0 [3/3] ニッコリ 漫の好感度が30上がりました 由子「あんまり漫をいじめちゃ駄目なのよ~」 洋榎「いじめとらんわ!」 由子「洋榎はすぐ人をいじるからだめなのよ~」 漫「あはは」 由子「私の事は由子って呼んでほしいのよー」 , - ,r ´ て ̄ヽ=- /  ̄ ヽ r ⌒ `Y_丿___ニ、 / }( ー' , ー' ̄ `゙`ミ、ヽ l l/ T ,ィ=- 、.i_ f ゝ .八(ヽ! ヽ i.! ヽ. ゝ > __ . イ| .| ヽz=-ミ __ !! ! ( ー zイ .ミ.l ! ヲ んィ i!` ,r'心}.! ! ー' Y⌒ヽ ! .! ゝ弋_ リ l!ィ爿.!__ノ ヽ | .! '''' , ゙'' l.!.| ー-、.| .! , -- ''' !.| | )! ! . 、 丿 .ノ .! | _|.ヽ! 、 _ イ l/ / \ /、 ̄ , - ´ \ .\ ;ハ 、 < .- ‐.h ‐ ....、 、 / .ヽ { / Πヽ; / ヘ. / i `./ l ! ヽ |ハ l \.  ̄ ̄  ̄ ̄ .! ', | \ | ヽ 京太郎「はい!よろしくお願いします!」 由子好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下1 455 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 05 54 34.33 ID qSTsVxPd0 ゾロ目ボーナス! 好感度が50上がりました 由子「いつでも、遊びに誘ってほしいよ」 京太郎「はい、今度誘いますね」 由子「必ずなのよ?」 京太郎「はい!」 恭子「私の事は恭子って呼んでや」 京太郎「うわっ!びっくりした!」 恭子「ゆーこが目立っとったから出てくるタイミング見失ってもうた」 京太郎「俺は須賀京太郎です!よろしくお願いします!」 恭子「よろしく、京太郎」 / ., 、 . ヾ;; ;;;ミ , ' // ヾ、 ヽ、 . . ヘ;; ヾ / //´ `\ヾヘ . . . iゞ;ヘ / . /_'_ , ィ' ゙´ } ;. . . . l!;' `> . ,' `゙ " ィヤ壬ア; . . ;イ;;;!' \ . iィャ心 弋_叨,'. . ;' i;;;;i i 人弋タ /. !ノ;;;;;l l . . . . ;;ヘ ' ,'. . i';;;;;;;;! l| . . . ゙、 ;;iヽ、 - ! l;;;;;;;;;l il . . .ヽヘ .i≧.-,イ´i . i;;;;;;;;;l ヾ . . . . .ヘ´;;;;;;;;;ノ| .λ . ヾ;;;;/ ヾ . . . . ` ;;∠ォ'v〈 ヾ;. . ;;;シ´、 `ナー'" o/∧|O`ー' ̄ , ' ヽ、 { ., ,l/,' |! ; ヘ ソ .; . ! ヽ、 /. i l ヽ { ! .;! ;' ヘ ', ! ,z' i i . ゙T ー -.'" ! l l . ;'l l l ! . ;' ! l 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下1 462 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[s] 投稿日:2014/05/05(月) 06 05 12.36 ID vYI+XOqE0 恭子の好感度が30上がりました 現状ただのモテモテですからね、まだ病んでないからね、うん 郁乃「まあ、みてってや~」 京太郎「うわっ!」 郁乃「麻雀部へようこそ~須賀君」 , '"  ̄` 、 / ヘ ./ ヽ、 ヘ ′ i !ハ ∧ i| | ! ヤ ∧ |i | / リ从 ∧ | /´レ勹´ _`_キ ∧ | !' ,r=‐ ⌒i| \____ | 爪 ´,, ″| ヽ、 `ヽ | ゝ .,ノ 从 `ヽ、 | 心 _/.)^._ イ´ ∧\ }..,ィ|i /./ | i \ } ソ{ ./ | ,'‐^ュ `k | i \"´ji { 广 ̄丁 j’ ´ ‐''ノ从 |-ミ } ji ル / 人__,,斗宀'" i \|ノ; /i | 彳"/ /' │ !"¨ ./ |ゝ-弋./ /__ __ _/i / |!/| | / / `´ |/ | i| | / / | | i| 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下1 465 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 06 19 38.05 ID umVkUlLf0 [4/4] 郁乃の好感度が10上がりました 地震(とムンタリさん)で流れが変わったかな? 絹恵「須賀君以外と麻雀上手やわ~」 洋榎「うち程やないけどな!」 絹恵「お姉ちゃん並みやったらヒエラルキー壊れてまうわ!」 由子「難しいツッコミなのよ~」 京太郎「あはは……」 ーーー 京太郎「よかったな、皆優しいし面白い」 京太郎「楽しかったな」 京太郎「よし、誰かに電話しよう」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週回キャラは危険です 安価下5 496 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 06 30 11.96 ID 59RWzzzK0 [1/4] すまない……寝てました 健夜「もしもし!?」 京太郎「えっと……電話帳にはいってたんですけど……どちら様でしょう?」 健夜「またそれ!?」 健夜「私だよ!健夜!」 京太郎「ごめんなさい……覚えてないです」 0~30 電話が切れなくなる 31~60 電話を切る 61~99 罵倒する 501 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 06 36 16.22 ID b9emXCjK0 [1/2] よし、怖いから電話を切ろう。 流石にサイコすぎる。 京太郎「……?」ポチ ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ 健夜「今回は……切らせないよ」 京太郎「おい……嘘だろ?」 京太郎「あんた誰なんだよ!?」 健夜「知りたい?じゃあ今どこにいるのか教えてくれるかな?」 京太郎「へ、部屋だけど?」 健夜「どこの!?」 京太郎「自分の家……」 健夜「何県!?」 0~30 大阪 31~60 奈良 61~99 教えない 508 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 06 39 30.35 ID b9emXCjK0 [2/2] 京太郎「大阪……ですけど」 プツッ 京太郎「なんだったんだ……一体」 健夜の依存度が50上がりました。 京太郎「よし、次は誰に電話しよう」 安価下6 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険 516 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 06 50 39.62 ID 9TH5/XMX0 京太郎「あ、もしもし」 恭子『ん?どうしたん?』 京太郎「いや、ちょっと暇だったんで電話しました」 恭子『なんやそれ』アハハッ 京太郎「あはは、すいません。迷惑でしたね」 恭子『迷惑ちゃうよ、ちょっと考え事してただけや』 京太郎「それなら嬉しいです。じゃあまた」プツッ 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険 安価下6 525 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 07 01 59.08 ID /nSgF7tA0 [1/8] 京太郎「もしもし……」 照「京太郎!?」 照「京太郎……?」 京太郎「え?はい……京太郎ですけど」 照「私の事……覚えてる?」 京太郎「もしかして、照さんですか?」 照「“さん”って事は、覚えてない」 京太郎「……?」 京太郎「咲とは仲直りしないんですか?」 照「それは後、それよりも……思い出して欲しい」 京太郎「……」 俺は…… 重要なコンマAND安価 1.思い出せないけど、詳しく教えて下さい 2.思い出せません 3.自由安価 0~50 思い出す→再びテルールート 61~99 思い出さない→安価が採用される 安価した5 537 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 07 12 03.86 ID /7Z1HXXO0 京太郎「思い出せないけど……詳しく教えてください」 照「うん、分かった」 京太郎「……」 照「私と京太郎は前の世界では付き合ってた」 京太郎「???」 京太郎「前の世界?」 照「私も良く理解できてない、でもそう説明するしかない」 京太郎「俺と照さんが……」 照「京太郎……私は京太郎が居ないと……」グスッ 1.電話を切る 2.更に話を聞く 3.自由安価 0~30 思い出す 強制テルールート 31~99 思い出せない→安価採用 安価下7 547 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 07 20 59.55 ID 3U0VdyKz0 [1/5] 京太郎「もっと教えてください」 照「うん、いくらでも教える」 照「京太郎は頭がおかしいストーカーに追われた」 京太郎「……」ズキッ 照「でも京太郎は私を選んでくれて、逃げ切った」 照「そして私と京太郎は結ばれて、頭がおかしい人達は2度と私と京太郎に近付かなくなった」 京太郎「……」 照「一人だけ近付いて来た人が居たけど……京太郎が追い返してくれた」フフッ 照「その後に……!」ギリッ 京太郎「……?」 照「京太郎は刺された……」 京太郎「!?」 1.更に話を聞く 2.電話を切る 3.自由安価 0~30 思い出す 強制的テルールート 31~99 思い出せない 安価採用 安価下 8 564 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 07 31 33.56 ID zqvyZYlW0 [1/2] 皆テルー好きだね ーー思い出した。 京太郎「智葉さんに刺された」 京太郎「だろ?“照”」 照「ーー京太郎」ポロポロ 照「良かった……良かった……」 京太郎「ごめんな、守れなくて」 照「ううん、私こそ守れなくてごめんね」ポロポロ 京太郎「照はそのあとどうなったんだ?」 照「ずっと一人で細々と最初に出会った長野の奥で細々と暮らしてた……」 照「シワシワになっても京太郎の言う通り後は追わなかった」 京太郎「ごめんな、辛い思いさせて」 照「ううん、京太郎の為なら辛くない」 京太郎「今度こそ俺、生き続けるよ」 照「うん、約束だよ?」 京太郎「あぁ……約束する」 京太郎「休みになったら会いに行くから待っててくれ」 照「うん。待ってる」 プツッ 一日が終わりました。 572 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 07 41 22.30 ID 4rzDlE550 [1/2] 電話した相手のみ記憶が蘇る 接触の場合はコンマで記憶の引き継ぎ判定 京太郎「……おはよう」 京太郎「嫌な予感がするな、あの時の事を参考にすると」 京太郎「健夜さんが来るな」 京太郎「警察に通報するのは前提として……」 京太郎「さて、どうするか」 1.失踪 2.ひきこもる 3.自由安価 安価下7 重要な安価です 580 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 07 48 29.10 ID 4rzDlE550 [2/2] 京太郎「照の身も危ないな……照と逃げるか」 ガチャ 「健夜でーす」 !! 裏口から行くぞ! ダダッ 0~50 脱出成功 51~60 失敗 61~99 大成功 安価下1 585 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 07 55 02.19 ID zSQtb4H90 京太郎「よし!」 「待ってよ!」 京太郎「追ってきてる……って足速い!」 京太郎「ちっ……タクシー!」 ーーー 阿知賀 途中で降りて走ったら撒く事が出来た…… もう夜か…… 松実館 京太郎「すいません、一人で泊まりたいんですけど……」 玄「いらっしゃいませ!」 宥「いらっしゃいませ~」 記憶(好感度依存度も)引き継ぎ安価 引き継がない場合はコンマがこの週での好感度AND依存度 0~50 引き継がない 51~99 引き継ぐ 安価下1 玄 安価下2 宥 590 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 02 37.44 ID t9s6OVKc0 [1/5] 玄「大丈夫ですのだ!」 宥「……」 ーーー 京太郎「なんとか泊まることが出来た」 京太郎「二人とも俺の事を覚えてないみたいだな……」 京太郎「それにしてもいい旅館だな」 ガララッ 宥「京太郎君……久しぶりだね」 京太郎「……覚えてるんですか?」 宥「うん……玄ちゃんは覚えてないみたいだけどね」 京太郎「あの時は迷惑をかけてごめんなさい」 宥「憧ちゃんがおかしくなっちゃったけど大丈夫だよ~京太郎君は悪くないよ」 京太郎「明日になったら行きます」 宥「ここに来るって事は訳ありだもんね誰も来ないようにするし、代金も安くしとくね」 宥「すぐに行けるように今代金もらっておくね」 京太郎「ありがとうごさいます!」 一日が終わりました 591 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 05 08.56 ID t9s6OVKc0 [2/5] 朝 京太郎「よし、行くか」 ーーー 京太郎「お世話になりました」 宥「またね、京太郎君」 玄「ありがとうございました!」 ガララッ 京太郎「!」 やって来たのは? 0~50 憧 51~70 灼 71~99 穏乃 安価下1 598 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 08 22.44 ID t9s6OVKc0 [3/5] 穏乃「あ……」 京太郎「……」 穏乃か、たしかこいつは俺の事をなんとも思ってないから、記憶を残していたとしても大丈夫だな。 (引き継ぎ安価は取りません) 京太郎「では行ってきます」 宥「行ってらっしゃ~い」 0~30 そのまま行ける 31~60 すこやん 61~99 アコチャー 安価下1 605 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 10 38.34 ID t9s6OVKc0 [4/5] 憧「シズ!早いわよ、もう!」 穏乃「ごめん、早すぎちゃった」 憧「もう……」 京太郎「!」ビクッ 憧「……」 早速地雷が来たな! 0~50 引き継ぐ 51~99 引き継がない 安価下1 613 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 16 33.57 ID t9s6OVKc0 [5/5] ワザと逆にしたんだよね(ニッコリ) 憧「……あんた見ない顔ね」ズイッ 京太郎「……」 覚えてないか…… 憧「……」スッ ガシッ 京太郎「!」 憧「邪魔しないで欲しいんだけど……宥姉」 宥「私知ってるよ……憧ちゃんが京太郎君の似顔絵を常に持ち歩いてるの」 憧「雌豚がぁ……!」 宥「京太郎君早く!」 京太郎「!」ダッ 憧「待って!」 0~30追いつかれる 31~60 逃げ切れる 61~99 完璧に逃げ切れる 安価下1 615 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 19 57.55 ID 3U0VdyKz0 [2/5] 京太郎「もしもし……警察ですか……」 京太郎「ストーカー被害にあってるものですが……」ダダッ 京太郎「奈良で更にストーカーに……はい、本当です……はい……お願いします」ダダッ プツッ 京太郎「よし、通報出来たぞ」 京太郎「東京に行かなきゃ」 0~30 失敗(岩手到着) 31~60 すこやん 61~99 成功(東京到着) 安価下1 619 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 23 56.98 ID 3U0VdyKz0 [3/5] 翌日 京太郎「……」 京太郎「なんとか着いたな」 京太郎「早く照に会いに行かないと」 ???「!」 京太郎を見つけたのは? 0~20 俺たちの天使 21~40 俺たちのヤクザ 41~60 俺たちの風神 61~80 俺たちのアメ公 81~99 俺たちのハオ 安価下1 622 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 26 53.10 ID 3U0VdyKz0 [4/5] 621 おしいねぇ……実におしいよ、残念だ ハオ「ボロボロですけど……大丈夫ですか?」 京太郎「……」 ハオさんか…… 京太郎「ええ、大丈夫ですよ……」 京太郎「あなたは覚えてますか?」 0~50 「覚えてますよ」 51~99 「?」 安価下1 628 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 30 33.62 ID 3U0VdyKz0 [5/5] ハオ「覚えてますよ」 京太郎「覚えてましたか」 ハオ「智葉が……ごめんなさい」 京太郎「大丈夫ですよ。もう会う事も無いと思います」 ハオ「照さんと幸せに」 京太郎「はい、必ず幸せになってみせます」 「!」 0~10 俺たちの天使 11~30 照の元へ 31~50 智葉 51~70 俺たちの天使 71~99 俺たちの風神 安価下1 636 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 38 17.79 ID /nSgF7tA0 [2/8] 照が関わった時のコンマの強さ、愛が成せる業か…… 照が関わると皆強すぎぃ! 629 620 616 今回のMOMを贈呈します(残念) 京太郎「……」ダッ 俺は走り続けた。 最愛の人の元へ。 二回目だ、これで。 でも関係ない。俺は彼女の為なら全てを投げ捨てられるから。 彼女の為に俺は生きる。 彼女が俺の全てなのだ。 最後のコンマ判定 0~76 テルーエンド 77~99 惨劇エンド 安価下1~10で多かった方が選ばれます。 658 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 47 57.04 ID /nSgF7tA0 [4/8] いつまでも待っていられる。 そう思っている。 彼さえ居てくれたらいつまでも……どこまででも。 シワシワになっても、ボロボロになっても、一人でも。 彼の為に私は生きる、彼も私の為に生きていると思う。 私は彼を永遠に愛す。 大好きだから。 最愛の人だから。 京太郎「ーー久しぶり」 ,. .  ̄ ̄ ̄ . . .、 ,. ´ ` . 、 / \ .' \ \ \ / , , \ \ \ \ . .' / / ヽ ヽ ヽ ∨ ∧ / 〃 | | |、 |、_ | | . , ' | | { | \イ l´\ | , | . / | | | _,∧ | { \},.ィtr‐、 /}/ | ′ | { { ´「´ | 从 {\ \ ィ雹(_心 イ /⌒Y | | ' 从 ∧ { 从{ \` ー` 乂こソ | / ) } | / . イ \ { ,イ¨雹芯 /' ,..-_ノ | | ,' / | 从\ . 乂zリ / | | | | ー ´ | ∧ ' ム | | | | , | { ∧ _ , イ | | | |l | Ⅵ | | 个 .. < | | | 从 ! ∨ ∨ | { ≧=-r ´ /⌒| / / Ⅵ \ \} \ ヽ / ∧ _,/ /'/ ,.く \ } \> ,.イ /⌒\/ ,.- / /、 \ \ // ,' / / /イ- 、 \ ∧ /,イ / / //´ \ \∧ _/// / ̄/ /,.イ/ ∨ } ∧ 「{ / , . / / / _,/ . // }/∧ . _ | | { /{ .{ / ´ ̄ ̄ . . . . // ,′ ∧ } / Y| | Ⅳ ィ介、 . . . . . . . . .イ / /////∧〉 r ¨´ 、 Ⅵ V . // . .} ̄ ̄ / {//// / 「´ ヽ ヽ}|) { ./ { . . .| 乂 ´∨_/ 照「大好き」 660 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 08 49 56.31 ID /nSgF7tA0 [5/8] ニ∨/ .ノ==ニニニ/ }ニ Y } }==厂 ,. -────- /ニニニ}__/ {}}ニニニニニニ⌒ヽ___ー=彡'"´ニニニニ/ 人ニ{ ノ/⌒´ / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . `丶/ ⌒ヽ {}}ニニニニニニマー'=ニニニニニ/ / ヽ=ニニニニヽ / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\/⌒⌒ヽ 〉ー=彡⌒´ニニニニニニ/ / ノ===ニニニ/ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ヽ  ̄`ヽ {ニニニニニニニニ==ニニ\ / ⌒ヽニニニニ/ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ./ . . . . . . . . . . . . . . . . . \ \ニニニニニニ=ニニニ/ ′ }=ニニ/ . . . . . . . / . . . . . . . . . ,イ } . . . . . . . . . . . . . . . . } Y⌒ ̄ ̄`ヽニニ/\ γ⌒ヽ__rく==ニ′ i . . ./| . . ./{ハ ./ | . /\ . ./ハ . . | . . . . .i } } }ニ/ー- ⌒7 ̄} /{. i . . . . | . / l . ./ ∨ レ' ∨ }Ⅵ . . . . .| Y / /ニニニニニ/⌒ / / } 〃| . |. . . .Ⅳ V | . . . . .| / ̄ ̄⌒) / /ニニニニニ} ⌒)/ {{ | . |. . . .| ___,. 、____ | . . . . .|____/,ィ彡'´ Y⌒ヽ/ /==ニニニー=彡 ヽ_ _ O | . |. . . .| ´ ` | . . . . .| ニ/ / / /==ニニニニニニニ\ >`¨´ | . |. . . .| ,斗ぅ芋ミ 斗ぅ芋ミ | . . . . .| {__/ ./⌒ヽ /ニニニニニニニニニニニ厂⌒ヽ/\} ,ィ彡'⌒ | . |. . . .| {. 乂辷ソ 乂辷ソ .} | . . . . .| / /==ニニニ\/ / ̄ ̄ ̄ ニニニ/⌒) \/ 〃 | . |. . . .|ハ ハ| . . . . .| ./ /ニニニニニニニ〉 /=ニ/ _}ヽ ー=彡'´ | . |. . . .lヽ{ ' }ノ| . . . . .| | __/===ニニニニ/⌒\// __) } | . |. . . .| .人 __ 人 | . . .| | | |=====ニニニ/O Y / / \/ ___________}\ | . |. . . .l | . | ...  ̄ ̄ イ l . | . . .| | | |===ニニニ/ `¨´ /|/ニニニ〉 Y {ニニニニニニニニY.|八 . . .ト、| . | . .r‐}` ー--‐ {‐ァ | .| | . . .| | ∨ニニニニ/ / |\===/ | 〉ニニニニニニニニ \l _ |-‐'{厂 ア}ー- . _ | . 八|===ニニ/ / ヽ___/ \/ / /====ニニニニニ_ ,. < | | ノ/=ー-、ニニ〈 〃 /ニニニニニニニニニニ カンッ 678 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 09 12 06.79 ID gPeXxqWH0 [1/4] もうこれは学校ですねぇ…… 学校選びからにします 好感度・依存度まとめ(基本逃亡劇を繰り広げたヤンデレは依存度max) 宮守 豊音 73 塞 93 シロ 好感度max 依存度143 エイスリン 好感度max 依存度max 胡桃 好感度max 依存度 175 臨海編 ネリー 好感度max 依存度max 智葉 好感度max 依存度max 明華 好感度max 依存度max ハオ 89 ダヴァン 好感度max 依存度101 健夜 好感度max 依存度max 淡 好感度max 依存度136 照 好感度max 依存度147 憩35 阿知賀 憧 好感度max 依存度max 晴絵 好感度max 依存度120 穩乃 33 灼 47 玄 好感度max 依存度106 宥46 奇跡編 小薪 好感度max 依存度155 霞 好感度max 依存度max 初美 62 春 好感度max 依存度111 巴 好感度max 依存度111 姫松(照)編 漫 好感度max 依存度138 由子 好感度max 依存度148 洋榎 98 絹恵 76 恭子 92 郁乃 89 682 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 09 18 51.95 ID gPeXxqWH0 [2/4] このスレの京太郎は照の為ならコンマさえも思うがままに出来るそうです。 プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下11 718 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 22 08 49.95 ID rVW35nNL0 さぁさぁ 再開します 好感度 依存度 判定安価 コンマ判定 ゆみ 安価下1 モモ 安価下2 智美 安価下3 佳織 安価下4 睦月 安価下5 727 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 22 14 20.83 ID 59RWzzzK0 [2/4] ワハハ(迫真) ゆみ 好感度54 モモ 好感度15 智美 好感度85 佳織 好感度42 睦月 好感度70 長野は安息の地だったか…… 次は少し趣旨を変えてみます。 県予選終了後の東京に行くまでの少しの休息期間から開始します。 京太郎→唯一の男子部員 729 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 22 18 51.66 ID 59RWzzzK0 [3/4] 入学してから麻雀部に入り、県予選の決勝までを俺はただただ見ていた。 残念ながら清澄に負けてしまったけど俺は皆を誇りに思う。 一方の俺は、個人で一回戦負け。 情けない。 「ーー」 「ーー!」 京太郎「おっと、呼ばれたか」 京太郎「今行きますよっと」 京太郎を呼んだのは? 0~20 ゆみ 21~40 モモ 41~60 智美 61~80 佳織 81~99 睦月 安価下1 733 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 22 25 35.82 ID 59RWzzzK0 [4/4] ゆみ「京太郎」 京太郎「はい、部長」 ゆみ「蒲原の事を見ていないか?」 京太郎「んー……見ていないですね」 ゆみ「そうか……あいつ受験生と言う自覚が無いな」 京太郎「見かけたら教えますね」 ゆみ「そうしてくれると助かるよ」 京太郎「はい!任せて下さい!」 好感度上昇安価 コンマ判定 安価下1 0~30 小 31~60 中 61~99 大 739 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 22 33 45.46 ID bta+Q1oi0 [2/2] ゆみの好感度が30上がりました ゆみ「頼りになるな」 京太郎「はい!ゆみさんの為なら!」 ゆみ「ふふっありがとう」 「ーー!」 「京太郎さん!」 京太郎「うわっ……モモか」 モモ「加治木先輩も一緒っすね」 モモ「京太郎さんと先輩は何を?」 京太郎「同学年なんだからそのさん付けやめてくれよ……俺は牌譜の整理」 ゆみ「私は蒲原と勉強しようとしてた所だ」 安価下 モモ好感度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 744 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 22 40 47.17 ID /nSgF7tA0 [7/8] モモの好感度が30上がりました モモ「私も勉強に混ぜてもらっていいっすか?」 ゆみ「ん、良いけど……大丈夫か?」 モモ「大丈夫っす!邪魔しないっす!」 京太郎「仲がいいなー」アハハ 智美「まったくだぞー」ワハハ / / / \ / / . / ヽ \ ヽ / / ./| /| .| i ヽ . ヽ ', / / / /_|/ |/l | |__」 _| . i i ', / i .| | `ト.} 斗イ l | . l | ヽ ∠_ |. .|/{ x斗=ミ八 从x斗=ミ八 | ヾ __,ノ 八. .| 〃ん ハ \ / ん ハ Y| | \_ ヽ |\| {{ { } { } }}| /| / \ | l 乂 ン 乂 ン ノノ | / \ i | | . ' ハ | i / `丶 从 |ハ r―──┐ ,' 从/ ` ーヘ | 人 ヽ ノ 人| / ` {`>  ̄ ̄ ' {/ _____/\_ー---‐ .爪_____ x< | >‐< | `ヽ / ヽ | ∧ ∧ | / } 京太郎「あ、噂をしたら」 智美「ワハハ、待たせたなーユミちん」 ゆみ「遅いぞ蒲原……ったく」ヤレヤレ 好感度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下1 757 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 22 55 40.40 ID zqvyZYlW0 [2/2] ワハハ(歓喜) 755そこには気をつけてたけど早速やってしまいました……すいません 智美の好感度が30上がりました 佳織「智美ちゃんは本当に勉強しないとまずいよぉ?」 智美「わはっ……分かってるよ佳織」 ゆみ「妹尾……もしダメだったらすまない」 佳織「いえ、その時はその時です」 智美「酷い言われようだなー」 京太郎「佳織さんは心配してるんですよ、きっと」 佳織「京太郎君のいう通りだよー」 京太郎「あはは……」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 767 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 23 15 49.75 ID PyxfaPVW0 佳織の好感度が10上がりました 睦月「わたしもそろそろ受験を意識しないと……」 ゆみ「そうだな、早いに越したことはない」 睦月「須賀、君ももっと早く勉強しないと駄目だぞ」 京太郎「そうですね、後々苦しみたくは無いですし」 睦月「そうだ、その意気だ」 好感度上昇安価 睦月 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下1 773 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 23 23 05.03 ID gPeXxqWH0 [4/4] 766 ないない、ノーウェイノーウェイ 睦月の好感度が30上がりました モモ「京太郎さん!久しぶりに打ちましょう!」 京太郎「うわぁ!俺からタカるつもりだな!」 佳織「そうだね、初心者がもう1人居たら私も気が楽だね」 睦月「妹尾さん……理由が不純です」 京太郎「」 ーーー 夜 京太郎の部屋 京太郎「うーん……皆思ったよりショックがデカくなさそうで良かった良かった」 京太郎「誰かに電話するか」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険な場合あり 安価下6 785 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 23 30 08.41 ID 8AlFoQaI0 [1/3] 京太郎「もしもし?」 憧『京太郎!?ねぇ!京太郎でしょ!』 京太郎「どちら様ですか?」 憧「私よ!憧!憧!」 京太郎「ごめんなさい……身に覚えが無いです」 憧『京太郎が覚えていないなんて……そんな……』グスッ 京太郎「なんなんだ……」 0~30 電話を切る 31~40 電話が切れない 41~60 通報 61~99 話を聞く 794 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 23 33 53.89 ID 8AlFoQaI0 [2/3] 京太郎「ん?」ポチポチ ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ 京太郎「電話が切れない……」 憧「なんで……意地悪するの?」 京太郎「え……」 憧「京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎♡」 憧「私達は結ばれるのよ!今度こそ」 憧「今どこ?」 京太郎「」ゾクッ 0~30 大阪 31~50 長野 51~99 電話を切ることができた 800 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 23 37 18.93 ID 8AlFoQaI0 [3/3] 京太郎「うわぁ!」プツッ ツーツーツー 京太郎「なんとか電話を切ることができたみたいだ」 京太郎「あー怖かった」 京太郎「よし……次は」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険 安価下7 815 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/06(火) 23 52 55.96 ID /nSgF7tA0 [8/8] モモ「もしもし?」 京太郎「あ、もしもし」 モモ「京太郎さん、どうしたんっすか?」 京太郎「いや、今度麻雀教えて欲しいと思ってさ」 モモ「そうっすね、いいっすよ」 京太郎「そうか、それなら良かった」 モモ「じゃっまた学校で」 京太郎「おう、サンキュー」プツッ 京太郎「よし、次は……」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険です 安価下7 862 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/07(水) 01 17 27.72 ID zkuTTyei0 [1/6] 京太郎「長野の鶴賀学園の近くです」 小蒔「今月中に必ず会いにいきますね」ガチャ ツーツーツー 京太郎「……とんでもない事をしてしまったのかもしれない」 京太郎「もういい……」 京太郎「今日はもう寝よう」 一日が終了しました。 小蒔は全国大会の影響で京太郎に会う事が困難な状況ですが、必ず会いに来ます。 気をつけて行動してください。 865 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/07(水) 01 20 50.46 ID zkuTTyei0 [2/6] 863(ニッコリ) 京太郎「おはよう」 久しぶりにまともな朝を迎えた気がするぞ! 朝 行動フェイズ(久しぶり) 京太郎「さて……何をしよう」 1.登校 2.サボる 3.自由安価 安価下5 872 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/07(水) 01 52 39.49 ID KmntpiHo0 モモの好感度が10上がりました(忘れてた) 京太郎「学校に行くか」 ーーー 通学路 京太郎「うーん、昨日の電話気になるな……やっぱり」 ーーー 放課後 京太郎「よし、放課後だ」 京太郎「さて、どうしようか」 1.麻雀部に顔を出す 2.まだ教室に残る 3.帰る 4.自由安価 安価下3 876 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/07(水) 01 58 22.52 ID zkuTTyei0 [3/6] 京太郎「どもー」ガララッ 俺が居ないと三麻ばかりになってしまうからな、部活に顔を出さなきゃ。 えーっと……先に部室に居るのは……? 0~20 ゆみ 21~40 モモ 41~60 智美 61~80 佳織 81~99 睦月 880 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/07(水) 02 01 32.63 ID zkuTTyei0 [4/6] モモ「京太郎さん、はやいっすね」スゥッ 京太郎「うわ!モモ!」 京太郎「居たのか」ドキドキドキドキ モモ「あはは、私影薄いっすから」 京太郎「未だに慣れないな……」 モモ「慣れないと三年ずっと私に驚かされるハメになるっすよ?」 京太郎「それは嫌だな……」 京太郎「あ、麻雀で聞きたい事が……」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 887 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/07(水) 02 06 04.78 ID zkuTTyei0 [5/6] モモの好感度が30上がりました モモ「これっすか?」 モモ「どれどれ……?」 モモ「この待ちだと……」ズイッ 京太郎「!」 たわわなおもちが俺の肩に! 京太郎「モモ……近すぎるって」 モモ「!」ハッ モモ「ご、ごめんなさいっす///」 ーーー 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 行動フェイズ夕方 京太郎「何をしよう」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.自由安価 安価下6 920 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/08(木) 01 37 37.13 ID v4OCaUaL0 京太郎「あのー」 警察「はい?なんでしょう」 京太郎「小蒔って人にストーカーされてるみたいで……あ、これは電話番号です」 警察「……詳しくお願いします」 ーーー 京太郎「ふぅ、なんとか説明できたぞ」 京太郎「やけに、親切だったし安心あんし」 ゾロ目ボーナス! 小蒔の脅威が弱まりました ーーー 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.自由安価 安価下3 925 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/08(木) 01 44 38.50 ID bw/nmajt0 京太郎「久々にLINEするか」 京太郎「誰にLINEしようかな」 京太郎「……俺こんな知り合い居たっけ?」 1.鶴賀麻雀部(グループ) 2.自由安価(個人) 3.自由安価(グループ) 今までに出会ったキャラにしてください、グループの場合はグループ名とそのグループに入ってる人を数人自由に選択してください(関わりが深い人のみ、無理だと判断したら安価下) 前週キャラは危険です 安価下7 933 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/08(木) 01 54 56.87 ID wdbjKMB40 京太郎「よし、皆とLINEするか」 京太郎 ちーっす 京太郎「……中々既読がつかないな」 返事を返すのは? 0~20 ゆみ 21~40 モモ 41~60 智美 61~80 佳織 81~99 睦月 安価下1 937 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/08(木) 02 01 01.01 ID EidYzE7U0 ゆみ どうした京太郎 京太郎 あ、暇でなんとなく笑 ゆみ もう寝た方がいいぞ、明日は早いからな 京太郎 そうですね、そうします ゆみ (OKのスタンプ) 京太郎 可愛いスタンプですね ーーー ゆみ「///」カァァ ゆみ「しまった……つい……」 ゆみの好感度上昇安価 コンマ判定 安価下1 963 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 01 57 28.74 ID Bn/+NtGm0 [1/5] じゃけん再開 ゆみの好感度が20上がりました 京太郎「……さてさてどうしようか」 京太郎「そろそろ寝るか」 prrrrr 京太郎「ん?電話だ」 自由安価 この週で出会ったキャラのみ 前週キャラは不可 コンマ85~99 は強制的に前週orこの週のヤンデレが選択されます 安価下1 966 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 02 02 33.89 ID Bn/+NtGm0 [2/5] 京太郎「ん?」 京太郎「もしもし?」 モモ「京太郎さん!」 京太郎「うわ!どうした!」 モモ「いやー暇で暇で」 京太郎「なんだよそれ」アハハ モモ「あはは」 京太郎「それに……まださん付けするのか?」 モモ「ダメっすか?」キョトン 京太郎「いや……なんでもない」 モモ「それなら良かったっす!」 モモの好感度が10上がりました 一日が終了しました 968 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 02 08 08.56 ID Bn/+NtGm0 [3/5] 好感度・依存度まとめ(基本逃亡劇を繰り広げたヤンデレは依存度max) 宮守 豊音 73 塞 93 シロ 好感度max 依存度143 エイスリン 好感度max 依存度max 胡桃 好感度max 依存度 175 臨海編 ネリー 好感度max 依存度max 智葉 好感度max 依存度max 明華 好感度max 依存度max ハオ 89 ダヴァン 好感度max 依存度101 健夜 好感度max 依存度max 淡 好感度max 依存度136 照 好感度max 依存度147 憩35 阿知賀 憧 好感度max 依存度max 晴絵 好感度max 依存度120 穩乃 33 灼 47 玄 好感度max 依存度106 宥46 奇跡編 小薪 好感度max 依存度155 霞 好感度max 依存度max 初美 62 春 好感度max 依存度111 巴 好感度max 依存度111 姫松(照)編 漫 好感度max 依存度138 由子 好感度max 依存度148 洋榎 98 絹恵 76 恭子 92 郁乃 89 鶴賀 ゆみ 好感度max 依存度104 モモ 95 智美 好感度mas 依存度115 佳織 52 睦月 100 モモへの愛には驚かされるよ 971 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 02 12 23.98 ID Bn/+NtGm0 [4/5] 京太郎「おはよう」 朝 行動フェイズ 京太郎「さて……何をしよう」 1.登校 2.サボる 3.自由安価 安価下5 977 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 02 23 45.77 ID Bn/+NtGm0 [5/5] 通学路 京太郎「ふんふふーんふふん」スタスタ モモ「京太郎さん」ヌッ 京太郎「どぅわっしゃあ!」ビクッ モモ「わっ!驚かさないで欲しいっす」 京太郎「こっちのセリフだこっちの!」 モモ「?」 京太郎「いきなり現れてたらびっくりするだろ!」 モモ「あ、なるほど」ポンッ モモ「そ、れ、と。京太郎さんのあだ名考えたっす!」 京太郎「お、いいな」 モモ「えへへ」 モモが考えた京太郎のあだ名は? 安価下3 982 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/10(土) 02 29 29.87 ID 30kl6JUB0 [1/3] モモ「きょーさん」 京太郎「結局さん付けか」オイオイ モモ「今日からきょーさんっす!」 モモ「ずっときょーさんって呼びますからね!」 京太郎「はいはい。分かってるよ」 モモ「きょーさん!」 京太郎「なんだ?」 モモ「早く学校行かないと遅刻するっすよ?」 京太郎「うわぁ!急げ急げ!」ダダダ モモ「急げ急げー!」ダダダ 好感度 上昇 安価 コンマ判定 0~30小 31~60中 61~99大 安価下1